どこまでも 散らばりながら
土手に 見事なまでに咲いた水仙
白い小さな花びらが 可愛くて
黄色の冠が よく似合う
素朴な花だけど
とても芯が強くて 北風や雨も負けず
雑草に揉まれながら 魅せて
気がつけば 仲間をいっぱいに増やし
誇らしそうにしている
そう 毎年咲いて
お目見えしたら つぎつぎ広がり
楽しませてくれるから
誰もが立止まり 見入ってしまう
宝のような 蕾が
どんどん膨らんでいくと
もう 春もまじかで
やがては 芽吹きの季節が
水仙は
ほのかな香りを 漂わせながら
新たな営みを
そっと 待っている