うーん、11月になって週末も仕事が入って、なかなかゆっくり出来ません。先々週の前の土曜日は、午前中多可町、午後から学園都市、夜は三宮と、まあ大忙しの一日でした。11月中は、ほとんど週末は仕事という毎日。うーん、仕方ないですね。それでも先週の日曜日は家族で奈良へ。法隆寺で救世観音像を拝観。これ何年ぶりですかねえ。実に久々。そして、恒例の正倉院展に行ってきました。楽しかったのですが、また休めませんでした…。やっと今日は在宅であります。
最近よく聴くのが、バッハのカンタータとベートーヴェンの弦楽四重奏曲であります。今回は後者。ベートーヴェンにとって、交響曲とピアノソナタとこの弦楽四重奏曲は、生涯かけて書いたジャンルですね。弦楽四重奏曲については、その昔一斉を風靡したスメタナ四重奏団は、もうほとんど忘れられ、向かうところ敵なしだったアルバンベルクも引退してしまいました。今やエマーソンやハーゲン、またまたアルテミスなど、いくつかの四重奏団の演奏が聴けます。
そんな中、今回は、かのブダペスト四重奏団の演奏。ベートーヴェンのこのジャンルの演奏は、いくつかの録音があって、全曲ではない1940年代のもの。1950年代のモノラルの全曲。そして1960年代のステレオの全曲があります。代表的なものは1960年代の録音。私はこの8枚組を岡山のBOOKOFFで見つけました。4枚づつの2セットが別々で売られており、3000円くらいの値段がそれぞれに着いていました。これを2つをレジに持って行き、これは元来2つ一緒に売られているもので、一緒に買おうと思うが、2つが入っていた箱もないので、もっと安くすべきだろう、と言いました。すると、びっくりすることに、4000円弱の値段に安くしてくれました。いやー、よかったですねえ。言ってみるものですね。しかしその後、例のSONNYの白いBOXで出まして、3000円ちょっとで売られていました。まあ、仕方ありませんねえ。
ということで、今回はブダペスト四重奏団の演奏で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第7番ヘ長調作品59-1「ラズモフスキー第1番」です。この曲は言うまでもなく、ウィーンのロシア大使であり、芸術文化に大きな役割を果たしたラズモフスキー伯爵に献呈された三曲のうちのひとつです。 1959年11月の録音。
私は、ブダペストSQの演奏は、あまり好きではありませんでした。それは、弦の音が武骨過ぎるのと、曲が妙に堅い印象があることでした。耳触りがよくなかったんですねえ。しかし、聴き込んでくると、そんなことはどうでもよく、弦の響きの厳しさと妥協のなさは、比類ないですね。それは少々疲れることもありますが、他の演奏を聴くと、それがゆるく感じてしまうほどであります。そして、それと対比するかのように、抒情的なところも満載で、むしろそれが引き立って聞こえますね。また、表情も限りなく深く、それが心に染み込み、感動すらしてしまうのでありました。少々大袈裟ですかね。
第1楽章、非常にバランスの取れた演奏で、4本の弦楽器がうまく協演し聴きやすい印象ですね。響きも鮮明です。第2楽章、初演当時評判の悪かった新奇な主題ですが、これも鮮やか。たいそう力のこもった表情であり、前に行こうとする力も感じられ、それには心も動かされる。半世紀も前の演奏ですが、今に演奏にはない、気持ちの強さがありますねえ。第3楽章。ヘ短調の悲歌。4本の弦がすすり泣くような演奏が実に感動的。特にここでは第1ヴァイオリンのロイスマンの演奏がいい。後半の彼のヴァイオリンは素晴らしいですねえ。そして、第四楽章。ロシア民謡から始まり、この演奏の推進力には目を見張ります。弦の美しい力強さには、まったくの満足しかあいませんねえ。
ほんとに11月は毎年忙しいですねえ。そうこう言っているうちに11月も終わり、もう師走であります。いやはや、もう大変ですねえ。
(SONY 00DC989-996 1987年)
最近よく聴くのが、バッハのカンタータとベートーヴェンの弦楽四重奏曲であります。今回は後者。ベートーヴェンにとって、交響曲とピアノソナタとこの弦楽四重奏曲は、生涯かけて書いたジャンルですね。弦楽四重奏曲については、その昔一斉を風靡したスメタナ四重奏団は、もうほとんど忘れられ、向かうところ敵なしだったアルバンベルクも引退してしまいました。今やエマーソンやハーゲン、またまたアルテミスなど、いくつかの四重奏団の演奏が聴けます。
そんな中、今回は、かのブダペスト四重奏団の演奏。ベートーヴェンのこのジャンルの演奏は、いくつかの録音があって、全曲ではない1940年代のもの。1950年代のモノラルの全曲。そして1960年代のステレオの全曲があります。代表的なものは1960年代の録音。私はこの8枚組を岡山のBOOKOFFで見つけました。4枚づつの2セットが別々で売られており、3000円くらいの値段がそれぞれに着いていました。これを2つをレジに持って行き、これは元来2つ一緒に売られているもので、一緒に買おうと思うが、2つが入っていた箱もないので、もっと安くすべきだろう、と言いました。すると、びっくりすることに、4000円弱の値段に安くしてくれました。いやー、よかったですねえ。言ってみるものですね。しかしその後、例のSONNYの白いBOXで出まして、3000円ちょっとで売られていました。まあ、仕方ありませんねえ。
ということで、今回はブダペスト四重奏団の演奏で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第7番ヘ長調作品59-1「ラズモフスキー第1番」です。この曲は言うまでもなく、ウィーンのロシア大使であり、芸術文化に大きな役割を果たしたラズモフスキー伯爵に献呈された三曲のうちのひとつです。 1959年11月の録音。
私は、ブダペストSQの演奏は、あまり好きではありませんでした。それは、弦の音が武骨過ぎるのと、曲が妙に堅い印象があることでした。耳触りがよくなかったんですねえ。しかし、聴き込んでくると、そんなことはどうでもよく、弦の響きの厳しさと妥協のなさは、比類ないですね。それは少々疲れることもありますが、他の演奏を聴くと、それがゆるく感じてしまうほどであります。そして、それと対比するかのように、抒情的なところも満載で、むしろそれが引き立って聞こえますね。また、表情も限りなく深く、それが心に染み込み、感動すらしてしまうのでありました。少々大袈裟ですかね。
第1楽章、非常にバランスの取れた演奏で、4本の弦楽器がうまく協演し聴きやすい印象ですね。響きも鮮明です。第2楽章、初演当時評判の悪かった新奇な主題ですが、これも鮮やか。たいそう力のこもった表情であり、前に行こうとする力も感じられ、それには心も動かされる。半世紀も前の演奏ですが、今に演奏にはない、気持ちの強さがありますねえ。第3楽章。ヘ短調の悲歌。4本の弦がすすり泣くような演奏が実に感動的。特にここでは第1ヴァイオリンのロイスマンの演奏がいい。後半の彼のヴァイオリンは素晴らしいですねえ。そして、第四楽章。ロシア民謡から始まり、この演奏の推進力には目を見張ります。弦の美しい力強さには、まったくの満足しかあいませんねえ。
ほんとに11月は毎年忙しいですねえ。そうこう言っているうちに11月も終わり、もう師走であります。いやはや、もう大変ですねえ。
(SONY 00DC989-996 1987年)
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