やっと遥か
東の空から
太陽がお目見えで
オレンジ色の輝きと
光を眩しいほどに 放ち
染めながら
ゆっくりと昇って
何故か 今朝の風に
ゆらゆらと梢が揺れて
木斛も樫も欅も 知らんふりだけど
どうしたのか 蝉が隠れたようで
鳴き声が聴こえず
そよぐ風が 肌に優しく
感じてしまう
きっと
季節が変わろうとして
心地良い風を 送って来たのか
花壇の草花たちが
待っていたようで 声かけて
招いているような
少しだけ
澄み切った空気を 手を広げて
すくってみた
ヒンヤリとして 気持ちいい
ほら 出窓に
陽射しが届き 一緒に
秋の気配も 届けてくれたのか
何て 思ったけど
あっ
蝉が鳴き出した
....
やっぱり~