築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

かわりばんこで(笑)

2021-11-02 09:38:54 | Weblog
昨日は比較的数のあった大西洋ジャンボですが、今日は完璧にゼロ。
代わりに近海の津軽海峡がたくさんあって、結局本数は多かったりしてます(^^;)
大西洋と近海、かわりばんこで出てますね(笑)

養殖の本マグロも、バチ、キハダといったところもホント、少ないんですが
太平洋、大西洋含めて今一番多いのが天然の本マグロという・・・(^^;;)

まぁ養殖の本マグロは国産、輸入共に今はセリ場にはあまり並ばずに相対で取引されておりますので
以前のようにセリ場に並べてという売り方ではないのですが、バチにしてもキハダにしても
今年は本当に外れ年。。
本数あるとはいえそこは天然の本マグロ!
もともと安価なバチやキハダの代わりになる値段ではなく、格にすると今一番高いと言えるのは
冷バチの含め、安価で欲しいバチやキハダといったところではないでしょうか??

現状では
「高い物が安く、安い物が高い」
そんな感じですね~~

『あとちょっと出せればもうワンランク上の魚が買える』
その
「あとちょっと」
が出せないんですよね~~

今のデフレニッポンでは、売値もギリギリまで下げなければ競争に負けてしまいます。
なのでもともとギリギリでやっている都合上、「あとちょっと」だすと完全な赤字(><)

なんかテレビなんか見ていると
「採算度外視」とか「原価割ってる」が良いことのように言われますが、
ビジネスって売りて買い手の双方が共存するようにしていかなければいけないと思うんですよね。
いつのまにやら日本は海外に比べて「物価の安い国」になってしまいました。

もともと「独占」に近い状態だった世界中のマグロも、いまや海外に買い負け、
『日本は売りが安いからな~』と海外の養殖業者にも出し渋りされるような状態に。

「安ければ安いほどいい」
の25年近いしわ寄せは間違いなくきてますよね。
話はだいぶそれましたが(^^;)





『買うつもりもなかった』大西洋ジャンボ!
昨日仕入れておいて良かった~~(^0^)


明日は祭日ですね!
いつもの休市のような感覚が・・・・(笑)