ゴールデンウィーク後半初日の今日は、先日、目と鼻の先まで行って断念した土倉鉱山跡へ。
単なるピストンでは面白くないので、鳥越峠を越え一旦岐阜県側に下り、八草トンネルを抜けて現地までの周回ルート。もちろん、背中のデイパックにはスニーカーを詰めこんで。
峠の登り口となる高山への道筋、毎年恒例の草野川(鍛冶屋町付近)に泳ぐ鯉のぼり。
高山の先では田植えを頑張るバアちゃん。長年こういうことをしてたら、そりゃあ腰は曲るわなあ。
高山キャンプ場から鳥越峠までは小一時間かけて。今日は空気が比較的澄んで、鳥越林道上部からの眺めは抜群。高度感もあって、いいね。
鳥越峠手前から望む湖北平野と琵琶湖。
峠の反対側(北東側)は、荒島岳は見えるも加賀の名峰白山は雲に隠れて見えず、残念。
筆者より少し先行して滋賀県側から上っていたサイクリスト(ウィリエール乗り)と少しお話しして、グレーチングや浮き砂に細心の注意を払いながら岐阜県側へダウンヒル。
さすがに上部北斜面は、所々に雪が残っておりました。
国道303号に出て左折、八草トンネルを抜けてすぐの所を右折して旧道に入り、ほどなく土倉鉱山跡へ続く林道の入口。
レーサーは付近にデポし、持参したスニーカに履き替え林道を200メートルくらい進むと・・・・出た!
おお、四層ほどになったコンクリートの堂々たる遺構。
ここは東洋のマチュピチュか、パルテノン神殿か。
なるほど、こりゃ廃墟マニアにはたまらない逸品でしょうな。
この柱の並びなんか、筆者はイースター島のモアイ像を連想します。
今はこの場所を単に土倉鉱山跡と呼んでるけど、正確には土倉鉱山の選鉱場跡というのですね。
つまり山から掘り出してきた土砂を、ここで単なる岩と鉱石とに選別してたってこと?
30~40分くらいかけてあっちへこっちへウロウロ。その間にも見物にやってくる人が何組か。みんなどこからか情報を仕入れてるのですね。
正直言って予想してたほど巨大ではなかったけれど、こういった廃墟というものになかなかお目にかかったことの無い者とっては、実に興味深いものでした。
と同時に、往時の大変な喧騒と賑わいに思いを馳せると、栄枯盛衰のはかなさというものも感じられてきますねえ。
なんて頭を巡らせてたら急速に腹が減ってきたので、先日と同じく金居原の外れにある「小さな駅りっちゃん」に寄って、カレーライスでエネルギー補給。
ほど良い風に吹かれながらの食事は、なお旨し。
走行距離約73km。