本日は四家先祖供養のお参り日でした。
雪の影響を心配しておりましたが、
今日は朝から底冷えはするものの
良いお天気でした。
前日に、「雪の影響があるかもしれません」
とお伝えしましたが皆様
「早めに出て気をつけてお参りします」
とお返事くださいました。
こんなにも「絶対にお参りに行く」と
思ってもらえているご先祖様は、
とても喜んでおられることと思います。
いつも山主と寺務方で読経しておりますが、
信者様とご一緒に読経すると
いつにも増してとても心地いい空気に包まれます。
ご先祖様も子孫と共に読経することが嬉しく、
その温かい波動がこちらにも届くからでしょうか。
本日も皆様で直会をいただき、
昔は・・・というお話になりました。
昔は地域で他の家の土葬を手伝ったり、
神社やお寺のお手伝いをしたり、
助け合って弔いも行っていたそうです。
現代、核家族化が進んで、ご近所との付き合いも減り、
家族葬が流行り親戚の繋がりも薄れ、
人と人との繋がりが薄れてきています。
いつもの場所に行くと安心できる人がいて、
何気ない会話をしたり、
時には仕事や家族の相談事をしたり、
時には家族の愚痴を言ったりして(笑)
気持ちを明るくして前向きに家に帰る。
その様子をご本尊様やご先祖様が見守っておられる。
家族でもなく職場でもなく友人でもなく、
この第三の居場所がどれほど大切なのか、
人と人との分断を実感する度に思います。
昔は、お寺や神社がその役割を担っていたのですが・・・
供養離れが進んでいるので難しいですね。
そして当山に来られる信者様の皆様は、
不思議と同じ氏神様に繋がります。
どこかの過去生でご縁があった方々なのです。
ご先祖様から見ると、皆親戚なのかもしれませんね。
当山は信者様の安心できる居場所を、
これからも守っていきたいと思います。
合掌