井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

ニセイカウシュッペ山(1,879m)

2008-06-12 21:32:36 | ニペソツ山・中央山系の山
6月8日(日)、今日はニセイカウシュッペ山です。
天塩岳ヒュッテでの楽しい一夜が明けました。
鳥の声に目を覚ましたので時計を見ると3時半です。
もう少し明るくなったら起きようと思い寝袋の中でウトウトします。

回りがガタガタしてきたので4時に起きます。
空を見ると雲の合間に青空が顔を出しています。
今日は何とか天気が良くなってくれればいいのですが・・・

5時に天塩岳ヒュッテを立ち、一路、ニセイカウシュッペ山の
登山口を目指します。
愛別町のコンビニで昼食を買い、ここからは無料区間の高速に乗り
上川町を目指します。

上川町で高速を降りると真っ直ぐに国道へ繋がっています。
北見峠へ向かいながら登山口の入口を捜します。
高速道路の下を潜って少し行くと右手に高速道路建設業者の
事務所が見えてきます。
そこが登山口です。
気を付けてみるとニセイカウシュッペ山の登山口と書かれた標識があります。

国道から右折して砂利道を走ります。
2カ所ほどゲートがありましたが、どれもゲートの鎖が
はずされています。
私達は念のために上川の森林管理事務所へ電話して鍵の番号を聞いて
いたのですが、ゲートの鎖をよく見ると鍵は付いていません。
土日ははずしているのかもしれません。

林道をグングン登って6時45分、やっと登山口に着きます。
かなり標高がありそうです。

    
 6時50分、綺麗にカリ払われた広い登山道を登ります。
空はどんよりと曇り、すぐ上は雲の中となりこれから歩く尾根も
雲の中へ消えています。

この登山口から芽刈別第三支川の左岸となる弓なりになって
山頂へ続く尾根をひたすら歩かなければなりません。
しばらく歩くと残雪が現れてきます。

      
ここから尾根の北側を歩くのですが大槍までの半分くらいは
雪の上を歩くことになります。

その中でも数カ所は沢の下まで続く急斜面にびっしりと堅い残雪があり
万が一滑落すると沢の下まで数百メートルは間違いなく
落ちてしまうところがあります。
堅い雪を身長にステップを切って進みます。

雲の中に入ってしまうと寒くなってきます。
8時20分、見晴台に着きますが雲の中ですので
まったく展望がありません。

寒さのため休むと身体が冷えてしまうのでほんの数分休むだけで
黙々と歩きます。
大槍のあたりで雪尻の後と思われる残雪を乗り越えると
いよいよ山頂が近くなってきます。

ハイ松が低くなってくると沢から吹き上がってくる風がまともに
当たる体温を奪っていきます。
ハイ松の陰にキバナシャクナゲが咲いています。

コースが北から西に向かって曲がると山頂は近いです。

9時35分、山頂に着きました。
冷たい風が吹きすさぶ、雲の中で何も見えない山頂です。
記念写真を撮り風を避けられるところまで下山することにします。

   
山頂での1枚ですが、昨日の天塩岳と同じ眺望ゼロです。

眺望が望めない山はつまらないので、さっそく下山します。
山頂下のハイ松の陰で風を避けながら昼食を取ります。
テルモスの熱いお湯はやっぱりいいですね。
熱いお湯がのどを通っていくだけで、ホッとします。

下山の途中で、やっと小槍が姿を現します。

     
昔は層雲峡から小槍、大槍を経て登るコースがあったと聞いています。
ちょうど写真に写っているスカイラインを登ったのでしょうか?
今は廃道となっているようです。

何度か休みながら11時50分、登山口へ戻ってきます。
これで今日の登山も終了です。
昼食は上川町でラーメンを食べることにします。
上川町は町内の飲食店がこぞってラーメンに力を入れている町なのです。
冷たい身体にはラーメンの熱いスープが似合います。
泥だらけの靴を整理して登山口から上川町へ向かいます。

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 高校生時代に山へ登っていたときにはニセイカウシュッペ山は
あこがれの山の一つでした。
それは、その当時、層雲峡から登るかさらに下へ下がった清川から
登るコースしかありませんでした。
いずれのコースも距離が長く途中で1泊しなければならない
難コースでした。
水場の無いのも難点でした。
ニセイカウシュッペ山の山頂に立ちたいと思っていたのですが、
その望みが叶った割には感動はありませんでした。

今のコースでは約2時間半ほどで山頂へ立つことが出来る上に
尾根をただひたすら歩くだけという単調な登山では
感動が薄くなっても仕方がないのかもしれません。

この次は、白滝の平山から登りたいと思います。
こちらからの方が難易度が高そうですので、
きっと楽しい山となるでしょう。
その時には、大雪山の山並みも見えるといいのですが・・・

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