忍者のようにひらりひらりと敵をかわす
今年の代表チームの活動は終わった。さて年末だし、ということで「2015年、いちばん印象に残った試合は?」と考えてみると10月に行われたあのイラン戦だった。
この試合、われらがハリルジャパンは寄せの速い相手にボールロストの山を築いた。彼らの激しいプレスは強烈だった。小柄で身体的な強さのない日本人が、まずカラダをぶつけて勝とうとする彼らの流儀に乗って戦えば勝ち目はない。
とすればそんな世界の強豪とW杯本大会で当たるとき、日本はどんなサッカーを目指せばいいのか?
日本人選手の最大の武器であり特徴は、アジリティ(動きや判断の敏捷性)だ。相手チームと苦手なフィジカルでまともにぶつかり合うのでなく、忍者のようにひらりひらりと敵のプレッシャーを素早くかい潜りながらゴールに迫るーー。そんなサッカーができると理想だ。
ただしくれぐれも肝に銘じておくべきなのは、これは接触プレイから逃げるという意味ではない。当然、球際で強く戦うべきところは戦う。そのための準備もする。だが、それ以外の「意味のない接触」をしないという意味だ。
しかしイラン戦を見る限り、レベルの高い相手はそうやすやすと日本のペースにはさせてくれない。イランはフィジカルやインテンシティという自分たちの土俵に日本を引きずり込み、まともに相撲を取らせてくれなかった。
では日本人のアジリティを活かすにはどうすればいいのか?
まず運動量で相手をはるかに上回ることだ。そして質の高い動き(特にオフ・ザ・ボール)や、パススピードの速さと強さ、ワンタッチコントロールのよさを身につけることだ。そうすれば接触プレイすら起こらない速い展開に持ち込むことができる。
相手の守備者に寄せられる前に少ないタッチ数でボールを離し、速いダイレクトプレイがさざ波のように連鎖して行く。こうしてめまぐるしい第3の動きがフィールドのあちこちで展開されるようになれば、相手が息つく暇さえ与えない忍者のような日本のサッカーができるようになるだろう。
そうすれば香川のようなアジリティに優れた選手も生きる。
日本が世界で勝つにはこれしかない。
今年の代表チームの活動は終わった。さて年末だし、ということで「2015年、いちばん印象に残った試合は?」と考えてみると10月に行われたあのイラン戦だった。
この試合、われらがハリルジャパンは寄せの速い相手にボールロストの山を築いた。彼らの激しいプレスは強烈だった。小柄で身体的な強さのない日本人が、まずカラダをぶつけて勝とうとする彼らの流儀に乗って戦えば勝ち目はない。
とすればそんな世界の強豪とW杯本大会で当たるとき、日本はどんなサッカーを目指せばいいのか?
日本人選手の最大の武器であり特徴は、アジリティ(動きや判断の敏捷性)だ。相手チームと苦手なフィジカルでまともにぶつかり合うのでなく、忍者のようにひらりひらりと敵のプレッシャーを素早くかい潜りながらゴールに迫るーー。そんなサッカーができると理想だ。
ただしくれぐれも肝に銘じておくべきなのは、これは接触プレイから逃げるという意味ではない。当然、球際で強く戦うべきところは戦う。そのための準備もする。だが、それ以外の「意味のない接触」をしないという意味だ。
しかしイラン戦を見る限り、レベルの高い相手はそうやすやすと日本のペースにはさせてくれない。イランはフィジカルやインテンシティという自分たちの土俵に日本を引きずり込み、まともに相撲を取らせてくれなかった。
では日本人のアジリティを活かすにはどうすればいいのか?
まず運動量で相手をはるかに上回ることだ。そして質の高い動き(特にオフ・ザ・ボール)や、パススピードの速さと強さ、ワンタッチコントロールのよさを身につけることだ。そうすれば接触プレイすら起こらない速い展開に持ち込むことができる。
相手の守備者に寄せられる前に少ないタッチ数でボールを離し、速いダイレクトプレイがさざ波のように連鎖して行く。こうしてめまぐるしい第3の動きがフィールドのあちこちで展開されるようになれば、相手が息つく暇さえ与えない忍者のような日本のサッカーができるようになるだろう。
そうすれば香川のようなアジリティに優れた選手も生きる。
日本が世界で勝つにはこれしかない。