速いテンポのプレッシングサッカー
フランス1部リーグ・アンの開幕節が現地時間12日に行われ、スタッド・ランスはオリンピック・マルセイユと対戦した。試合は2-1でマルセイユが勝利した。ランスの日本人コンビ、伊藤純也が前半10分に先制点をあげ、後半15分からは新加入の中村敬斗がリーグデビューした。
ものすごく速いテンポのプレッシングサッカーだ。たがいに激しくプレスをかけ合う。そのため2タッチ以内でプレーしないとたちまちボールロストしてしまう。当然、パスは強くて速くないと通らない。技術とフィジカルがモノを言うサッカーだ。
スタッド・ランスのフォーメーションは4-2-3-1。彼らは両SBを高くあげ、2CBでビルドアップする。右SBを上げ、残りの3バックが右にスライドしてのビルドアップもある。またCBがボールを持ち運んで上がるプレイも見せる。
彼らは前半、60%以上ポゼッションしてよく攻めた。何度かカウンターを食らったのものの、しっかり守り切った。そして前半10分、味方がヘディングした左からの山なりのボールを受け、伊東が右足ワンタッチでゴールに叩き込んだ。先制点だ。
堅守速攻のマルセイユがカウンターを狙う
一方、マルセイユのフォーメーションは4-4-2だ。堅牢な守備重視で、相手にボールを持たせて抜け目なくカウンターを狙っている。マイボールにすると最終ラインを高くあげて一気に敵陣へ雪崩れ込むが、ボールを失うと素早くディフェンンディングサードまで帰陣する。トランジション(攻守の切り替え)が速い。
SBからの長い対角のボールや、縦へのロングボールでダイレクトなビルドアップを志向する。あとは相手ボールを奪い、素早いポジティブトランジションからの速攻が売り物だ。
23分にはそのマルセイユが同点弾を上げる。縦パスを受けた選手がワンタッチで右にボールをはたく。それを受けたフリーのアゼディン・ウナヒが、ワンタッチしてからゴール右スミに決めた。
続く26分には、マルセイユがボールを奪って速いカウンターをかける。3人の選手が敵陣に入り込みパスを繋いだが、残念ながら結実しなかった。
そして38分、スタッド・ランスの右SBフォケが長い縦パスを通す。サイドでボールを受けたアミル・リチャードソンは敵DFと正対し、フェイントを入れてからマイナスのパスを出す。伊東がワンタッチでゴールに突き刺した。だがこれはVARの介入で取り消された。リチャードソンに出たパスがタッチラインを割っていたのだ。
マルセイユがカウンタープレスを放つ
1-1のまま後半に入ると、マルセイユが戦術を変えた。システムを4-3-3に変え、攻守ともに攻撃的に衣替えしたのだ。まずショートパスを繋ぎ、時折バックパスも絡めながらポゼッションするようになった。相手ボールに対しては前からプレスをかけてラインを高く保つ。
そして敵陣でボールを失っても前半のようにはリトリートせず、その場でプレスをかけて即時奪回をめざすカウンタープレスを仕掛け始めた。奪えなければミドルプレスに転換する。彼らは引き分けでは満足しない。勝ち越し弾を狙っている。
60分になるとスタッド・ランスの中村が途中出場した。リーグ・デビューだ。中村は左サイドに入り、伊東と両翼を構成した。彼は攻撃的に振る舞い、サイドチェンジして伊東にパス出しした。再三、敵陣に入り込み、78分には敵ゴールエリアに侵入して「あわや」のプレイも見せた。
その後は攻撃的になったマルセイユがしっかり押し込む。かくて73分。敵陣右サイドからのスローインをペナルティエリア内で受けた途中出場のイスマイラ・サールがマイナスのパスを出し、敵の前に割って入ったヴィティーニャが右足でフィニッシュ。逆転に成功する。
試合はこのまま2-1でマルセイユが押し切った。伊東が今季初ゴールをあげ、中村がデビューしたものの、スタッド・ランスは痛い黒星スタートになった。
フランス1部リーグ・アンの開幕節が現地時間12日に行われ、スタッド・ランスはオリンピック・マルセイユと対戦した。試合は2-1でマルセイユが勝利した。ランスの日本人コンビ、伊藤純也が前半10分に先制点をあげ、後半15分からは新加入の中村敬斗がリーグデビューした。
ものすごく速いテンポのプレッシングサッカーだ。たがいに激しくプレスをかけ合う。そのため2タッチ以内でプレーしないとたちまちボールロストしてしまう。当然、パスは強くて速くないと通らない。技術とフィジカルがモノを言うサッカーだ。
スタッド・ランスのフォーメーションは4-2-3-1。彼らは両SBを高くあげ、2CBでビルドアップする。右SBを上げ、残りの3バックが右にスライドしてのビルドアップもある。またCBがボールを持ち運んで上がるプレイも見せる。
彼らは前半、60%以上ポゼッションしてよく攻めた。何度かカウンターを食らったのものの、しっかり守り切った。そして前半10分、味方がヘディングした左からの山なりのボールを受け、伊東が右足ワンタッチでゴールに叩き込んだ。先制点だ。
堅守速攻のマルセイユがカウンターを狙う
一方、マルセイユのフォーメーションは4-4-2だ。堅牢な守備重視で、相手にボールを持たせて抜け目なくカウンターを狙っている。マイボールにすると最終ラインを高くあげて一気に敵陣へ雪崩れ込むが、ボールを失うと素早くディフェンンディングサードまで帰陣する。トランジション(攻守の切り替え)が速い。
SBからの長い対角のボールや、縦へのロングボールでダイレクトなビルドアップを志向する。あとは相手ボールを奪い、素早いポジティブトランジションからの速攻が売り物だ。
23分にはそのマルセイユが同点弾を上げる。縦パスを受けた選手がワンタッチで右にボールをはたく。それを受けたフリーのアゼディン・ウナヒが、ワンタッチしてからゴール右スミに決めた。
続く26分には、マルセイユがボールを奪って速いカウンターをかける。3人の選手が敵陣に入り込みパスを繋いだが、残念ながら結実しなかった。
そして38分、スタッド・ランスの右SBフォケが長い縦パスを通す。サイドでボールを受けたアミル・リチャードソンは敵DFと正対し、フェイントを入れてからマイナスのパスを出す。伊東がワンタッチでゴールに突き刺した。だがこれはVARの介入で取り消された。リチャードソンに出たパスがタッチラインを割っていたのだ。
マルセイユがカウンタープレスを放つ
1-1のまま後半に入ると、マルセイユが戦術を変えた。システムを4-3-3に変え、攻守ともに攻撃的に衣替えしたのだ。まずショートパスを繋ぎ、時折バックパスも絡めながらポゼッションするようになった。相手ボールに対しては前からプレスをかけてラインを高く保つ。
そして敵陣でボールを失っても前半のようにはリトリートせず、その場でプレスをかけて即時奪回をめざすカウンタープレスを仕掛け始めた。奪えなければミドルプレスに転換する。彼らは引き分けでは満足しない。勝ち越し弾を狙っている。
60分になるとスタッド・ランスの中村が途中出場した。リーグ・デビューだ。中村は左サイドに入り、伊東と両翼を構成した。彼は攻撃的に振る舞い、サイドチェンジして伊東にパス出しした。再三、敵陣に入り込み、78分には敵ゴールエリアに侵入して「あわや」のプレイも見せた。
その後は攻撃的になったマルセイユがしっかり押し込む。かくて73分。敵陣右サイドからのスローインをペナルティエリア内で受けた途中出場のイスマイラ・サールがマイナスのパスを出し、敵の前に割って入ったヴィティーニャが右足でフィニッシュ。逆転に成功する。
試合はこのまま2-1でマルセイユが押し切った。伊東が今季初ゴールをあげ、中村がデビューしたものの、スタッド・ランスは痛い黒星スタートになった。