すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【石丸新党結成】政策なき「素人集団」に未来はあるか?

2025-01-16 07:33:54 | 政治経済
エゴむき出しの「烏合の衆」のゆくえ

 前安芸高田市長・石丸伸二氏が音頭を取る新党「再生の道」とやらが15日、旗揚げした。

 今夏の都議選に向け、「東京を動かす 地域政党始動」をキャッチフレーズに誕生した地域政党だ。

 さてネット配信で話を聞きまず驚いたのは、のっけから「こういう社会を作りたい」という肝心要の政策がまるでない点だ。

 石丸氏によれば、「募集に当たっては右か? 左か? というイデオロギーがどうこうじゃなく、実務的な能力を重視したい」という。

 いやいや、「政策」というのは別に「右か? 左か?」の話じゃない。

 なぜそういう古くて単純な「イデオロギー対立」の話になるのか?

 政策って、そうじゃないだろう。

 例えば「大きい政府か? 小さい政府か?」とか、「緊縮財政か? 積極財政か?」みたいな具体的な大枠の話だ。

 根本的なところで、とんでもない勘違いしている。

 というか政策とは何か? を、よくわかってない。

 非常に驚いた。

すっかり「既得権益」側に変わった石丸氏の尊大さ

 また会見場に詰めかけたマスコミ各社も指摘していたが、記者会見に入れる「資格」を、「記者クラブ加盟社」および一定以上のアクセスを集める大規模メディア、およびネット媒体等に限定している点もヘンだ。

 つまり典型的な「オールドメディア限定」なのだ。

 なんでも石丸氏は「誰でもOK、では現場が混乱するから」だという。

 だがこれって要は、自分がまだ「小物」だった時代は、やたら突っ張りアウトサイダー気取りだったはずだ。

 それがいざ「取材を受ける側(=大物)」になると、とたんに「記者クラブ」という旧弊な既得権益にすがり、それをやたらありがたがって来場者の基準にしたり、既得権益者の力に頼り切りになることを意味する。

「ああ、底が見えたなぁ」という感じがした。

 彼は自分がまだ駆け出しの頃は既存概念に捉われず、「反権力」的なイメージを売り物にしていたはずだ。

 だが自分がいったん権力を握ればとたんに保守化し、今度は自分が「既得権益」側に回って「甘い汁を吸おう」というだけのお話だ。

 まったく呆れてモノが言えない。

 これぞ「堕落の典型」である。

 居並ぶ記者団に対する喋り方も、いかにも横柄かつ尊大で「いったい何様のつもりなのか?」という感じだった。

 ちょっとは「何か」をやるんじゃないかと思っていたが……まさかこんな早期に、これほどエゴむき出しの「こんなレベル」に成り下がるとは夢にも思わなかった。

 いやはや。

 まったく失望を禁じ得ない。

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