いつの間にか
夜空いちめんを 茜色に染めた夕日が
ゆっくりと 西の海へと沈んでいく
島並みも 雲も 釣り船も 潮風も 波音も
すべてを包み込んでしまい 何かに
導かれるようで 去っていくから
何故だか 追いかけてみたい
衝動に駆られる
あまりにもまっ赤な空 何処までも
雲が靡いて 風は吹かないけど
オレンジ色や赤が 重なり合いながら
見事なまでコラボして 輝くので
しばらくはこのままで
やがて いつかは
何事もなかったように 暗くなって
星空に変わり 元の静けさの中で
暮れて行く
もし 幼い頃に戻れたら
夕日は何処へ行ったのか 捜しているだろうか
気になりながら いつものように
散歩道を歩いて