今日は、四件の霊界施餓鬼一粒萬福法要をお勤めいたしました。
本日、祥月命日の故人様が一霊おられました。
施主様はお孫さんです。
「可愛がってくれたお祖父様の為に」と、霊界施餓鬼一粒萬福法要を申し込まれました。
そのお孫さんは大変信心深く、当山で供養されるようになってから
身の回りの不具合が改善されておられるようです。
本日の供養が始まりますと、山主が
いつもの霊界施餓鬼一粒萬福法要では上げない
「理趣経三昧表白(葬儀の際にあげる表白)」を今日に限って上げたくなったそうです。
山主が疑問に思い、故人様の葬儀の内容を施主様に尋ねると、
施主様のお母様は、婚家の宗派ではない信仰をされているため
お祖父さまの葬儀もその信仰に従って行われたため、通常の葬儀はされていないということでした。
葬儀場は借りられたのですが、引導を渡していただける僧侶もなく、
戒名もなく葬儀は行われず、火葬されたそうです。
今日の新聞でも葬儀なしで火葬するだけのものを
「葬儀」と称して宣伝している新聞広告を目に致しました。
芸能人の中でも堂々と「葬儀はいりません」「墓もいりません」「戒名もいりません」と、
言われている方もいらっしゃいますが、
その方々は死後、自分がどのようになるのか分からないから平気でそのようなことを言われるのでしょう。
引導ももらわず、戒名もないということは、あの世にもこの世にも居場所がないと言うことです。
彷徨うしかないのです。
本日は、導師と、僧侶三名、他に読経者もございましたので、
故人様にとりましては、今日が有り難い葬儀となられたようでございます。
故人様は供養の間、終始激しく涙を流し
「ありがたい、ありがたい・・・・」と感謝され、お勤めしている山主も
大変感動したのでございます。
山主は、「これで戒名がつけば言うことなし。」であると、おっしゃいました。
「皆様に感謝いたします。有難うございました。」
というお言葉を残され、霊界にお帰りになられました。
供養の最後には、
仏界(心象の世界)から複数の金色の梯子が現れ、
本日、ご供養を受けられた大勢のご先祖様達が昇って行かれたそうです。
合掌