先日、岡山に行ったとき、古本屋さんに立ち寄りました。息子が映画『ロッキー』の大ファンなんですが、ちょうど映画のサントラ盤のLPが百円で売っていたので、買ってしまいました(私もグレープのライブ盤の『三年坂』を百円で買いました)。そして帰宅後、レコードプレーヤーで再生しようとしたのですが、音が出ないのです。どうもアンプが具合悪いみたいです。CDは再生できるのですが、LPはだめなんです。入力切り替えのあたりの接触が悪いのですかねえ。夏には大丈夫だったんですが…。どうも震災でふっとんで以来、調子が悪いですねえ。もう買い換え時なんですが…。いいのが欲しいですねえ。
さてさて、今回はメンデルスゾーン。つい先頃も『イタリア』を取り上げましたが…。メンデルスゾーンのピアノ・ソナタ第1番ホ長調作品6です。みなさん、メンデルスゾーンのピアノソナタって知ってますか。聴いたことありますか?。私はこれまで全く知らなかったし、そんな曲があることすら、意識していませんでした。ちなみにメンデルスゾーンのピアノソナタって、どんな曲があるのでしょうか。少々述べていきますね。彼は全部で6曲のソナタを作っています。まず、①ヘ短調、②ホ短調、③イ短調の3曲は、1820年彼が11才のときに作曲したもの。習作ですかね。そして、番号が付けられたものが④第1番ホ長調作品6、⑤第2番ト短調作品105、⑥第3番変ロ長調作品106。④は1826年、17才の時に作曲し出版されました。⑤は12才の時の習作ですが、死後の1868年に出版されます。⑥は1827年、18才の時の作品。同じく1868年に出版されました。このような6曲ですが、最も有名なのは⑥だそうです。
このようなメンデルスゾーンのピアノソナタ、これを自らの意志で買ったのかと言えばそうではありあせん。以前に『Mendelssohn The Complete Masterpieces』という30枚組のBOXものを買って、収められている曲を取り上げたことがありました。今回もまあこの中のピアノ曲を聴いてみよう!と思って、この25枚目のCDを聴きました。この中に、ピアノ・ソナタ第1番ホ長調が収めれていました。演奏は、マレイ・ペライア。1981年12月、82年11月あたりの録音です。
このピアノソナタ。ベートーヴェンの1816年に作曲されたピアノソナタ第28番に大変よく似ています。この曲の作曲される10年前の作品です。第1楽章の主題は驚くほど似ています。非常に愛らしく可憐な主題ですね。第2楽章もメヌエット的と行進曲風ということで、リズミカル的な旋律もよく似ています。そして、第3楽章と第4楽章は、ともに切れ目なしで演奏されます。非常に厳粛な雰囲気の第3楽章、そしてそれからピアノが弾けたような勢いと快活な曲が引き続いての第4楽章であります。ともに、第1楽章の主題は第4楽章で、場所は違いますが、登場する中も同じです。メンデルスゾーンは、当時の偉大なる楽聖であったベートーヴェンの曲を模倣したのでしょうねえ。ペライアの演奏は、非常にきれいなピアノで、純粋にメンデルスゾーンのピアノソナタを演奏しています。テンポも一定で、過剰な作為など感じるところがない、という点でいいです。第1楽章も大げさな様子よりも、素朴。たいそう味わい深いものです。第2楽章のリズミカルな主題も少々押さえ気味で、それが却って渋味を増しています。第3楽章は、ゆったりとしたピアノの一音一音が響きます。非常に力を込めたピアノはダイナミックな表現です。ピアノの音色も美しい。それから第4楽章に突入。明るさが加わり、一層スケールが大きく、力一杯で透明感あふれる演奏。心地良く楽しむことが出来ました。
なかなか聴く機会が少ない、こんなBOXものなんですが、聴いていますよ!というアピールでもありました。ペライアのCD、プレリュードとフーガop.35―1. 変奏曲op.54 ロンド・カプリチオーゾop.14が合わせて収められいます。
(SONY Mendelssohn The Complete Masterpieces 2009年 輸入盤)
さてさて、今回はメンデルスゾーン。つい先頃も『イタリア』を取り上げましたが…。メンデルスゾーンのピアノ・ソナタ第1番ホ長調作品6です。みなさん、メンデルスゾーンのピアノソナタって知ってますか。聴いたことありますか?。私はこれまで全く知らなかったし、そんな曲があることすら、意識していませんでした。ちなみにメンデルスゾーンのピアノソナタって、どんな曲があるのでしょうか。少々述べていきますね。彼は全部で6曲のソナタを作っています。まず、①ヘ短調、②ホ短調、③イ短調の3曲は、1820年彼が11才のときに作曲したもの。習作ですかね。そして、番号が付けられたものが④第1番ホ長調作品6、⑤第2番ト短調作品105、⑥第3番変ロ長調作品106。④は1826年、17才の時に作曲し出版されました。⑤は12才の時の習作ですが、死後の1868年に出版されます。⑥は1827年、18才の時の作品。同じく1868年に出版されました。このような6曲ですが、最も有名なのは⑥だそうです。
このようなメンデルスゾーンのピアノソナタ、これを自らの意志で買ったのかと言えばそうではありあせん。以前に『Mendelssohn The Complete Masterpieces』という30枚組のBOXものを買って、収められている曲を取り上げたことがありました。今回もまあこの中のピアノ曲を聴いてみよう!と思って、この25枚目のCDを聴きました。この中に、ピアノ・ソナタ第1番ホ長調が収めれていました。演奏は、マレイ・ペライア。1981年12月、82年11月あたりの録音です。
このピアノソナタ。ベートーヴェンの1816年に作曲されたピアノソナタ第28番に大変よく似ています。この曲の作曲される10年前の作品です。第1楽章の主題は驚くほど似ています。非常に愛らしく可憐な主題ですね。第2楽章もメヌエット的と行進曲風ということで、リズミカル的な旋律もよく似ています。そして、第3楽章と第4楽章は、ともに切れ目なしで演奏されます。非常に厳粛な雰囲気の第3楽章、そしてそれからピアノが弾けたような勢いと快活な曲が引き続いての第4楽章であります。ともに、第1楽章の主題は第4楽章で、場所は違いますが、登場する中も同じです。メンデルスゾーンは、当時の偉大なる楽聖であったベートーヴェンの曲を模倣したのでしょうねえ。ペライアの演奏は、非常にきれいなピアノで、純粋にメンデルスゾーンのピアノソナタを演奏しています。テンポも一定で、過剰な作為など感じるところがない、という点でいいです。第1楽章も大げさな様子よりも、素朴。たいそう味わい深いものです。第2楽章のリズミカルな主題も少々押さえ気味で、それが却って渋味を増しています。第3楽章は、ゆったりとしたピアノの一音一音が響きます。非常に力を込めたピアノはダイナミックな表現です。ピアノの音色も美しい。それから第4楽章に突入。明るさが加わり、一層スケールが大きく、力一杯で透明感あふれる演奏。心地良く楽しむことが出来ました。
なかなか聴く機会が少ない、こんなBOXものなんですが、聴いていますよ!というアピールでもありました。ペライアのCD、プレリュードとフーガop.35―1. 変奏曲op.54 ロンド・カプリチオーゾop.14が合わせて収められいます。
(SONY Mendelssohn The Complete Masterpieces 2009年 輸入盤)
ピアノ協奏曲は、全集を2種CDを所有していまして、聴く機会もあり、それなりに楽しんでいます。
無言歌のイメージからすると、ソナタも楽しめるような気がしますので、このご紹介の機会に、聴く意欲を持ちましょう。ありがとうございます。
ペライアは、好きです。モーツァルトの協奏曲も綺麗です。