すちゃらかな日常 松岡美樹

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【ラ・リーガ 18/19 第1節】バルサ、メッシの2発で余裕の完勝 〜バルセロナ 3-0 アラベス

2018-08-22 07:31:50 | その他の欧州サッカー
遅攻から速攻まで多彩な攻め

 圧倒的にボールを支配したバルセロナが、メッシのFKを含む2ゴール、途中出場したコウチーニョの1ゴールでアラベスを一蹴した。戦力の違いを見せつける完全なワンサイドゲームだった。

 バルセロナのフォーメーションは4-3-3。スタメンはGKがテア・シュテーゲン。4バックは右からネルソン・セメド、ジェラール・ピケ、サムエル・ウムティティ、ジョルディ・アルバ。中盤はセルジ・ロベルト、ブスケッツ、ラキティッチ。3トップは右からメッシ、スアレス、デンベレだ。

 バルセロナのビルドアップは両SBを高く上げ、2-1-4-3の形を取る。特に左SBのジョルディ・アルバは非常に攻撃的で、SBというよりもはやWGだ。時おりアンカーのブスケッツが両CBの間に下り、3バックを形成するが、アラベスは前からプレスをかけてこないのでビルドアップ時の3バック対応はほぼ不要だった。

 バルサはお家芸であるグラウンダーのショートパスだけでなく、ロングパスでサイドチェンジしたり、敵DFの頭上を越す浮き球のパスなど、多彩なボールさばきをする。だがやはり中央でのワンツーからダイレクトプレーを混ぜてフィニッシュに行くなど、真ん中からの攻めになったときのほうが「らしい」感じはする。

 バルサのボールになるとアラベスは自陣に引き、ブロック守備をするため完全なハーフコートマッチになる。そのためバルサは必然的に遅攻になるが、それが有効な局面ではタテに速い攻めもしている。ポゼッション一辺倒でなく、速攻も決して否定してはいない。

途中出場の選手も活躍する万全の勝利

 4-3-3のアラベスは、バルサボールになればリトリートして自陣に4-5-1のブロックを作る。逆にボールを奪えば速いショートカウンターをかけ、前の2〜3人だけで攻め切ろうとする。ゆえに基本的には自陣が彼らの住処だ。

 この守備的な戦い方で、バルサという巨人を前にとにかく失点を避けることが彼らの狙いだ。試合はそんなアラベスのゲームプラン通り、前半を0-0で折り返した。

 メッシは右サイドをのんびり歩いているが、無論チャンスになれば鋭い動きをする。前半38分にはデンベレに決定的なスルーパスを出すなど、立派に仕事はしている。また彼は時おりCB付近まで下りてビルドアップにも参加する。

 試合を動かしたのは、そのメッシだった。後半19分、ペナルティエリア外からのFKを、なんと彼はグラウンダーのボールできっちり決めた。もちろんメッシの前に壁はいたが、彼らがジャンプしたその足の下をメッシのすばらしい抑えたシュートがゴールに突き刺さった。バルサ先制、1-0だ。

 続いて後半38分にはコウチーニョが、これまた途中出場のアルトゥールからのダイアゴナルなパスを受け、中央を軽くドリブルしてから右足でシュート。最初はプラス方向にドリブルし、途中からマイナス方向に軌道を変えた頭脳的なドリブルだった。これで2-0である。

 そして3点目は後半47分。メッシがスアレスから斜めの浮き球のパスを受け、DFを背負いながら胸トラップし振り向いてゴール左スミに決めて見せた。決定的な3点目だった。

 バルサは途中出場のコウチーニョとアルトゥール、ビダルもそれぞれ活躍し、これ以上はない万全の完勝。昨季に続くリーグ2連覇へと静かに走り出した。

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