やっぱり声援が有ると雰囲気が変わる。特に大相撲はそう感じる。野球やサッカーも勿論盛り上がるが、会場が狭く天井が低い分響き易い。今場所から声出しが出来る様になり、鬱憤を晴らすかの様な訳の分からない叫び声を上げる人もたまに居るが、以前の活気が戻ったのは喜ばしい。弓取り式も「ヨイショッ」の掛け声が有るだけでも引き締まる。この儘ぶり返しが来ない事を祈っているが、こればかりは相手の有る話である。従来通り健康管理を心掛けるのが私達に出来る唯一の協力である。それと、今は声援のリハビリ期間なので喉の酷使には注意を払いたい。大声を出す機会がめっきり減って久しく、肺の機能が低下している人も居ると思う。まずはカラオケボックス等で自主トレするのが望ましい。忌々しいコロナ禍であるが、一人で何かやる事への抵抗感が薄れたのは数少ない功績の一つだろう。ぼっち体質の私が不審がられなくなったのは、その余禄に過ぎないのである。
フェイクニュースの拡散が世を騒がせる昨今である。ネット上のコンテンツの信頼性を高める技術として、オリジネーター・プロファイルの実用化を目指す動きが有る。記事や動画、広告等に一意の識別子を埋め込み、その出所が何処で、どんなポリシーで提供しているのかを確認可能にするらしい。その正当性は第三者機関に依る審査によって担保されるとの事だが、設立に参画しているのがマスコミや広告業者等なので、実効性が有るのかは実装されてから改めて検証したい。朝日と毎日と読売と産経が呉越同舟しているのだが、相互の記事に正当性を与えるのかは非常に興味が有る。取材も裏取りもせずに憶測と妄想と感想だけを並べたてた拙稿が信頼性を得る事はまず無いと思うが、その点に就いては受け手とコンセンサスは取れていると確信している。ただ、信頼性とは無関係に広まるのがフェイクニュースなのであり、内緒話が大好きな人類の口に戸は立てられないのである。
地方自治の根幹を揺るがす問題であろう。統一地方選を前に読売新聞社が行ったアンケートに拠れば、地方議員のなり手不足を問題視する人が72%居たそうである。ただ自分がなりたいと思っている人は6%との事で、そもそもの民主主義教育に何らかの欠陥が有るのかも知れない。じゃあ俺がやる、と手を挙げたら「どうぞどうぞ」と周りから担ぎ上げられ面倒事を押し付けられるリスクが半端ではない日本的因習も無関係では無いだろう。加えて出馬するとなれば、それなりの供託金を積む必要も有る。自治体の規模によって異なるが、15~50万円は差し入れておかねばならない。それで得票数が少なければ没収されるのであるから、政治団体の支援が無ければ怖くて立候補出来たものではない。ただ無投票で決する自治体が増えているのも困りものなのであり、国会で物議を醸している最中に言い出しづらいだろうが、リモート兼業議員の導入も考えてみてはどうかと思うのである。
もうCookie確認画面の表示は止めたらどうか。ブラウザでネットを閲覧する際、「Cookieを受け入れますか?」と云うダイアログを見掛けた人は多いと思う。そのサイトのみで有効なCookieだと設定や操作履歴を記録してくれるので便利であるが、追跡型Cookieは主に広告会社が発行するもので、別のサイトでも同じ会社が提供していれば読み取り可能である。何処でも似た様な広告ばかり目にするのはそのせいであり、Googleの主な収益源になっている。ただプライバシー権的には微妙なのも事実であり、だから利用者が明示的に承諾すべしとなったのがあの画面が表示されるいきさつである。ただ最近はCookieではなくFingerprintを利用するケースが増えている。これはブラウザの設定や端末のIPアドレス、使用言語等の複数の要素から利用者を特定するもので、回避はほぼ不可能である。規制を作れば抜け道も出来る。そして無駄な手間だけが残るのであり、個人情報を抜かれる事はほどほどの諦めが必要なのである。
煩わしい作業が減るのは好ましい。家事や育児等はAIやロボットによって10年後には4割軽減されるだろう、と云う研究者のアンケート結果が出たそうである。目立つのが「食品の買い物」で59%である。意外と面倒だもんなあ、日々の献立を考えるの。それをAIが的確にリコメンドしてくれるだけでも、楽になると思う。「食事のローテーションから考慮して本日はステーキがお勧めですが、年収を勘案するとモヤシ炒めが最適です」と云うリコメンドにカッとなりスマホを叩き割る悲劇が発生する恐れも有るが、概ね有益な相談相手になってくれると期待している。ただ、その恩恵を享ける為にITの知識が必須になっては意味が無い。知っておくに越した事は無いが、誰でも簡単に使えるツールでなければ活用は広まらないだろう。どう云う形で浸透していくのかは分からないが、ネットに繋がっていないと今夜の晩御飯が決まらない、と云う事態に陥るのだけは避けて欲しいのである。