このお話は、24年前に自殺した方を穴から出し、
やっと、供養をすることができたいというお話です。
施主様は、ご先祖様の事が気になり、
三回目の霊界施餓鬼一粒萬福法要(同じ故人様)と同じ日に
24年前に自殺したご主人の親戚の方の供養をお願いしたいと
ご来寺されました。
命光不動尊の山主ならこの自殺した方の供養をしてもらえると、三度目のご来寺です。
この自殺された方の供養をどうしてもしてあげたいと思いながら、
俗名以外の情報が得られず、何度も残念した経緯があるとのことです。
今回は、前日より自殺された方の供養をお願いしたいと、懇願されておりましたが、
流石に俗名だけでは、どうすることもできず、お断り寸前でした。
故人は、朝から、山主に「自殺したらダメや。どうにもできん。供養もしてくれていない」と、
訴えていたそうですが…。
しかし、俗名だけで霊界施餓鬼一粒萬福法要は難しいのです。
施主様の奥様がご来寺されました。
そのころご主人は、親戚の方を頼ってあちこち。
なんども携帯で連絡をとり、ようやく命日と享年を聞き出してくださいました。
親戚の方は、24年も前のこと、もういいのではないのかと、思っていたと思います。
しかし、思いは通じたのです。
24年後に子孫の方から救いの手が…。
供養を始めて直ぐに、貞観が座っている真下から「ドドドドドド…」という衝撃を感じました。
例えるなら、体育館で、大勢が走り回って床が波を打ち、大騒ぎしている感じです。
「あー大勢の人が喜んでいるんやなぁー」と嬉しくなりました。
故人の葬儀を執り行っている最中、山主が
穴から自殺者を引っ張りだすような仕草をしたと思ったら、
「やっと、出すことができた!」と山主の声。
その直後に「まぶしいー! 明るいー!さっと出られた!有難い!うれしい!」という大声が!
故人が感激してお礼を言いたくて、山主にかかってきてしゃべっていたのです。
この間、山主は、
故人と会話をされており、故人様は、涙を流して大喜びしていたそうです。
故人の言葉を聞かれた施主様の奥様は、偉く感動されておりました。
自殺者の供養は、簡単ではないのです。
来月よりずっと供養を続けますと、喜んでお帰りになられました。
合掌