これは、何十年も前に山主が
「死にたい」と口走った若者にお話しされた内容です。
人間って一体何んやろう。
人間の本当の姿は『魂』やないかと思うんや。
魂が人間の肉体に宿り、いろいろな勉強をし、経験を重ねて
魂を進化させているんやで。
それが人として生まれてくる理由なんや
親が勝手に産んだわけやない。
君の魂が頼んで生まれてきたんや、
せやからな、与えられた環境や条件の中でどれだけ自分を向上させ、
人々の役に立てる人間になれるかが『人生の課題』なんやで。
何度も何度も生まれ変わりを繰り返しながら君も私も『魂を進化』させているんや
そやからな自分なりの努力をすることが大切なんや、結果ではないで。
それから生きとっても仕方ないとか、もう死にたいとか言わんとって欲しい
すべては『君のために魂はある』んやから
このように山主が諭した方も、
今では立派に家庭を築かれ、幸せにお暮らしでいらっしゃいます。
今日はご供養を終えてから、
若い頃の古い書類の整理をしておりましたら
ふと、ある信者様の顔が浮かび、当時のことを話してくださいました。
今、コロナ渦の影響もあるのか簡単に命を絶とうと考える人が多いように思います。
確かに当事者の方は辛い思いをさせていることでしょう。苦しい中で生きていくのは大変な事です。
しかし、山主の言われるように
『魂の進化』が生をうけた課題であるならば、
今すぐに「死」という結果を求めるのではなく、今が進化の途中と考え踏ん張っていただきたいです。
踏ん張ると苦しいですが、その苦しさが進化をしている証しです。
南無大師遍照金剛