すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【U-23トゥーロン国際】チャンスの山を築くが辛勝がやっと ~日本2-1ギニア

2016-05-26 08:40:15 | サッカー日本代表
もっとハードワークがほしい

 全体のバランスは悪くなかった。相手ボールのときにはしっかりブロックを作れていたし、マイボールになれば最終ラインを押し上げてコンパクトにやれていた。

 問題は、全体的な寄せの甘さと決定力不足だ。

 特にディフェンスのミスから失点したあのシーン。バックラインの裏を狙う山なりのボールを放り込まれ、右SBの際はボールに触らずカラダを入れて味方GKボールにしようとした。だがあそこは自分で先にボールに触り、キープしておけばなんてことはないシーンだった。この大会、際は守備時の状況判断が悪く、失点に直結するミスを繰り返している。

 また彼に限らず日本はボールに寄せ切れず、甘さが目立つ。球際の激しさがない。前へ突っ込みボールを競らず、立ち止まって「待って見ている」ようなユルさが漂っている。

「繋ぐこと」自体が目的化している

 一方、攻めてはさんざんチャンスの山を築くが決め切れない。日本はアタッキングサードでボールを繋ぐこと自体が目的化し、シュートで終われないシーンが散見された。

 特にサイドのクロスからのフィニッシュはアジア最終予選で日本の得意形だったが、その後ケガ人の山でクロッサーを欠きサイドから崩せなくなったのが大きい。FW富樫がサイドに流れていい形を作っているが、それとは別に両SBからのクロスがもっとほしい。

 とはいえケガで主力が10人以上いない状態では、結果がなかなかついてこないのはわかっていたことだ。とすればこの大会の目的は単純に勝敗にこだわることではなく、使える選手を見極めることにある。3戦終わってプレスが緩くアグレッシヴさのない鎌田、守備でミスの多い際あたりは生き残りが厳しくなりそうだ。

 なお後半途中から、日本は原川をアンカーにし井手口と大島をインサイドハーフに使った4-1-2-3にシステムを変えた。以前から何度かやる形だが、どうも座りが悪い。やはりU-23日本代表の土手っ腹は遠藤&原川のダブルボランチを軸にした4-4-2、もしくは4-2-3-1のほうがバランスがいい。

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