なかなか面白い。スマホ市場では負け組のMicrosoftであるが、AndroidとiOSの両プラットフォーム向けに、アプリストアを開発中との事である。EUが「アプリの提供を独占するのはまかりならん」と云う主旨の法律を定めたのを受け、「じゃあウチもやる」と手を挙げた様である。PCのOSでは圧倒的シェアを誇り、PDA等のモバイルデバイスでも先行優位を築いていた筈なのだが、無償のAndroidに競り勝つのは難しかったのであろう(全部自前主義のAppleは除く)。OSで敗退しアプリで捲土重来を目指すと云う逆転現象は、実に味わい深い。ベースとなるXboxには良作も多く、サブスク等に登録しているユーザも多数居る事から、一定の存在感を示す事になろう。開発元は手続きが増える事になるが、販売手数料の競争が起こればメリットも生じる。最大の難関は認知度の獲得に思えるのでどう云う作戦を立てるのか見物だが、人気アプリの囲い込みの様な既視感の有る手段だけは止めておいた方が良いのである。