来夏の都議選や参院選を念頭に規制を強化する
産経新聞が2024年12月28日付けの記事で、来年夏の都議選や参院選をめどにした「SNS規制」を報じるすごいスクープをかましている。以下の記事だ。
『<独自>違法選挙動画で金もうけダメ 収益支払い停止、自民がSNS対策で法改正検討』
https://www.sankei.com/article/20241228-LTCLBGL5LBJWRLEYDAWBVJGWOI/
この記事はまず「多くのSNSは動画の再生回数に応じ、収益を得られる仕組みを採用している」と指摘する。
その上で選挙期間中にSNSで「誹謗中傷やデマが流されている」と思われるケースが発生している、という。
そこでSNSを運営するプラットフォーム事業者が、YouTuberの動画投稿にデマや誹謗中傷を煽るなどの内容を見つけた場合、そのYouTuberの収益の支払いを停止できるように法改正することを自民党が検討中だ、という内容だ。
実はここ数日で似たような記事が各報道機関から出ているのだが(最下段の【関連記事】参照)、特に産経はなかでも一歩踏み込んでいる。明らかな独自ネタだ。
他社がまだ打っていない、以下の重要な3つの要素からなる突っ込んだポイントを盛り込んでいる。
産経新聞が2024年12月28日付けの記事で、来年夏の都議選や参院選をめどにした「SNS規制」を報じるすごいスクープをかましている。以下の記事だ。
『<独自>違法選挙動画で金もうけダメ 収益支払い停止、自民がSNS対策で法改正検討』
https://www.sankei.com/article/20241228-LTCLBGL5LBJWRLEYDAWBVJGWOI/
この記事はまず「多くのSNSは動画の再生回数に応じ、収益を得られる仕組みを採用している」と指摘する。
その上で選挙期間中にSNSで「誹謗中傷やデマが流されている」と思われるケースが発生している、という。
そこでSNSを運営するプラットフォーム事業者が、YouTuberの動画投稿にデマや誹謗中傷を煽るなどの内容を見つけた場合、そのYouTuberの収益の支払いを停止できるように法改正することを自民党が検討中だ、という内容だ。
実はここ数日で似たような記事が各報道機関から出ているのだが(最下段の【関連記事】参照)、特に産経はなかでも一歩踏み込んでいる。明らかな独自ネタだ。
他社がまだ打っていない、以下の重要な3つの要素からなる突っ込んだポイントを盛り込んでいる。
それはこういうものだ。
(1)自民党が進める法改正では(現状の削除等に加え)配信者への収益の支払い停止も追加する、(2)SNSに関する規定がない「公職選挙法の改正」なども検討する。
(1)自民党が進める法改正では(現状の削除等に加え)配信者への収益の支払い停止も追加する、(2)SNSに関する規定がない「公職選挙法の改正」なども検討する。
(3)このほか野党も同じ動きをしているとし、自民や立憲民主党など「与野党7党」が選挙運動の法的な課題を話し合う(今年12月開催の)協議会でも、同様にSNSによる偽情報の拡散や中傷への対策を検討する見通しだーー。
キモになる要旨は、以上の通りだ。
「規制が来るぞ」という警告もむなしくーー。
実はこれに先立ち弊ブログでは、以下2本の記事により、いかにに世界でSNS規制がどんどん進んでいるか? これは危ないぞ、とその最前線を伝えた。
キモになる要旨は、以上の通りだ。
「規制が来るぞ」という警告もむなしくーー。
実はこれに先立ち弊ブログでは、以下2本の記事により、いかにに世界でSNS規制がどんどん進んでいるか? これは危ないぞ、とその最前線を伝えた。
その上でこうした世界情勢のなか、日本におけるSNSのデマや過激化に対応し「日本も厳しい取り締まりが進む可能性が十分にあるぞ」と警鐘を促した。
それが以下の記事である。
『【兵庫発の社会現象】N党・立花氏はしばらくネットから離れるべきか?』(2024年12月13付け)
https://blog.goo.ne.jp/matsuoka_miki/e/f6f2a49fdc266d0ff425801dbddac875
『【政府の思うツボ】世界的に大規模なネット規制が始まりつつある』(2024年12月11付け)
https://blog.goo.ne.jp/matsuoka_miki/e/c2a61b841148d24413dc650d600449f0
上にあげたうち、特に重要な2本目の記事の要旨は短く以下の通りだ。ごく一部、結論だけ引用しよう。
『そもそもインターネットは政府やマスコミのような「絶対的権力」に対し、単なる市井の人々が対抗するためのかけがえのない唯一の武器だ。
だからネットユーザーは「逆に敵へ塩を送るマネ」をしてしまい、逆に公権力からヘンな規制を受けるハメにならないよう、適切にモラルをわきまえて行動する必要がある。そうしなければ、必ず自分で自分のクビを締める結果になるだろう』
だが冒頭で伝えた通り報道各社によれば、事態は予想を超えたスピードで悪い方向に進んでいる。
実に危険だ。
自民党案が抱える「大きな問題点」とは?
だがもちろん自民党のこの案は、大きな問題点もはらんでいる。
まずSNSの動画の内容に関し、いったいそもそも誰が何の権限で案件ごとに「これはデマだ」「誹謗中傷だ」「こっちは違う」などと客観的に判定できるというのか? これって大問題だ。
『【兵庫発の社会現象】N党・立花氏はしばらくネットから離れるべきか?』(2024年12月13付け)
https://blog.goo.ne.jp/matsuoka_miki/e/f6f2a49fdc266d0ff425801dbddac875
『【政府の思うツボ】世界的に大規模なネット規制が始まりつつある』(2024年12月11付け)
https://blog.goo.ne.jp/matsuoka_miki/e/c2a61b841148d24413dc650d600449f0
上にあげたうち、特に重要な2本目の記事の要旨は短く以下の通りだ。ごく一部、結論だけ引用しよう。
『そもそもインターネットは政府やマスコミのような「絶対的権力」に対し、単なる市井の人々が対抗するためのかけがえのない唯一の武器だ。
だからネットユーザーは「逆に敵へ塩を送るマネ」をしてしまい、逆に公権力からヘンな規制を受けるハメにならないよう、適切にモラルをわきまえて行動する必要がある。そうしなければ、必ず自分で自分のクビを締める結果になるだろう』
だが冒頭で伝えた通り報道各社によれば、事態は予想を超えたスピードで悪い方向に進んでいる。
実に危険だ。
自民党案が抱える「大きな問題点」とは?
だがもちろん自民党のこの案は、大きな問題点もはらんでいる。
まずSNSの動画の内容に関し、いったいそもそも誰が何の権限で案件ごとに「これはデマだ」「誹謗中傷だ」「こっちは違う」などと客観的に判定できるというのか? これって大問題だ。
もし万一、政府が一方的かつ一律的に決めつけたりするならば、立派な監視国家の出来上がりになる。
もちろん憲法が保障する「表現の自由」を侵害するのはいうまでもないし、報道の自由や知る権利も犯す可能性がある。
だからそんな悲劇を起こす前になんとか未然に防げないか? と考え、上にあげた2本の記事を書いたのだ。
いや実際、YouTuberは自分のコンテンツをより視られるように細工した上で、収益を得るためどうも内容を大胆で過激にする傾向が見られる。
もちろん憲法が保障する「表現の自由」を侵害するのはいうまでもないし、報道の自由や知る権利も犯す可能性がある。
だからそんな悲劇を起こす前になんとか未然に防げないか? と考え、上にあげた2本の記事を書いたのだ。
いや実際、YouTuberは自分のコンテンツをより視られるように細工した上で、収益を得るためどうも内容を大胆で過激にする傾向が見られる。
特にYouTubeに新規参入組が相次いだここ1年ほどで競合がますます激しくなり、そんな流れが顕著になった。
例えば実際の事例を挙げれば、タイトルが内容とまるでかけ離れており、逆にそれを悪用して客のクリックを誘おうとするケースが典型例だ。
例えば実際の事例を挙げれば、タイトルが内容とまるでかけ離れており、逆にそれを悪用して客のクリックを誘おうとするケースが典型例だ。
あるいは同じくタイトルがすごく目を引くハデで過激な表現で、いかにもそれを見た人が思わずクリックしてしまうのを狙っているとしか思えないものもある。
またはまるで根拠のない、こんな実例もあった。
「兵庫の斎藤県知事は記者会見を開き、自分は『有罪だ』と認めた」
「裁判所も斎藤知事にすでに有罪判決を出している」
こんなまったくあり得ない明白なデマを、YouTubeで流しているケースまである。私はたまたまそのコンテンツを実際に観て、あまりのことに唖然とした。
そんなわけでこの状態のSNS(=YouTube)に当局の規制がガッツリかかることを案じ、上記2本の記事を書いて「これではダメだ」と警鐘を鳴らしたのだが……。
時すでに遅し、かもしれない。
さとうさおりさんが放った「正論」だったが……
もちろん収益化を止めてしまえという自民党の暴論に対し、反論する世論もある。
そんなわけでこの状態のSNS(=YouTube)に当局の規制がガッツリかかることを案じ、上記2本の記事を書いて「これではダメだ」と警鐘を鳴らしたのだが……。
時すでに遅し、かもしれない。
さとうさおりさんが放った「正論」だったが……
もちろん収益化を止めてしまえという自民党の暴論に対し、反論する世論もある。
例えば公認会計士で人気YouTuberの「さとうさおり」さんが、自身のYouTubeチャンネルのコンテンツ、【SNS選挙】自民がSNS対策で法改正検討【収益支払い停止】で語った以下のようなご意見だ。
https://www.youtube.com/watch?v=dghz-81OcCg
ああ、まずその前に予備知識として2つ知っておいてほしい。
https://www.youtube.com/watch?v=dghz-81OcCg
ああ、まずその前に予備知識として2つ知っておいてほしい。
第一に、YouTuberは自身の動画を広く拡散してくれる「切り抜き」サイトに支えられていることがひとつ。
第二に、この切り抜きサイトの運営者は、業界では「切り抜きさん」と呼ばれていることだ。
その上で、さとうさんは以下のようにおっしゃる。勝手に私が要点をまとめると、ザックリ4連発の熱い訴えになる。
(1)「もし自民党が考えるような施策により、任意のYouTuberが収益化できなくなれば……そのYouTuberについている『切り抜き』さんたちも収益を失い、たちまちそのYouTuberから離れてしまいますよね」
その上で、さとうさんは以下のようにおっしゃる。勝手に私が要点をまとめると、ザックリ4連発の熱い訴えになる。
(1)「もし自民党が考えるような施策により、任意のYouTuberが収益化できなくなれば……そのYouTuberについている『切り抜き』さんたちも収益を失い、たちまちそのYouTuberから離れてしまいますよね」
そうなったらYouTuberは自身のコンテンツを拡散してもらえず、大損害になる。
(2)「だったらじゃあ、もしカネを持つ者(例えば「裕福なインフルエンサー」)が自分で切り抜きさんを個人のカネで雇えば、従来の(ネットがまだなかった時代の)社会と同じように、カネがある者だけが支配する世の中になりますよね?」
(2)「だったらじゃあ、もしカネを持つ者(例えば「裕福なインフルエンサー」)が自分で切り抜きさんを個人のカネで雇えば、従来の(ネットがまだなかった時代の)社会と同じように、カネがある者だけが支配する世の中になりますよね?」
(3)「そうなれば以前と変わらず、カネを持つ者だけが選挙で勝てる世の中になる。金持ちがSNSを制する選挙戦略になってしまう。すると(収益化できるからやっているのだろう)『リハック』さんなんかは、大打撃を受けるでしょうね」
(4)「もしこんなふうにYouTubeで収益化できなくなれば、彼らはもう(別のスポンサーから)お金をもらうしかない。
(4)「もしこんなふうにYouTubeで収益化できなくなれば、彼らはもう(別のスポンサーから)お金をもらうしかない。
でもそれじゃあそのスポンサーの意向を、ただただ話すだけの(おべんちゃら)チャンネルになっちゃうじゃないですか? とすればついにSNS上でも、現実的な言論統制が始まるってことを意味しますねよね?」
なるほど、確かにとても深刻な問題だ。
だが実は「どっちもどっち」で広告収入には変わりない
だがさらに一歩踏み込んで考えると、実はこれって「どっちもどっち」だと言うこともいえるのではないか、と思える。
どういうことか?
そもそも現状、YouTuberが得ている収益って、「いったいどこからやって来るのか?」がポイントだ。それを考えれば「どっちもどっち」である。
例えばご存知の通り、YouTubeはあの検索サービス「Google」が所有するサービスだ。
「米グーグル,YouTubeを買収」(NHK放送文化研究所)
「(YouTubeは)2006年11月に16.5億米ドルでGoogleに買収され、現在は同社の子会社の1つとして運営されている」(ウィキペディア「YouTube」)
そして肝心の本体であるGoogleは、いったい何で収益を上げているのか? 当たり前だが、同社は「Googleのサービスは広告収入により支えられています」と宣言している。
同じ理屈で同様にYouTubeも、このページに「YouTubeはどのように収益を得ていますか?」、および「YouTubeは、広告とサブスクリプションから得た収益をどのようにクリエイターに分配していますか?」の項に、こう書いている。
なるほど、確かにとても深刻な問題だ。
だが実は「どっちもどっち」で広告収入には変わりない
だがさらに一歩踏み込んで考えると、実はこれって「どっちもどっち」だと言うこともいえるのではないか、と思える。
どういうことか?
そもそも現状、YouTuberが得ている収益って、「いったいどこからやって来るのか?」がポイントだ。それを考えれば「どっちもどっち」である。
例えばご存知の通り、YouTubeはあの検索サービス「Google」が所有するサービスだ。
「米グーグル,YouTubeを買収」(NHK放送文化研究所)
「(YouTubeは)2006年11月に16.5億米ドルでGoogleに買収され、現在は同社の子会社の1つとして運営されている」(ウィキペディア「YouTube」)
そして肝心の本体であるGoogleは、いったい何で収益を上げているのか? 当たり前だが、同社は「Googleのサービスは広告収入により支えられています」と宣言している。
同じ理屈で同様にYouTubeも、このページに「YouTubeはどのように収益を得ていますか?」、および「YouTubeは、広告とサブスクリプションから得た収益をどのようにクリエイターに分配していますか?」の項に、こう書いている。
「YouTubeの主な収入源は広告です。企業は広告を配信することで、関連性の高い視聴者を見つけてビジネスとブランドを拡大できます」
つまりいずれにしろ、もとは広告収入なのだ。
ゆえにYouTuberがYouTubeから得ている収益だって、同じようにそこから来る広告収入であることはいうまでもない。
だからさとうさんの「もしYouTuberがYouTube上で収益化できなくなれば、彼らは(別のスポンサーから)お金をもらうしかなくなる。
つまりいずれにしろ、もとは広告収入なのだ。
ゆえにYouTuberがYouTubeから得ている収益だって、同じようにそこから来る広告収入であることはいうまでもない。
だからさとうさんの「もしYouTuberがYouTube上で収益化できなくなれば、彼らは(別のスポンサーから)お金をもらうしかなくなる。
でもそれではスポンサーの意向を、ただただしゃべるだけの(つまらない)YouTubeチャンネルになってしまうだけじゃないですか?」というのは、一種の論理破綻になるように思える。
だって現状でも同様に、もともとクライアントである企業がYouTubeに広告料として支払った費用をモトに捻出された「収益」を、YouTuberさん達はもらっているのだから。
だったら彼らもいまや、YouTubeやそこに広告を出す企業と「一蓮托生」の関係になっているような気もする。
無意識のうちに企業に都合のいいコンテンツ作りになる理由とは?
さらにいえばもともとYouTubeは「コミュニティ・ガイドライン」を設け、それに違反したケースを取り締まっている。
無意識のうちに企業に都合のいいコンテンツ作りになる理由とは?
さらにいえばもともとYouTubeは「コミュニティ・ガイドライン」を設け、それに違反したケースを取り締まっている。
だがこのガイドラインによる規制自体が、実はそのままYouTubeの広告クライアントを守るためのものを兼ねていたりもするわけだ。
また同ガイドラインに明示されていなくても、暗黙の了解事項だってある。
ひとつ例を挙げれば、YouTubeでは「Meiji Seika ファルマ」(旧・明治製菓)が手がける新型コロナ・ワクチンの「レプリコン・ワクチン」というワードは禁句になっている。
なぜか?
また同ガイドラインに明示されていなくても、暗黙の了解事項だってある。
ひとつ例を挙げれば、YouTubeでは「Meiji Seika ファルマ」(旧・明治製菓)が手がける新型コロナ・ワクチンの「レプリコン・ワクチン」というワードは禁句になっている。
なぜか?
それは複数のYouTuberがこのワードを自分のコンテンツ上で実際に使い、YouTubeからそれらのコンテンツを削除されたことで「これは事実上の禁句なんだ」と判明したのだ。
現に彼らが実際に自分のコンテンツ内で、そんな複数の「削除体験」を語るのを私は何度も見聞きした。
だからもはや新型コロナワクチン関係を追っかけているYouTuberさん達は、誰もコンテンツの中で「ワクチン」なる言葉を口に出していない。
文字でいえば「伏せ字状態」でトークをうまくまとめ、それぞれ自分のコンテンツを苦労して作っている。
ちなみにこのレプリコン・ワクチンについて、巷間、研究者や医者ら専門家が指摘している危険性を知らない人は、以下の記事を参考にしてほしい。
『【ご注意!】10月からの新型コロナワクチン「定期接種」を考えている方へ』
https://blog.goo.ne.jp/matsuoka_miki/e/39d93538520e8f656a2cb464300eeba6
このほか弊ブログの「新型コロナ」カテゴリーにも、レプリコンの記事があるので、そちらもご参考に。
そんなわけで(繰り返しになるが)このワードをYouTube上ではもう言えない。いまや暗黙のタブーになっている。
そんなわけで(繰り返しになるが)このワードをYouTube上ではもう言えない。いまや暗黙のタブーになっている。
もちろん同様のケースは、ほかにもある。禁句や規制ありだ。したがって上記のさとうさんのご意見には賛同できる一方で、個人的にはちょっと違和感もある。
以下の記事でも触れたが、それはいわゆるオールドメディア(マスコミ)の「広告戦略」に感じる違和感と同じ理屈だ。
ご参考『【マスコミの広告タブー】広告で経営が成り立つ「オールドメデイア」は広告主の言うがままだ』
https://blog.goo.ne.jp/matsuoka_miki/e/61d554477937b56a6d5e4aaa66b0fc53
つまり上にあげたYouTubeの「コミュニティ・ガイドライン」を守ることで、YouTuberさん達は(無意識のうちに)企業の広告クライアントの意に沿うコンテンツ作りをすることになるわけだ。
それは知らず知らずのうちに、極めて自然に(当たり障りのない)「コマーシャルなコンテンツ作り」を行ってしまうことを意味している。洗脳と同じだ。
以下の記事でも触れたが、それはいわゆるオールドメディア(マスコミ)の「広告戦略」に感じる違和感と同じ理屈だ。
ご参考『【マスコミの広告タブー】広告で経営が成り立つ「オールドメデイア」は広告主の言うがままだ』
https://blog.goo.ne.jp/matsuoka_miki/e/61d554477937b56a6d5e4aaa66b0fc53
つまり上にあげたYouTubeの「コミュニティ・ガイドライン」を守ることで、YouTuberさん達は(無意識のうちに)企業の広告クライアントの意に沿うコンテンツ作りをすることになるわけだ。
それは知らず知らずのうちに、極めて自然に(当たり障りのない)「コマーシャルなコンテンツ作り」を行ってしまうことを意味している。洗脳と同じだ。
これはクライアント企業の大きなメリットになっている。
あなた(YouTuber)の知らないうちに。
収益化を目的に嘘のタイトルをつけて「クリック詐欺」をやるのは?
付け加えれば、YouTuberが完全に収益化だけを目的に視聴数を稼ぐ目的でやる過剰な演出や「クリック詐欺」もどきのタイトル作り、コンテンツ制作を行う行為にも「ちょっとなぁ」と感じる。
繰り返しになるが、「それって正しいのか?」という基本的なモラルの問題だ。だって、いわば「騙しコンテンツ」なんだから。そこに根本的な疑問もわく。
収益化を目的に嘘のタイトルをつけて「クリック詐欺」をやるのは?
付け加えれば、YouTuberが完全に収益化だけを目的に視聴数を稼ぐ目的でやる過剰な演出や「クリック詐欺」もどきのタイトル作り、コンテンツ制作を行う行為にも「ちょっとなぁ」と感じる。
繰り返しになるが、「それって正しいのか?」という基本的なモラルの問題だ。だって、いわば「騙しコンテンツ」なんだから。そこに根本的な疑問もわく。
もうひとつの理由は(これも繰り返しになるが)、YouTuberの収益のモトってしょせんは企業からの広告収入である点だ。
結局は企業からの「おこぼれ」をもらうのかよ、みたいな虚しい感じがする。
まあそんなわけで私がYouTubeから収益をもらうこと自体に感じる違和感は、一部これでなんとなくわかっていただけたかなとも思う。
まあそんなわけで私がYouTubeから収益をもらうこと自体に感じる違和感は、一部これでなんとなくわかっていただけたかなとも思う。
もちろんこの私の感覚が、絶対的に正しいなんていうつもりはない。それにみんなが右へならえで、これに従うのもヘンだろう。
そんなものはもちろん、個人の自由であることはいうまでもない。
ただし上記のことは、みなさん、どこか頭のスミにでも置いておいてほしいなぁ、とは感じている。
そんなものはもちろん、個人の自由であることはいうまでもない。
ただし上記のことは、みなさん、どこか頭のスミにでも置いておいてほしいなぁ、とは感じている。
【お詫びと補足】
なお一点、お詫びと補足がある。
私が本文中で書いた通り、確かにYouTubeは広告で経営が成り立っている。これは事実だ。
だがテレビや新聞、雑誌、ネットメディアなど既存のメディアに広告を出すときのように、例えば「あのA社に都合の悪いことは言えないぞ」「書けないんだ」みたいなケースは少なくとも「YouTube上ではあり得ない」らしい。
なお一点、お詫びと補足がある。
私が本文中で書いた通り、確かにYouTubeは広告で経営が成り立っている。これは事実だ。
だがテレビや新聞、雑誌、ネットメディアなど既存のメディアに広告を出すときのように、例えば「あのA社に都合の悪いことは言えないぞ」「書けないんだ」みたいなケースは少なくとも「YouTube上ではあり得ない」らしい。
たまたま人気YouTuber・立花孝志氏のチャンネル配信で、そんな仕組みを初めて聞いて驚いた。
どういうことか?
それはYouTubeならではの独自でユニークな仕組みに秘密がある。
例えばYouTubeに企業が広告を出す場合、「我が社はYouTuberの○○さんに対してスポンサードしたい」的な既存メディアの広告出稿の仕方(ターゲット指定)が、YouTubeではどうやらできない仕組みらしいのだ。
わかりやすく言うと、例えば自動車メーカーであるB社の「Cというクルマ」の悪口を言っているYouTuber「Dさん」のコンテンツが始まる直前に、そのB社のCというクルマの広告が同じコンテンツ上で流れていたりするらしい。
どういうことか?
それはYouTubeならではの独自でユニークな仕組みに秘密がある。
例えばYouTubeに企業が広告を出す場合、「我が社はYouTuberの○○さんに対してスポンサードしたい」的な既存メディアの広告出稿の仕方(ターゲット指定)が、YouTubeではどうやらできない仕組みらしいのだ。
わかりやすく言うと、例えば自動車メーカーであるB社の「Cというクルマ」の悪口を言っているYouTuber「Dさん」のコンテンツが始まる直前に、そのB社のCというクルマの広告が同じコンテンツ上で流れていたりするらしい。
なんと、びっくりだ。
既存のオールドメディアの広告出稿の常識にすっかり慣れっこになっているおじさんは、それを知って新鮮な驚きを覚えた。
ええっ、そんな方式は革命的だなぁ……。
逆に言えばYouTuberの「Dさん」から見て、何の気兼ねもなく自動車メーカー・B社の「Cというクルマ」をボロクソに言う事ができるわけだ。
つまり上であげたさとうさんがおっしゃる主旨の通りなのだ。
YouTubeの経営が広告で成り立っていることは確かに事実だが、だからといって必ずしも例にあげた「Cというクルマ」を悪く言えないなんてことはないらしい。
従来の広告の常識からいえば、そんなことは考えられない。だって広告を出稿している企業にとって不利になっちゃうんだから。
じゃあ、その企業はいったいなんのために広告を出しているのか? ってことになる。
しかし逆にユーザから見れば、非常にユニークでおもしろいシステムである。
とても自由で「ネット的」だ。
あくまで好意的な想像だが……Googleか、YouTubeだかの意向では、YouTubeの「語り手」が広告のせいで「報じるべきこと」を報じられなくなるような広告タブーができるのを未然に防ぐため、このシステムを取っているのではないか? と勘繰った。
もしそうだとすれば、すごく画期的だ。発明とさえいえる。ホントにすごい仕組みである。
だって(大げさに言えば)メディアの「言論の自由」を自動的に侵害してしまいかねない、従来の広告が持っていた弊害を事前に防いでいるのだから。
なのに上の文中で私はさとうさんに対し、反論するような文脈で「でも結局、YouTubeはやっぱり広告で成り立っているんだから」というニュアンスのことを書いてしまっていた。
だがこれまたさとうさんがおっしゃる通り、YouTubeは広告が出ているからといって別に何かを気兼ねする必要なんてぜんぜんない仕組みのようだ。
なのに上の文中で私はさとうさんに対し、反論するような文脈で「でも結局、YouTubeはやっぱり広告で成り立っているんだから」というニュアンスのことを書いてしまっていた。
だがこれまたさとうさんがおっしゃる通り、YouTubeは広告が出ているからといって別に何かを気兼ねする必要なんてぜんぜんない仕組みのようだ。
無知だった。
さとうさんには(事実と相違する)失礼なことを書いてしまった。
大変申し訳ありません。
お詫び致します。
一ヶ所、「さとうさん」のお名前を間違えておりました
おまけになんと私は(いま読み返すと)一ヶ所、さとうさおりさんのお名前をうっかり、さとう「し」おりさん、などと反射的に誤記してしまっていたことに気づいた。
こちらも大変申し訳ありません。
修正しました。
私は日ごろから元の原稿をいつもテキストエディタに下書きした上で、何度も推敲してからブログの投稿画面にコピペしている。で、今回も同じ作業をやったのだが、自分が誤記していることにまったく気づかなかった。
いや、もちろんさとうさんの正確なお名前は、以前からすでに存じ上げている。現に私は彼女のコンテンツを常日ごろから、楽しんで観ているのだから。
しかし告白すると……実はなぜか私はいつもさとう『さ』おりさん、と書くところを決まって「さ」を「し」とつい間違えそうになるのだ。
で、そのたびに「ああ、危なかった」と必ず気づく。
じゃあいったい、なぜ何度も間違えそうになるのか? 推理すれば、おそらく「さとうさおり」さん、と「さ」が2回続くからではないだろうか。
で、本能的に「さ」の重複を避け、2回目の「さ」を自動的に「し」と読み替えてしまいそうになるようだ。
いや、でもそんなことは単なる言い訳にすぎない。
さとうさん、このたびは本当に申し訳ありませんでした。
ただひとつだけ言い残させて頂けるなら……(まだあるんかい)
さとうさんのお名前の表記は「すべてひらがな」ですのでそのぶん読みにくくて……(アッ、すみません!)、むずかしいんです。
で、私はいつも読者さんが少しでも判読しやすいよう、「さとうさおり」さんと鍵カッコ付きで念を入れて書いておりますぅ。
その旨どうか、お汲みください……(^^;)
その旨どうか、お汲みください……(^^;)
【関連記事】
自民党「SNSと選挙」議論、偽情報飛び交い「あるべき姿から大きく逸脱」…法規制も視野(読売新聞オンライン)