リアル路線の新シリーズ「バットマン・ビギンズ」の正統派の続編。
今作品はタイトルから「バットマン」の名前が消えているのは何故でありましょう?
『ダークナイト』
【ストーリー】
ゴッサム市民を守るべく“バットマン”“ゴードン警部補”それと“新任検事ハービー・デント”の3人は協力し
マフィアの資金源を絶つ事に成功する。
しかし悩むマフィアたちの前にジョーカーが現れ、彼らの全資産の半分を条件にバットマン殺害の提案を持ちかける。
罪なき市民や警官を次々に殺害し、さらには市長暗殺を企ててバットマンを追い詰めるジョーカー。
ゴッサム・シティは再び混乱状態に陥る...
この映画は劇場、ブルーレイソフトで鑑賞。
アメコミヒーロー物とは思えない話の展開、ゴッサムシティーと言う架空の都市を舞台としているのにも掛からず
そんな漫画チックな臭いは一切漂ってはいません。
バットマンは闇のヒーロー。
法では裁けない世の中の悪を力で制する、決して法では許すことの出来ない闇の立場。
辛うじて“人を殺さない”“拳銃は使わない”と言う己のルールで、ギリギリの犯罪者との境界線を区別しています。
今作のバットマンはゴッサムシティのマフィア(悪)にとって、絶対に敵わない“力”として存在します。
(なので喋る時の声が前作と違い恐い!子供泣いちゃうよ~)
その“絶対的力”に対抗する為に生まれたのが、悪の化身がヒース・レジャーが演じる“ジョーカー”。
金やルールに流されない“絶対的悪”を見事に演じ切っています。
コレはまさしく現状況のテロに苦しむアメリカ大国を表してるのでありましょう。
強大な“力”は残酷な“悪”を作り出す。
力では負けないが己のルールで絶対に人は殺さない“バットマン”と、力では負けるが狂気とも思える狡猾さで殺しを楽しむ“ジョーカー”。
この2人のバランスが絶妙で、普通のアメコミヒーロー物とは違った奥の深い作品となっています。
↑彼の予告編を見てホラー映画だと思った女性が多いとか?顔が恐いぞ~
もう1つ闇で戦う“バットマン”とは対照的に、“法”に基づき悪を裁く“デント検事”が登場します。
2人は“ゴードン警部補”と力を合わせてジョーカーと戦いますが、この辺の話の展開が“バットマン”の強さの奥深さになってるのではないでしょうか?
奥の深い作品はラストも深い...
非常にダークな話で幕が下ります。
世間の評価では“暗い”と言う評価も多いですが、私的には非常にカッコいい!
まさにタイトルが示すとおりのラストだと思いました。
(「スパイダーマン」1作目の終わり方のダーク版みたいな感じがしません?)
いや~凄いですよネ?
「バットマン」と言う素材でココまでの大作を作ってしまうとは~
“バットマン”と“ジョーカー”あっての話となっています。
それにしても今回のバットポッド(バイク)はカッコイイ~♪
殆どCGと思いきや、ソフトの特典ディスクのメイキングを見るとほぼ本当に走ってるんですよネ~
(車もバイクも本当に作ってます。欲しぃー)
↑キィーーーン!と言う金属的なエンジン音が堪りません~!!電気で走ってるのか?違うかぁ~
どうでもイイ~話なんですけど、バットマン”のスーツってゲームの「メタルギア・ソリッド」のスネークが
着用してるスーツと同じ物ですよネ?
↑次回作は“バットマン”消えちゃうかも?(笑)
【BDソフト画質・音質レビュー】
信じられません、ワーナーなのに高画質。
この作品は所々のアクションシーンがIMAXと言う通常の35ミリの10倍以上、70ミリの3倍以上と言う
巨大なフィルムサイズを採用しています。
このIMAXのシーンが信じられないほどの高画質!
(画面サイズがシネスコ・サイズ→ビスタ・サイズに替わり画面が広がります)
色合いも発色が良く非常に鮮明で、画像の密度が濃いと言うのでしょうか?
上空からビルを見下ろした風景などは吸い込まれそうになってしまいます。
音質はTrueHDでコチラも高音質。
音響はド素人の私でも音の重厚さに驚きが隠せません!
ガラスの割れる音、銃声の音一つ一つに存在感を感じる。
ホームシアターとして楽しむには最高のソフトであります。
話の内容も含めて絶対のお勧めです。
ワーナーで次にこのレベルで発売されるソフトは何時になることやら~
期待してます♪
PS.“バットマン”って金持ちの変人が趣味で悪から平和を守るの話...って思ってましたケド、
この「ダークナイト」を観るとそんな事クチが裂けても言えません!ジョーカーだけに~←おっ!上手い?