ワタクシは、槇原敬之容疑者のめちゃくちゃ本気のファンではありません。
ただ、彼が書く詞は松本隆センセイの次くらいには好きだなぁと思ったし、言葉の選び方がすごいと思っていました。
気持ちのアクセルなかなか踏み込めない僕は 出足がよくないといつも教習所でも言われてた 「彼女の恋人」
君がいないと何もできないわけじゃないと やかんを火にかけたけど紅茶のありかがわからない 「もう恋なんてしない」
ワタクシが一番好きだったころの槇原の曲の歌詞ですが、日常のありふれた言葉の使い方がすごいなぁと。
槇原がデビューした頃、巷で「第2の大江千里」と呼ばれていた記憶がありますが、確かに大江千里とかぶる部分はある。
その頃の若者の恋愛をリアルな言葉で歌っていて、でも、言葉の使い方は槇原のほうが上だったと思う。
20年前の一度目の逮捕の時に「同居していた知人男性」と一緒だったらしいけど、それでも男女の恋愛をうまく書く人でした。
世間にはSMAPの「世界に一つだけの花」を書いた人というイメージで定着したけれど、あれはおまけみたいなものだと思う。
槇原は、やっぱりラブソングを書いていた頃のほうがよかったし、あの頃の歌詞は、本当にオンリーワンだった気がします。
大御所シンガーソングライターみたいに位置づけられて、そういう年代ではあるけれど、個人的には何だかしっくりこなかった。
大江千里がジャズピアニストに転向したように、ああいう曲って、書ける年代が限定されるのが難しいのかもしれません。
それと今回の逮捕に何か関連があるのかはわかりませんが、いい曲を書き続けるプレッシャーというのは確かに存在したと思う。
だからと言って違法薬物に手を出していいわけがないのは、ASKA逮捕の時に見ていたはずなんですけどね。