
想い出を
指で折りながら
数えてみたけど
多すぎて とても数えきれない
小さな ひとつひとつが
とても大切だと 想えるから
何かしらの袋に詰めて
閉まっておきたい
変わらないのは 想いの糧
忘れたいのは セピア色した父の写真
残したいのは 生きてきた証
置いてきたのは 希望や憧れ
辿りつきたいのは 心の居場所
愛しさ
寂しさ
優しさ
辛さ
そして もどかしさ つれなさ 憎たらしさ
すべての想いを忘れたくない
詰め物でいっぱいになったら
膨らんで 破れそうだけど
年月を重ねて来たからこそ 忘れてしまっても
笑っていられる
そんな 気がして