監督:若松孝二 /脚本:黒沢久子『キャタピラー』
太平洋戦争のさなかに手足を失って帰還した傷病兵とその妻、
戦争に翻弄された1組の夫婦の姿を通して
その愚かさと悲劇を独特の視点で描いた
問題作を発表し続ける若松孝二監督の作品。
視覚と本能を抉られるような数時間だった。
時に妻の目線で、時に夫の目線で
瞬きができないまま息をのみ
心と脳裏に言いようのない痛みを感じた。
主演二人の体当たりな渾身の演技は凄まじい。
歪んだ心情と正気の心、屈折した夫婦の上下関係。
直接五感に突き刺さる。
本編、実際の映像、エンディング…。
繋がりや訴えたい事が散らかってしまっている感は否めないが
(木を見せたいのか、森を見せたいのか的な…)
人間ドラマとしてはかなり濃く重厚で見ごたえがあった。
…ただ観終わった後
何とも言えない虚脱感と後味の悪さがしばらく消えない。
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太平洋戦争のさなかに手足を失って帰還した傷病兵とその妻、
戦争に翻弄された1組の夫婦の姿を通して
その愚かさと悲劇を独特の視点で描いた
問題作を発表し続ける若松孝二監督の作品。
視覚と本能を抉られるような数時間だった。
時に妻の目線で、時に夫の目線で
瞬きができないまま息をのみ
心と脳裏に言いようのない痛みを感じた。
主演二人の体当たりな渾身の演技は凄まじい。
歪んだ心情と正気の心、屈折した夫婦の上下関係。
直接五感に突き刺さる。
本編、実際の映像、エンディング…。
繋がりや訴えたい事が散らかってしまっている感は否めないが
(木を見せたいのか、森を見せたいのか的な…)
人間ドラマとしてはかなり濃く重厚で見ごたえがあった。
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