すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【速報・兵庫県知事選】斎藤・前知事が劇的な逆転勝ち

2024-11-17 21:07:39 | 政治経済
投票率は期日前を含めて50%超え

 17日投開票の兵庫県知事選挙で、斎藤元彦・前知事が当選を確実にした。投票率は近来稀に見る期日前投票の高さが利き、なんと50%を超えた。

「パワハラ」「おねだり」というマスコミのスキャンダラスな過剰報道とネガティヴ・キャンペーンにより、県議会から全会一致で不信任決議を突き付けられて失職した斎藤前知事が勝った。対抗馬の前尼崎市長・稲村和美氏を抑えた。

 斎藤前知事の勝因は、明らかに同時に立候補したN党・立花孝志氏だった。なんと彼は「斎藤前知事を勝たせる」と宣言し、「僕に投票しないで下さい」と言いながら斎藤前知事の疑惑を晴らすロジカルで熱のこもった演説をひたすら繰り広げた。

 これにより選挙の流れがガラリと一変し、彼の選挙演説に詰めかける群衆は日に日にみるみる膨れ上がった。マスコミによる「斎藤=悪」の洗脳が解けたのだ。かくてマスコミの予想では「稲村リード。斎藤が僅差で追う」だったものを、見事にひっくり返した。

「法の抜け穴」を突いた巧みな立花氏の「応援・立候補」

 立花氏は「自分は当選を目指さないのに立候補する」という、前代未聞の「法の抜け穴」を突いた奇策を取った。いかにも彼らしい奇想天外な行動だ。そして斎藤氏を勝たせた。この立花氏の行動がすべてだった。

 一方、地元のマスコミ陣は閉鎖的な記者クラブ・コミュニティで形成され、業界など一部の地元・巨大利権を代弁。偏った報道を繰り返した。

 彼らは歪んだ価値観をもとに、自分たちで捏造した「パワハラの斎藤知事」像を振りまき彼を失職へと追い込んだ。このマスコミの動きを先兵として地元・自民党と立憲民主党が結託し、一大利権勢力を形成して「反・斎藤知事」勢力を築いていた。

 また今回の選挙は「マスメディア vs インターネット」の構図だったのも見逃せない。地元の利権を代表する大手マスコミに対し、YouTubeを活用したN党・立花氏が象徴するインターネットの勝利だった。ネットが社会を変える原動力になった。

 おそらく今回の斎藤氏の勝利により、まちがいなくN党・立花孝志氏が全面的に大ブレイクするはずだ。

 彼は(一般論として)常に功罪半ばで評価も分かれる人物だが、今回、斎藤前知事の「正しさ」を敏感にいち早く嗅ぎ分け、リアルタイムで選挙戦に参加したその「嗅覚」は大いに評価されるべきだろう。

 また今回の案件に絡み、自殺した西播磨県民局長が斎藤知事(当時)への「クーデター構想」があったことも明かしており、未解明の要素がまだまだ多い。今後の緻密な分析を待ちたい。


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