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ショルティのロンドン響との『復活』

2016年11月26日 10時02分11秒 | マーラー
最近、遅ればせながら、Facebookをすることになりまして、日々更新をしております。というのも、同窓会がありまして、その出席や連絡などをFacebookでしていたので、それで見るようになりまして、それなら投稿もしてみようかということになったのでした。日々の行動を写真に撮って、ちょくちょく投稿しているのですが、よくよく考えてみれば、他人に自分がしたことをなぜ写真付きで知らせなければならないのか。うーん、なんか微妙なんですが、しばらくはしようと思っています。

ということで、今回はマーラーの交響曲第2番ハ短調『復活』です。まあ、この曲はたくさんの演奏を聞くことができますが、ショルティ指揮のロンドン交響楽団・合唱団の演奏。独唱はヘザー・ハーパー(S)とヘレン・ワッツ(A)11966年5月ロンドンのキングズウェイ・ホールでの録音です。ショルティは、後にシカゴ響と録音がありますが、最初の録音になります。先日、元町の中古やさんで600円で入手しました。

このショルティの復活は、今からもう30年以上も前に、当時のバイト先で一緒になった先輩から売ってもらったLPの中にあったものでした。これで私は初めてLPで復活を聴いたのでした。その先輩はマーラー大好きで、ショルティの2番、クーベリックの7番、バーンスタインの5・9番などを安く譲ってくれました。これらはもう聞き飽きたので、ということでした。ありがたいことでありました。しかし、その頃はマーラーと言っても、それほどの演奏があったわけではなかった時代でありました。

以前に、メータの復活を取り上げたときに、私はこの曲は苦手だ、と申しました。でも、これをLPで聴いていたときはそうでもなかったようです。そしてこの復活をCDで聴いたところ、そんなに嫌悪感を持たず、虚心坦懐に聴けたのは、昔の記憶と刷り込みのお陰でしょうか。思わず、いいなあ、と素直に思ったのでありました。やはり、若い頃の感性ははいろんな点で今に比べるとよかったのでしょうかねえ。なんだか寂しくなります。

そんなことでショルティの復活なんですが、このロンドン響との演奏は、シカゴ響との新録音が有名で、このロンドン響との演奏は、あまり取り上げられないな、というところでしょうか。オケがロンドン響ですが、このオケは密かに思っているのですが、いいですよね。シカゴほど鋭角的な音でないしね。そして、最初から凄絶な音が鳴り響いているのに圧倒されます。弦が唸り、金管は咆哮する、マーラーはこうでなくては、ということですね。そこにはマーラーの情念なんてまったく感じません。その点が物足りなさでもあるんですが、かといって気持ちが入っていないわけはなく、その方向性のちがいでしょうねえ。加えて、DECCAの録音のよさもいいですよね。鮮明であり、演奏を気持ちよく聴かせてくれます。

第1楽章、もうオケが鳴りまくる。凄まじい音色が鳴り響く。ショルティの面目躍如。とはいえ、旋律を歌わせるとことはしっかりわきまえ、そのあたりに巧さが光る。それを優秀録音がこれも増幅させます。第2楽章、激しさは暫し影を潜め、愛らしい表情も見せながら、スキの無いオケが唸る。堂々と凄味を効かせながら、伸びやかな美しさも醸し出します。第3楽章、ティンパニの驚くほどの強打で始まる。『子供の不思議な角笛』からの「魚に説教するパドヴァの聖アントニウス」の旋律が朗々と、案外あっさりとさわやかに流される。とはいえ、所々での鋭角な表情は重要ですねえ。そして、第四楽章『原光』。ヘレン・ワッツの美声が響き渡ります。この曲中、ここにたどり着くまでに、いろんな紆余曲折があったが、この歌声で癒される、そんな雰囲気が実にいいです。オケの表情もゆったりと歌声を引き立てます。続いて第五楽章。やはりこの楽章は総合力で他を圧倒しますねえ。奥行きのある音色で、また大胆にそれでいて計算された構成で息つく暇もなく合唱が加わり最高潮に達しますね。祝祭的な雰囲気が存分に現れて、大団円ってところでしょうか。何も考えずに音楽と一体になれるのでありました。

忙しかった11月ももう26日。早いものです。昨日、プロ野球ゴールデングラブが発表されましたが、マリーンズからは、角中、鈴木、田村の3人が選ばれました。とりあえずは、めでたしめでたしであります。
(DECCA ORIGINALS 4758501 2007年 輸入盤)

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