3年前の台風により北海道の道路に甚大な被害が出ました。
特に北海道を東西に繋ぐ日勝峠が1年にわたり不通となる重大な被害が記憶に残ります。
この日勝峠の麓にある日高町が日高幌尻岳の登山口となっています。
3年前のこの台風が来る前の夏に名古屋のおばさま3人を日高幌尻岳に案内したことがあります。
今回はこの時以来の幌尻岳になります。
同行者は、道内にある日本百名山に登ってみたいという秀岳荘スタッフのMyさんと日高全山縦走を一緒に歩いたOnなどと4人になります。
On氏にSz氏の4人です。
特にOn氏は七つ沼カールにテン泊するという工程に強く惹かれての参加です。
考えてみると日高全山縦走に挑戦した3人ですが主稜線から外れる幌尻岳に3人で登ったことが無いのです。
3人で日高の主峰登るという記念になる山行となります。
6月24日から2泊3日での山行となり、天気は上々の予報が出ています。
6月24日(月曜日)
札幌を朝5時に出発します。
登山口に着いたのは7時半です。
3年前の台風の影響ですが、国道の千走にある橋は新しく架け替えが終わっています。
林道に入り1か所だけ路肩が流失しましたが、そこは立派な護岸が築かれ補修されています。
登山口には先行者の車が数台あります。
たたずまいは台風が来た前と何ら変わりはありません。
早速登山準備をしてまずは林道歩きが始まります。
まだ太陽が低いので木陰があり、気持ちよく歩けます。
1時間ほどで取水ダムに到着です。
ダムを見ましたが台風による影響は無いようです。
しかし、ダムの上部にある川床はきれいに砂利が寄せられていましたので、こちらには上流から相当数の岩が流れ込んできたようです。
取水ダムからまずは二岐出合いを目指します。
登山道は適度に整備され下草などが刈払われています。
そんなことで快適に歩けました。
ふと前を見ると熊の姿が見えます。
よく見ると緑色をしているのですから熊ではありません。
倒れた木の根に苔が生えているのですが、熊がこちらを向いているように見えます。
二岐出合いから右股を沢沿いに進みます。
こちらも台風の影響は皆無のようです。
3年前を思い出しながら快調にピッチを刻みます。
やがて、一番大きな渡渉点まで来ました。
ここからは何度か沢を渡渉しますが、夏靴でも歩ける小さな沢です。
巻き道を歩きますが、ここも下草が刈り払われています。
やがてゴルジュが現れ高巻きをします。
高巻きを終えてから沢の状態を確認すると沢の中を飛び石で渡れるようなので帰りは高巻きは必要ないねと話しながら登ります。
標高千mに近くなってきます。
そろそろ尾根取り付きかな?と思って登っていると大きな雪渓が沢を塞いでいます。
何度かこの沢を歩いてますが、こんなに大きな雪渓で覆われているのは初めてでした。
そろそろ尾根取り付きです。
尾根に取り付くとジグザグの急坂が続きます。
これを我慢しながら汗だくになって登ります。
40分ほど急坂に耐えると「トッタの泉」があります。
小さな流れですが、命の流れです。
ここでタップリ湧水を飲んで、さらに一人3リットルを担ぎ上げることにします。
ここから糠平岳までの急坂が今日の核心部になります。
直登気味の登山道を担ぐ水の重さに耐えながら登ります。
すると左太ももの内側の筋が吊りそうになります。
久し振りの重いザックに足が悲鳴を上げてきました。
それを騙しだまし登ります。
梯子を二つ越えると、やっと、特徴のある橄欖岩が見えてきました。
この岩が見えてくるとほどなく急な登りが終わります。
稜線を30分ほど登り詰めると今日のテン場となります。
疲れた身体と心を癒してくれるのは、可憐な花たちです。
やっと、テン場に来ました。
すぐ横には大きな雪渓があります。
いつもは7月に来ています。
今回は1か月ほど早いので残雪の量も多いのでしょう。
残念ながらガスのため目の前に見えるはずの日高幌尻岳の姿は見えません。
しかし、そのガスがドンドン晴れてきます。
戸蔦別岳です。
そして、やっと姿を見せてくれた日高幌尻岳です。
この景色を夢中に撮影するのが今回初めてこの山を見るMyさんです。
彼女にとって感動の景色でした。
この後雨がポツポツしてきたのでテントに入ります。
そのうち雨がどんどん強くなってきます。
しかし、私たちはテントの中でお酒を飲んだり夕食を食べているとその雨も止みました。
いよいよ明日は日高幌尻岳です。
特に北海道を東西に繋ぐ日勝峠が1年にわたり不通となる重大な被害が記憶に残ります。
この日勝峠の麓にある日高町が日高幌尻岳の登山口となっています。
3年前のこの台風が来る前の夏に名古屋のおばさま3人を日高幌尻岳に案内したことがあります。
今回はこの時以来の幌尻岳になります。
同行者は、道内にある日本百名山に登ってみたいという秀岳荘スタッフのMyさんと日高全山縦走を一緒に歩いたOnなどと4人になります。
On氏にSz氏の4人です。
特にOn氏は七つ沼カールにテン泊するという工程に強く惹かれての参加です。
考えてみると日高全山縦走に挑戦した3人ですが主稜線から外れる幌尻岳に3人で登ったことが無いのです。
3人で日高の主峰登るという記念になる山行となります。
6月24日から2泊3日での山行となり、天気は上々の予報が出ています。
6月24日(月曜日)
札幌を朝5時に出発します。
登山口に着いたのは7時半です。
3年前の台風の影響ですが、国道の千走にある橋は新しく架け替えが終わっています。
林道に入り1か所だけ路肩が流失しましたが、そこは立派な護岸が築かれ補修されています。
登山口には先行者の車が数台あります。
たたずまいは台風が来た前と何ら変わりはありません。
早速登山準備をしてまずは林道歩きが始まります。
まだ太陽が低いので木陰があり、気持ちよく歩けます。
1時間ほどで取水ダムに到着です。
ダムを見ましたが台風による影響は無いようです。
しかし、ダムの上部にある川床はきれいに砂利が寄せられていましたので、こちらには上流から相当数の岩が流れ込んできたようです。
取水ダムからまずは二岐出合いを目指します。
登山道は適度に整備され下草などが刈払われています。
そんなことで快適に歩けました。
ふと前を見ると熊の姿が見えます。
よく見ると緑色をしているのですから熊ではありません。
倒れた木の根に苔が生えているのですが、熊がこちらを向いているように見えます。
二岐出合いから右股を沢沿いに進みます。
こちらも台風の影響は皆無のようです。
3年前を思い出しながら快調にピッチを刻みます。
やがて、一番大きな渡渉点まで来ました。
ここからは何度か沢を渡渉しますが、夏靴でも歩ける小さな沢です。
巻き道を歩きますが、ここも下草が刈り払われています。
やがてゴルジュが現れ高巻きをします。
高巻きを終えてから沢の状態を確認すると沢の中を飛び石で渡れるようなので帰りは高巻きは必要ないねと話しながら登ります。
標高千mに近くなってきます。
そろそろ尾根取り付きかな?と思って登っていると大きな雪渓が沢を塞いでいます。
何度かこの沢を歩いてますが、こんなに大きな雪渓で覆われているのは初めてでした。
そろそろ尾根取り付きです。
尾根に取り付くとジグザグの急坂が続きます。
これを我慢しながら汗だくになって登ります。
40分ほど急坂に耐えると「トッタの泉」があります。
小さな流れですが、命の流れです。
ここでタップリ湧水を飲んで、さらに一人3リットルを担ぎ上げることにします。
ここから糠平岳までの急坂が今日の核心部になります。
直登気味の登山道を担ぐ水の重さに耐えながら登ります。
すると左太ももの内側の筋が吊りそうになります。
久し振りの重いザックに足が悲鳴を上げてきました。
それを騙しだまし登ります。
梯子を二つ越えると、やっと、特徴のある橄欖岩が見えてきました。
この岩が見えてくるとほどなく急な登りが終わります。
稜線を30分ほど登り詰めると今日のテン場となります。
疲れた身体と心を癒してくれるのは、可憐な花たちです。
やっと、テン場に来ました。
すぐ横には大きな雪渓があります。
いつもは7月に来ています。
今回は1か月ほど早いので残雪の量も多いのでしょう。
残念ながらガスのため目の前に見えるはずの日高幌尻岳の姿は見えません。
しかし、そのガスがドンドン晴れてきます。
戸蔦別岳です。
そして、やっと姿を見せてくれた日高幌尻岳です。
この景色を夢中に撮影するのが今回初めてこの山を見るMyさんです。
彼女にとって感動の景色でした。
この後雨がポツポツしてきたのでテントに入ります。
そのうち雨がどんどん強くなってきます。
しかし、私たちはテントの中でお酒を飲んだり夕食を食べているとその雨も止みました。
いよいよ明日は日高幌尻岳です。