
私、前から山菜の生えている所を一度は見たいと思っていたのです。
ジャイアン先輩とTちゃんに頼んで、
昨日ようやく念願が叶いました。
前の晩はなんだか遠足の前の日みたいにワクワクして、なかなか眠れませんでしたが、
なんと目覚まし無しで5時過ぎには目が覚めました。
遊びだと起きられるから現金なものです。
Tちゃんの指示通り、帽子を被り、ヤッケを着て、ゴム長を履き、
両手が使えるようにリュックを背負い、手には軍手という完全武装で、
朝7時に実家の前で拾ってもらって、車に乗り込みました。
途中、水を汲んでいくと言う先輩。
山の湧き水を大きなポリタンクに大量に汲んで車に積み込みました。
(これが何のためなのかは明日書きます。
この時私は随分大きい容器だなー、位にしか思わず、気にも留めていませんでした。)
馬場目の奥の沢をどんどん進むと粗末な鳥居がありました。
「山の神様だ。さあお祈りしろ。」と言うジャイアン先輩の声で3人揃って車に中からかしわ手を打ち、
いよいよ第一ポイントに到着。
ここでは山ウドゲットです。
その後もこの道30年だと言う先輩の知っている山菜のポイントに次々に移動し、
アイコ・シドケ・ホンナ・ヤマワサビ・竹の子・蕗などを採りました。
私は見るだけのつもりで行ったのですが、
先輩が付きっ切りで山菜の種類や取り方を教えてくれたので、
思いがけない大収穫となりました。
先輩の「ほらそこ。アイコだ。ほらここ。シドケだ。」と指差す所を取っているうちに、
だんだん私にも探せるようになったのです。

見てください。こんなに取ったんですよ。
(もちろん2人に手伝ってもらったのですが…)
途中、「後ろを見てみろ。」と言われて振り返ったら、
そこに広がる景色は物凄い急勾配でした。
こんな所をいつの間に登ったんだろうと自分でビックリ。
夢中で山菜を追いかけていたから出来たことですよね。
昨日秋田は最高気温が30度近かったそうで、
次第に気温も上がり汗だくになりましたが、気持ちのいい汗でした。

行く前は山の中で咲く可憐な山野草を見たいと思っていた私ですが、
花ではなくシドケ(モミジガサ)の美しさに感動しました。
ツヤツヤとした緑の葉っぱ、銀色がかった紫色の茎を持つシドケが、
太陽の光を浴びてすくっと背を伸ばして生えている様子は、
なんとも言えない神々しさでした。
帰りも山の神様に手を合わせて帰ってきました。