貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

岐阜市: 妙 照 寺 ① 芭蕉の間で一句!

2024-04-03 11:53:04 | 日記
令和6年4月3日(水)
岐阜市:  妙 照 寺  ①       
    自転車は便利。               
 齋藤道三等齋藤家の菩提寺
「常在寺」を参拝し、
妙照寺へ。
<山門>

 妙照寺は、
身延山久遠寺を総本山とする
日蓮宗の寺院。
 京都・大本山妙顕寺第8世
日広聖人の弟子、
五千院日舜聖人により開山される。
 当時は岐阜市柳町の辺りに創建。
 慶長5年(1600)に
岐阜中納言織田秀信公より
現在地に寄進、移転。
<本殿>

 現在地は旧竹中半兵衛屋敷跡
と伝えられる。
 また、芭蕉が、
貞享5年(1688)6月に来訪し、
約一ヶ月滞在する。
 実際使用された庫裏奥の
十二畳座敷「芭蕉の間」が
現存しているという。
<芭蕉句碑>

 芭蕉の句は、
「やとりせむ
   あかさの杖に 
    なる日まで」。
 元禄元年岐阜己百亭の吟。
<芭蕉句碑>

 巳百というのは、
当寺の僧で俳人でもある。
 己百の案内で芭蕉は来岐。    
 多くの岐阜俳人仲間の出迎えを
受けて、妙照寺の奥書院に
旅装を解く。
 その時の挨拶句である。
 句意は、
「この家に泊って、
 あるじの己百の心をこめた
もてなしで、とても居心地がよい。
 このままゆっくりと
滞在させてもらいたいものだ。
 その気持は、今、庭に
小さい花をつけている(一年生草木。
茎は約一メートルに達する)が、
秋になって背が高くなり、
杖に用いることが出来るように
なるまで、ゆっくりと世話に
なっていたいものだ。」。
<彼岸花>

~つづく。