偶然にも故人様が岡山の方、お互いに岡山弁でお話されたことでしょう。
お一方は、月命日のご供養で、何度のご供養されており、霊格の上がられた故人様です。
もう一方は、本日はじめてご供養を受けられる故人様です。
施主様は、4歳の頃にご両親が離婚され、父親の方に強引に引き取られたそうです。
父親は病気がちで、祖母が母親代わりに施主様を育ててくれたのですが、
祖母に辛くあたってしまったと。
高校に行くようになってからは母親に育てられ、
祖母とは疎遠になってしまったのだそうです。
本日は、大事にしてもらった祖母様に悪いことをしたという思いもあり、
「お詫びと恩返し」をしたいと、ご供養をお申込みになられました。
施主様知りませんでしたが、今年は、故人様の37周忌にあたっており、
本日のご供養は、お不動様のお計らいで特別供養をなりました。
故人様は、「ぼっけい、ぼっけい」と岡山弁で山主をお話しされていたようです。
「ぼっけい」という言葉を施主様にお伺いしますと、
「久しぶりに聞いた、岡山弁。」
「すごい、とても」という意味があるそうで、
お供えの品をみて「ぼっけい」供養をうけられて「ぼっけい」と言われ、
「こんなに沢山の品、どうすればいいのか」と心配していた。
本日は、特別供養としてお勤めさせていただきましたので、
お経の功徳により、霊界ではお供えの品が三倍にも増えたそうです。
故人様(祖母様)は、孫に供養をしてもらい、泣いて喜んでいたそうです。
そして、人間の子供を大きくしておいて良かったと。
ある人が言っていた話です。
犬が猫を大事に飼っても、お茶のひとつ入れてくれんが、
子供を育てていると、悪い子でもお茶は入れてくれる。
やっぱり、人間の子を育てないとダメだ。と言われたとか。
最近は、離婚して祖父母に育てられた言う話も珍しくありません。
育ててもらったご恩を返してますか?
何十年経とうと、ご恩返しできるのです。
南無大師遍照金剛