フィジカルと選手の組み合わせの問題だ
ラツィオの鎌田大地は、なぜリーグ戦でスタメン起用されないのか? 断片的に現地報道が伝わってくるが、どうもその理由がハッキリしない。そこで多少の推測も交えて考察してみよう。
現地報道から漏れ聞こえてくるところでは、マウリツィオ・サッリ監督自身は鎌田のことを「大好きな選手だ」と言って気に入っているらしい。これは事実のようだ。とすればスタメン起用されないのは、選手として認められてないからではない。
とすれば使われないのは、同時に起用する選手との兼ね合い、つまりバランスの問題だろう、と想像はつく。
さて、まずサッリはしきりに「フィジカル」を重視し、取り沙汰している。
そして現地報道によれば、向こうでは鎌田は「フィジカルが強くない」とされているようだ。で、サッリが左インサイドハーフとしてレギュラーだと考えているルイス・アルベルトも、同様にフィジカルは強くない。
ゆえに鎌田とルイス・アルベルトを両インサイドハーフとして同時に使うと、フィジカルが弱い同士でバランスが悪い。サッリはそう考えている。
で、鉄板のルイス・アルベルトを左IHに使い、右IHにはフィジカルが強いゲンドゥージを組み合わせている。
つまり第一に「フィジカル問題」で、鎌田はゲンドゥージに負けているわけだ。
鉄板のルイス・アルベルトともかぶる
もうひとつ、難しい問題がある。
どうやら現地では、「鎌田は右IHより、左IHのほうがデキがいい」とされているようだ。ところがその左IHは、鉄板であるルイス・アルベルトの不動のポジションである。
これにより第二には、この「ポジション問題」で鎌田はルイス・アルベルトに負けているのだ。つまり左IHとしては、鎌田はルイス・アルベルトの控えになる。
結果、鎌田の出場機会はめっきり少なくなっているわけだ。
さらにもうひとつ問題がある。
実はそれでもサッリは鎌田を使いたいために、試合途中で先発した左IHのルイス・アルベルトを下げ、代わりに鎌田を途中出場させることがある。
ところがルイス・アルベルトは自分が途中交代させられることをひどく嫌い、ベンチに下がるたびサッリに激しく毒づくのだ。
そんな問題もあり、サッリは鎌田をますます起用しにくくなって行くーー。
まとめると、こういうことだ。
このテの問題は、選手間や監督との間で必ず大きな軋轢を生む。チームとしていい状態だとはいえない。
ちなみに鎌田の契約は単年だ。2年の延長オプションが付いているが、来夏にまたフリートランスファーで移籍することもできる。もしこのポジション問題がこじれるようなら、いっそのこと鎌田は移籍するのもテかもしれない。
ラツィオの鎌田大地は、なぜリーグ戦でスタメン起用されないのか? 断片的に現地報道が伝わってくるが、どうもその理由がハッキリしない。そこで多少の推測も交えて考察してみよう。
現地報道から漏れ聞こえてくるところでは、マウリツィオ・サッリ監督自身は鎌田のことを「大好きな選手だ」と言って気に入っているらしい。これは事実のようだ。とすればスタメン起用されないのは、選手として認められてないからではない。
とすれば使われないのは、同時に起用する選手との兼ね合い、つまりバランスの問題だろう、と想像はつく。
さて、まずサッリはしきりに「フィジカル」を重視し、取り沙汰している。
そして現地報道によれば、向こうでは鎌田は「フィジカルが強くない」とされているようだ。で、サッリが左インサイドハーフとしてレギュラーだと考えているルイス・アルベルトも、同様にフィジカルは強くない。
ゆえに鎌田とルイス・アルベルトを両インサイドハーフとして同時に使うと、フィジカルが弱い同士でバランスが悪い。サッリはそう考えている。
で、鉄板のルイス・アルベルトを左IHに使い、右IHにはフィジカルが強いゲンドゥージを組み合わせている。
つまり第一に「フィジカル問題」で、鎌田はゲンドゥージに負けているわけだ。
鉄板のルイス・アルベルトともかぶる
もうひとつ、難しい問題がある。
どうやら現地では、「鎌田は右IHより、左IHのほうがデキがいい」とされているようだ。ところがその左IHは、鉄板であるルイス・アルベルトの不動のポジションである。
これにより第二には、この「ポジション問題」で鎌田はルイス・アルベルトに負けているのだ。つまり左IHとしては、鎌田はルイス・アルベルトの控えになる。
結果、鎌田の出場機会はめっきり少なくなっているわけだ。
さらにもうひとつ問題がある。
実はそれでもサッリは鎌田を使いたいために、試合途中で先発した左IHのルイス・アルベルトを下げ、代わりに鎌田を途中出場させることがある。
ところがルイス・アルベルトは自分が途中交代させられることをひどく嫌い、ベンチに下がるたびサッリに激しく毒づくのだ。
そんな問題もあり、サッリは鎌田をますます起用しにくくなって行くーー。
まとめると、こういうことだ。
このテの問題は、選手間や監督との間で必ず大きな軋轢を生む。チームとしていい状態だとはいえない。
ちなみに鎌田の契約は単年だ。2年の延長オプションが付いているが、来夏にまたフリートランスファーで移籍することもできる。もしこのポジション問題がこじれるようなら、いっそのこと鎌田は移籍するのもテかもしれない。