貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

岐阜市十八楼③ 芭蕉とともに・・・!

2024-04-01 10:30:19 | 日記
令和6年4月1日(月)
岐阜市十八楼③


 瀟湘八景 … 瀟湘二水付近の
八カ所の佳景、平沙落雁、
遠浦帰歩、山市晴嵐、江天暮雪、    
洞庭秋月、瀟湘夜雨、煙寺晩鐘、
漁村夕照の総称。
 近江八景はこれに倣う。  
西湖… 中国浙江省杭州の西に
ある湖。
 沿岸に丘陵をめぐらし、
湖中に島堤があり、付近に岳飛
の墳などの名勝古跡が多い。
 中国の著名な景勝地。
西湖十景…蘇堤春暁 曲院風荷 
花港観魚 双峰挿雲 平湖秋月 
柳浪聞鶯 南屏晩鐘 三潭印月  
断橋残雪 雷峰夕照
 またある日、
稲葉山(金華山)の麓、
長良川の畔りに席を設けて、
落梧・荷兮と待望の鵜飼を見る。
<芭蕉鵜飼見物の句記>

 鵜飼を待つ間、
木陰で鮎膾を肴にして酒盛(酒宴)
をする。
 詩趣が盛りあがり、
芭蕉は次の句を詠む。
「またやたぐひ 
  ながらの川の 
    鮎なます」
         はせを
 この長良川の鮎膾は
何と類(たぐい)ない美味しいもの
だという思いを表現したもので、
「またやたぐひ」と「や」を
加えて字余りとすることによって、
珍味だなあという感嘆が伝わっ
てくる。
 この時の鵜飼見物の句に、
「おもしろうて 
  やがてかなしき 
     鵜舟哉」 
         (芭蕉)
がある。
 鵜舟が眼前を遠ざかって行き、
水音・風声のみが聞こえる
幽寂の世界。
 華やかな鵜飼が果て、
すべてが闇に還る悲しさに
芭蕉は心を打たれる。
 同伴者の落梧・荷兮も、詠む。  
「篝火に 
  見おぼえのある 
      鵜匠かな」
          落梧
「鵜の頬に 
    篝こぼれて 
      あはれなり」  
          荷兮 
 ロビーからガラス越しに見える
前庭の芭蕉句碑。

 二度目の拝謁。句は、
「このあたり 
  目に見ゆるものは          
      皆涼し」
  十八楼をすっかり堪能!
 一度は泊まってみたい宿の一つ。
 創業150周年の十八楼の前の通り。
 手湯で手を洗い、
前回に教えられた見物席に
腰を下ろす。

 今回は座布団はなし。
 岐阜城が見える所に腰を下ろし、
 屋根越しを眺望!

 ああ、岐阜城!!!