”tomorrow is another day”

     ただなんとなく・・・

映画『私の男』

2014年06月23日 | 映画とか
監督:熊切和嘉/脚本:宇治田隆史/原作:桜庭一樹『私の男』

直木賞作家・桜庭一樹によるベストセラー小説を映画化。
流氷に閉ざされた北海道と東京を舞台に
孤児となった少女と彼女を引き取ることになった男の禁断の関係を描き出す。


前に原作は読んだ。
映画化される、しかも熊切監督で二階堂ふみ。
となれば…観ねば!

風景と映像から語られるその地の風土や温度や風、そして不安定感と孤立感。
北海道の自然の美しさと怖さ、そして人と人の距離感。

そこで共に暮らす事になった孤独な二人。
幼い子供から少女へ、そして女へ。
あどけなく無邪気で純粋、だからこその残酷、そして妖艶に魔性…。
彼女に全てを捧げ包み込んできた男。
それが彼女の成長と共にどんどん立場が逆転し、ただただ堕ちてゆく…。

要所要所に映し出される指。
その役割と意味…。

二階堂ふみ。
(エキセントリックな役が多いけど…)
表情で愛らしくも切なくも冷たくも恐ろしくも見える。
凄いね。


ストーリーをどうこう言うのはこの際意味がない気がする。
全てを語らず観る者に感じてもらいたっかのかな、とも思う。

重く冷たく後味は悪いけど映画観たなぁ~とずっしり思った。







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