すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【検証】もし東京五輪で森保ジャパンがこう戦えば?

2021-08-19 07:45:17 | サッカー日本代表
あえて「たられば」を言う

 歴史に「もし」はない。だがあえて「たられば」を考えることは、その国のサッカー・データベースを増やすことになるのではないか? 未来に同じ局面が訪れたとき、別の選択肢を与えることになる。

 で、東京五輪を戦ったU-24サッカー日本代表について、あえて「たられば」で考えてみた。すると驚くべき彼らのポテンシャルが浮かび上がってきた。

もし三笘ー上田のラインにケガがなければ?

 三笘と上田にケガがなければトップ下に三好か堂安を使い、「林ー相馬・久保・堂安」のセットと2組でローテーションが利いた。

 中2日の試合が続いた過酷な今大会のキーワードはローテーションだったが、三笘と上田にケガがなければ戦力の分担が可能だった。

もし旗手の左SBが機能していれば?

 もし旗手の左SBがもっと機能していれば、左SB要員だった中山をCMFで使い、CMFとして出ずっぱりだった遠藤と田中を休ませられた。

もし冨安にケガやカードの累積がなければ?

 冨安にケガやカードの累積がなければ、板倉をCBでなくCMFで使い遠藤、田中をもっと休ませることができた。

もし瀬古か町田をCBで起用していれば?

 瀬古か町田をCBで起用できていれば、冨安をCMFで使い遠藤、田中を休ませることができたかもしれない。

ニュージーランド戦は延長戦を避けられた?

 前半10分。もし右サイドのFW林からの速いクロスを遠藤がゴールできていれば、延長・PK戦を戦わずにすんだ。

 また後半36分。交代出場のFW上田がゴール正面での絶対的な決定機を決めていれば、延長・PK戦はなかった。

 とすれば日本は次戦の準決勝スペイン戦を、もっとフレッシュなコンディションで戦えた。

フランス戦はローテーションできた?

 完全なローテーションができる可能戦があったのは、唯一、グループリーグ第3戦のフランス戦だった。フランスはチームが「壊れて」いたからだ。

 この試合、日本は前半に2-0とリードし4-0で勝った。

 だがすでに戦前から勝ち点6を持っていた日本は、もしこの試合をもっと思い切ったメンバー構成でローテーションしていれば、余力を残して次戦のスペイン戦に臨むことができた。

もしメキシコ戦で3点目を取れていれば?

 グループリーグ第2戦のメキシコ戦。

 前半11分で2-0とリードしていた日本は、後半に前田と三笘、上田という3枚の攻め駒を投入した。

 もしこの攻めの選手交代で日本が3点目を取り3-0としていれば、日本は次戦のフランス戦でスタメンをローテーションし余力を持ってスペイン戦に臨めた。

可能性とは恐ろしい

 可能性というものは恐ろしい。これまで見てきた通り、もし日本にローテーションが可能だったとすれば、準決勝のスペイン戦はもっとちがった戦いになっていたかもしれない。

 もちろん「もしあのアセンシオのシュートが決まっていなければ」などと「たられば」を言うつもりはないが、日本のローテーションさえ実現していれば歴史は変わっていたかもしれない。

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