築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

予想外(^^)

2023-02-04 08:55:15 | Weblog
週末の今日も長崎県の定置網漁は数が出ており、今日は太平洋岸の
塩釜や銚子の延縄漁もあったり、日本海も仙崎や京都舞鶴にも魚体の大きめのものが
数本ですがあったりとなんだかんだで全体に数もありました。
近海だけでなく、ノースカロライナ産やフロリダ産の大西洋ジャンボも何本か
出ておりました。
この時期になるとボストン・カナダのジャンボがフロリダ辺りまで南下し
昔からちょいちょい出てくるんですよね。
パッと見て魚は相変わらず脂はありますが、この時期のノース、フロリダは
色の持ちがどうなのかな~と。。
まー大西洋マグロとと太平洋マグロ、脂の質は違いますが、この時期の
近海物も脂では大西洋に負けないくらいのってますからね(^^)
ここは好みも関係してきちゃいますが、同じくらいの値段なら・・・・
近海買おう!!ってなっちゃいますね(^^;)

ということで今日は当初、太平洋岸の縄のマグロは高いと踏んで長崎県の定置網の
50キロ以上のちょっと大きめ狙ったのですが・・・・
1本目・・・ヤリ(値段)出すも大卸が売りたい値段ではなかったようで折り合わず。
もともと2本目が面白いかな~と思っていたので2本目で
「もうちょっと出せば売るかな?」
と思っていたちょうどその時、うちの従業員さんが
「銚子の延縄、値段でなくて残ってますよ!!」
と言いにきてくれました。
『えっ?マジ??』
ということですぐにそこの競り場に戻り値段の交渉。
向こうの売りたい値段、私の買いたい値段・・・その差単価で300円(笑)

卸の売りたい値段(浜値)でもぎいぎり許容はできる値段ではあったのですが・・・
いちおう粘ってみました(笑)
でも当初「これ高いよね~?」と諦めていた魚。。
今日は(笑)私が折れて浜値で交渉成立!!

物は思っていた通り、素晴らしいマグロでしたので・・・



ギリギリの値段でしたが、サカナには満足♫
魚体も120キロと大きく、脂もあって身の質もバッチリ!!
ちょっとつまみましたが、酸味の強い『マグロ!!』という感じ(^^)
久しぶりに「マグロらしいマグロ」でした。

長崎定置も含め全体に今日はあまり高い相場では無かったと思います。
セリ残りが多いということは、浜値に到達していないということですので・・・

ただ残念なことに「安い」にはならないんですよね~
まーいろいろな経費も高等してしまっていますので・・・
ある程度は仕方ないかな??と思っております。

でも養殖は高いですね~
今の天然、定置網漁が養殖よりも安いか、同じくらいになってしまっているので
特に「養殖が欲しい」という方以外にはおすすめしてません(><)

ただ養殖を使われている方は、養殖じゃないと・・・になってしまっているのも事実。
値段が高いところから下がってこないというのは、そういう理由なんだと思います。

もどかしぃ~(^^;)