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監督・脚本:塚本晋也/音楽:Cocco『KOTOKO』
世界がふたつに見えてしまう女性・琴子。
繊細すぎる心を抱え、暴力のまん延する世界から
最愛の息子を守ろうとする。
“都市と人間”というテーマのなか、
生の生々しさを浮き彫りにしてきた塚本晋也が
Coccoの内面に焦点を当ててつくった作品。
まず言える事は…、
心地よさを覚える映画ではない、という事。
不快感を感じる大きな音や
ちょっと目を背けたくなる映像や
痛々しい色がこれでもかと連続する。
ただ息子を守りたいだけ。
細すぎる彼女の両腕では
今の世の中の恐怖は多すぎて重すぎる。
けれど小さい息子を守れるのは
彼女の細すぎる腕だけなのだ。
Coccoの浮世離れした‘ヤバイ’感が
怖いくらいハマっている。
彼女ってこんな人?と思ってしまうほどだ。
その妙な‘ヤバイ’感が
塚本監督と相通じて
二人にしかできない作品が生まれたのだろう。
自分に腕の中にすっぽり入っていた
か弱く小さな息子が
しっかり自分の足と意思で歩きながら
彼女の心を支え始めたラスト。
彼女はやっと恐怖の淵から出られたのだと思う。
救いようはある、そんな作品でした。
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世界がふたつに見えてしまう女性・琴子。
繊細すぎる心を抱え、暴力のまん延する世界から
最愛の息子を守ろうとする。
“都市と人間”というテーマのなか、
生の生々しさを浮き彫りにしてきた塚本晋也が
Coccoの内面に焦点を当ててつくった作品。
まず言える事は…、
心地よさを覚える映画ではない、という事。
不快感を感じる大きな音や
ちょっと目を背けたくなる映像や
痛々しい色がこれでもかと連続する。
ただ息子を守りたいだけ。
細すぎる彼女の両腕では
今の世の中の恐怖は多すぎて重すぎる。
けれど小さい息子を守れるのは
彼女の細すぎる腕だけなのだ。
Coccoの浮世離れした‘ヤバイ’感が
怖いくらいハマっている。
彼女ってこんな人?と思ってしまうほどだ。
その妙な‘ヤバイ’感が
塚本監督と相通じて
二人にしかできない作品が生まれたのだろう。
自分に腕の中にすっぽり入っていた
か弱く小さな息子が
しっかり自分の足と意思で歩きながら
彼女の心を支え始めたラスト。
彼女はやっと恐怖の淵から出られたのだと思う。
救いようはある、そんな作品でした。
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