しかし、もう3月ですねえ。ついこの前正月だったようですが…。そして球春であります。オープン戦もボツボツ始まっております。マリーンズ、あまりニュースなどでは取り上げられませんが、現在4勝1敗。四連勝中であります。オープン戦で勝っても…、という声も聞こえてきますが、負けるより勝ったほうがいいに決まってます。角中・根元なんか調子いいですね。そしてルーキーの中村くんもいいです。今年はもしかすると…、まあそんなことは夢でしょうがねえ。
そんなことはさておき、今回はベート-ヴェン。今回初めて取り上げる、ヴァイオリン・ソナタであります。10曲あるこのジャンルは、これまであまり熱心には聴いていなかったのでありました。そうは言っても、 オイストラフをはじめ、クレメル、ハイフェッツなどを持っております。そして、半年ほど前に岡山のいまはなきタワーさんで見つけたのが、今回のアルテュール・グリュミオーとクララ・ハスキルの演奏であります。
この演奏は、1956年から57年にかけてウィーンで録音されたものです。この両者による演奏は、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタが有名ですが、それに勝るとも劣らないのが、このベートーヴェンの演奏なのであります。ただ、この演奏はモノラルなのが残念ですが、ただそれほど悪い録音ではありません。といっても、それほどいいわけでもありませんが…。この全集の中から、ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調作品24『春』です。
この曲は、1801年ベートーヴェン31才の時の作品。たいそうな明るく幸せ感一杯のことから、春の呼称で呼ばれています。第1楽章の旋律美はベートーヴェンの最高の者ではないかと思いますね。もともとこの時代のヴァイオリン・ソナタは、「ヴァイオリン助奏つきのピアノソナタ」であり、ピアノが主である曲が多いのです。この曲もそうですが、そうは言ってもヴァイオリンの方が、音色も派手なのでなかなかそうは思いませんね。加えて、ピアノの音が小さめの気もします。そんなことから、ヴァイオリンの方が目立ってしまうのでした。
まず、グリュミオーのヴァイオリンは、相変わらず美音であります。明るく伸び伸びとした音色で、いやー美しいです。艶っぽくて、一音一音を噛み締め、そして糸を引くようなヴァイオリン。それゆえこの曲にしてはテンポはゆっくりかもしれません。そしてハスキルのピアノはあまりヴァイオリンと合わせようというところはないようについ思ってしまいますが、それでいて全くの違和感がなく、両者呼吸に至るまで、ぴったりの感がいたします。そしてハスキルは、一見して実にシンプルに弾いているようですが、そうではなく、その重みには感服する思いでありました。
第1楽章、ヴァイオリンによる第一主題の美しいこと。聴き進むうちに、ヴァイオリンの音色が心に染み込んできます。ほんとうにグリュミオ-のヴァイオリンは美しいですねえ。第2楽章。優しく、心温まる音楽がになります。しかし、このふたり曲調が変わると、表情も大きく変わっての演奏が展開されています。特にハスキルのピアノの深い表現は、絶品ですねえ。でも、どうもピアノの音量が小さいような気もしますが、どうでしょうか。第3楽章スケルツォ。一転して躍動感に満ち、のびのびとした演奏。短い楽章。中間部になったかと思ったら、第4楽章になります。ふたりの競演が生き生きとして実に瑞々しいですねえ。この曲の演奏ではこの楽章が一番いいです。
昨日は、マリーンズの新戦力イ・デウンがホークスを5回ノーヒットに押さえました。逆転負けをしましたが、ローテ入りは確実でしょうねえ。これも明るい話題でありました。
(DECCA 4758460 2007年 輸入盤)
そんなことはさておき、今回はベート-ヴェン。今回初めて取り上げる、ヴァイオリン・ソナタであります。10曲あるこのジャンルは、これまであまり熱心には聴いていなかったのでありました。そうは言っても、 オイストラフをはじめ、クレメル、ハイフェッツなどを持っております。そして、半年ほど前に岡山のいまはなきタワーさんで見つけたのが、今回のアルテュール・グリュミオーとクララ・ハスキルの演奏であります。
この演奏は、1956年から57年にかけてウィーンで録音されたものです。この両者による演奏は、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタが有名ですが、それに勝るとも劣らないのが、このベートーヴェンの演奏なのであります。ただ、この演奏はモノラルなのが残念ですが、ただそれほど悪い録音ではありません。といっても、それほどいいわけでもありませんが…。この全集の中から、ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調作品24『春』です。
この曲は、1801年ベートーヴェン31才の時の作品。たいそうな明るく幸せ感一杯のことから、春の呼称で呼ばれています。第1楽章の旋律美はベートーヴェンの最高の者ではないかと思いますね。もともとこの時代のヴァイオリン・ソナタは、「ヴァイオリン助奏つきのピアノソナタ」であり、ピアノが主である曲が多いのです。この曲もそうですが、そうは言ってもヴァイオリンの方が、音色も派手なのでなかなかそうは思いませんね。加えて、ピアノの音が小さめの気もします。そんなことから、ヴァイオリンの方が目立ってしまうのでした。
まず、グリュミオーのヴァイオリンは、相変わらず美音であります。明るく伸び伸びとした音色で、いやー美しいです。艶っぽくて、一音一音を噛み締め、そして糸を引くようなヴァイオリン。それゆえこの曲にしてはテンポはゆっくりかもしれません。そしてハスキルのピアノはあまりヴァイオリンと合わせようというところはないようについ思ってしまいますが、それでいて全くの違和感がなく、両者呼吸に至るまで、ぴったりの感がいたします。そしてハスキルは、一見して実にシンプルに弾いているようですが、そうではなく、その重みには感服する思いでありました。
第1楽章、ヴァイオリンによる第一主題の美しいこと。聴き進むうちに、ヴァイオリンの音色が心に染み込んできます。ほんとうにグリュミオ-のヴァイオリンは美しいですねえ。第2楽章。優しく、心温まる音楽がになります。しかし、このふたり曲調が変わると、表情も大きく変わっての演奏が展開されています。特にハスキルのピアノの深い表現は、絶品ですねえ。でも、どうもピアノの音量が小さいような気もしますが、どうでしょうか。第3楽章スケルツォ。一転して躍動感に満ち、のびのびとした演奏。短い楽章。中間部になったかと思ったら、第4楽章になります。ふたりの競演が生き生きとして実に瑞々しいですねえ。この曲の演奏ではこの楽章が一番いいです。
昨日は、マリーンズの新戦力イ・デウンがホークスを5回ノーヒットに押さえました。逆転負けをしましたが、ローテ入りは確実でしょうねえ。これも明るい話題でありました。
(DECCA 4758460 2007年 輸入盤)
この曲を始めて聴いたとき、第一楽章の素晴らしい旋律にうっとりしましたね。美しい曲だと思います。