築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

見極め

2019-06-21 09:14:54 | Weblog
メバチとキハダ以外、本マグロにインドマグロは引き続き数もある本日。
今日は近海物の天然本マグロは鳥取県の境港産の旋網が中心。
魚体は100キロ以上の物から40~50キロくらいですかね?
50~60キロのところが多かったかな??
100キロ以上の大きいものもそこそこ本数ありましたが、大きい物は
どうしたってヤケが怖いのと、やはり旋網ということで色持ちに関しましては
延縄などよりもかなりアシが早いのでそれまでに売り切らなければ
ならないという点において仲買さんもちょっと躊躇というか、考えちゃいますね。

天然インドも引き続きオーストラリア産にニュージーランド産。
今日はケープタウン産も1本だけ見かけました。
インドはヤケというのはあまり聞きませんが、ヤマイと変色の多いマグロ。。

双方、見本の尻尾はよく出ていても卸して中を見るとインドは真っ黒?
旋網本マグロは(やけで)まっ茶色??なんてのもあるんです。
とにかくそこをどう回避するか??
この仕事、特にその一点においてかなり重要なファクターになってきます。
結局最後は「運」みたいなところもあるんですが(汗)少しでもそのリスクは回避したいところ。。


まずインドマグロですが、今日の物で言えばオーストラリア産は比較的腹(の内側)がキレイ。
ニュージーランド産は一見、尻尾はすごくよく見えて
『おっ、これは良い!!』
と思う魚が多かったです!が・・・腹の内側を覗いてみるとちょっと白がぼやけるといいますか。。
まぁ(鮮度が)古いんですよね~~
こういう魚でも一概に「すべてがダメ」とは言い切れません。
中には尻尾のまま出る魚もあります。
でもそれは本当に卸してみないとわからない・・・・・

それは今日で言えば境港の旋網本マグロにも言えることで(^^;)
本マグロの場合は変色よりも「ヤケ」
ヤケも魚体の中心から焼けていくのでセリ場で尻尾しか見られない状態では
はっきり言ってわかりません。
できることと言えば魚を皮の外からさわり身の締まり具合と身をちょっとだけ取ってみて
身の質(水っぽさ)をチェック。
あとはは和の内側を見て鮮度と脂の乗り具合を確認。
もちろん魚体の形も見てます。
ただヤケに関しては身の水っぽい物は危ないと個人的には思ってますが、
最終的にはホント『運』です(^^;;)
ただ脂のあるものほど焼けやすいんですよね。
その辺は人間と同じで「燃えるもの(脂肪)が多く体温が上がりやすい」ですからね(^^;;)


今日はそういったことに最新の注意を払い(笑)セリ場の本数以上に(下付けで)
付けた魚は多くは無かったです。
(でも境港とインドと仕入れておりますが^^;;)





幸い、境港はヤケも無く、インドは明日卸しますが・・・・大丈夫と信じます(汗)


外すと1日は確実に凹みます(><)
当てると機嫌よくなります(^^;;)


わかりやすっ(笑)