映画『プレシャス』

監督：リー・ダニエルズ ／原作：サファイア／脚本：ジェフリー・フレッチャー『プレシャス』

無名の主演女優起用ながらもアカデミーやゴールデングローブ、
その他多数の映画賞で話題になった作品。

時代は1987年のハーレム。
今から少し前。
フィクションなのか現実に近いノンフィクションなのか…、
信じがたい彼女の生活。

個人的には…、
登場人物たちの背景や人物像が多少希薄な描かれ方をしているのがちょっと残念。
しかし、母親役のモニークがとにかく凄い。
あの存在感は一体何？
で、ひたすら腹が立ち憎たらしいく目が離せない。
スッピンで地味な役のマライヤ・キャリーも良かった。
よく見たらレニー・グラビッツも出ているではないですか！

虐待を繰り返しながらも娘に依存する母親。
愛情を知らず妄想（解離性障害なのかなぁ？）の中に華やかな世界を見る娘。
でも現実の夢や目標や人への愛情を知った時偽りの世界へは逃避しなくなる。


じっくり見なおすとまた違った想いがわいてくるのではないか、と思う
多くの深い物を含んだ作品でした。





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