百回目の夏の甲子園大会も終わりました。春夏連覇の大阪桐蔭、また金足農も見事でした。個人的には金足農を応援していましたが…。決勝戦、さすがの吉田くんも連投で力尽きた感ですね。いろんな意見がありますが、私は日程、特に準決勝と決勝の間に一日は休みを入れて欲しい。できるだけいいコンディションでやって欲しい。連投などを投手に強いることは、前世紀の遺物ですよ。連日甲子園のみで行うことも…。まあそこまでは無理でしょうね。いかがでしょうか。
さて、一週間エントリーができませんでした。というのも、8月9日から4日間、例年の東日本大震災復興支援のボランティア活動に、名取・石巻市に行き、13~16日は、岡山にお盆の帰省。18、19日はしまなみ海道から今治などに旅行に行っていました。ほぼ一週間自宅にはいませんでした。そのために音楽を聴き、どうのこうのということでもなかったのでありました。申し訳ありません。しかし、今年の夏、いつも言われていますが、暑いですねえ。台風よく来ますねえ。
ということで、今回はシューベルトのピアノ五重奏曲イ長調D.667「ます」であります。この曲は、ご存知のとおり、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロおよびコントラバスという編成。普通はピアノ+弦楽四重奏なんですが、少々異なり、そのため演奏が少し厄介ですね。それゆえか、それほどの演奏も私は持っておらず、正直言ってこれまでそんなに聴いていませんでした。第四楽章の有名な「ます」変奏曲以外は…、であります。
そんな「まず」ですが、アンドラーシュ・シフ(P)とハーゲン四重奏団員、アロイス・ポッシュ(Cb)による演奏。1983年12月の録音です。このCD今回岡山に帰省中、総社のBOOKOFFで見つけ、購入しました。280円でした。安かったです。まあ280円というと、あれこれ迷わず、ってところでしょうかね。ジャケットの裏に写真がありますが、みなさん大変お若い。もう35年も前ですね。シフは30才、ヴェロニカ・ハーゲンは20才、クレメンス・ハーゲンは16才ということ。この「ます」が、ハーゲン兄弟にとっての初録音だそうです。
この「ます」は、シューベルト22才の時の作品。シューベルトの晩年の作品とは違い、屈託のない明るさが感じられる曲です。それそれの楽器がみずみずしい音色に満ちており、それにはこのシフとハーゲンSQの若さあふれる演奏が非常にマッチしていますねえ。やはりシフのピアノがいい。活気に満ちた音色であり、多様な表情にあふれたところは非常に気持ちがいい。それに、ハーゲンSQの明るい弦が加わります。加えて、ボッシュのコントラバスが入ることで、音がより立体的になり、それによって音楽の深みが加わったところがいいです。
第一楽章、シフのピアノが非常にいい。澄んだ高音を中心としたタッチで珠玉のピアノが躍動感あふれるいい表情で展開されます。それに弦が加わり、水面にますが泳ぐような様子が描写されるようです。第二楽章、シューベルトらしい援徐楽章。前楽章とうってかわって、しっとりとした趣きでのピアノと弦が心地よい展開。ゆったりと音楽が進み、弦がみずみずしいですねえ。第三楽章スケルツォ。弦とピアノがうまく絡み、両者が親密な展開が、ここでもたいそう心地よい。。シューベルらしいスケルツォです。第四楽章、「ます」による変奏曲。弦による主題が提示されたのち、6つの変奏曲が続きます。それぞれ愉悦感あふれた展開に、こころが休まる。シフもハーゲンもゆったりとした気持ちで変奏曲を楽しむようであります。コントラバスがいいですねえ。第五楽章、この楽章、私はけっこう好きです。単純でもあり、明るい様子がいい。弦の緊密なアンサンブルも秀逸であります。それにシフのピアノが非常にいいアクセントになっています。
このますのテーマ、私事ですが、息子の携帯に電話をすると、その呼び出し音に流れるのです。息子はこの曲については、ほとんど知らないと思うのですが…。一度、これにした理由を聞いてみたいものです。
(DECCA 411 975-2 1984年 輸入盤)
さて、一週間エントリーができませんでした。というのも、8月9日から4日間、例年の東日本大震災復興支援のボランティア活動に、名取・石巻市に行き、13~16日は、岡山にお盆の帰省。18、19日はしまなみ海道から今治などに旅行に行っていました。ほぼ一週間自宅にはいませんでした。そのために音楽を聴き、どうのこうのということでもなかったのでありました。申し訳ありません。しかし、今年の夏、いつも言われていますが、暑いですねえ。台風よく来ますねえ。
ということで、今回はシューベルトのピアノ五重奏曲イ長調D.667「ます」であります。この曲は、ご存知のとおり、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロおよびコントラバスという編成。普通はピアノ+弦楽四重奏なんですが、少々異なり、そのため演奏が少し厄介ですね。それゆえか、それほどの演奏も私は持っておらず、正直言ってこれまでそんなに聴いていませんでした。第四楽章の有名な「ます」変奏曲以外は…、であります。
そんな「まず」ですが、アンドラーシュ・シフ(P)とハーゲン四重奏団員、アロイス・ポッシュ(Cb)による演奏。1983年12月の録音です。このCD今回岡山に帰省中、総社のBOOKOFFで見つけ、購入しました。280円でした。安かったです。まあ280円というと、あれこれ迷わず、ってところでしょうかね。ジャケットの裏に写真がありますが、みなさん大変お若い。もう35年も前ですね。シフは30才、ヴェロニカ・ハーゲンは20才、クレメンス・ハーゲンは16才ということ。この「ます」が、ハーゲン兄弟にとっての初録音だそうです。
この「ます」は、シューベルト22才の時の作品。シューベルトの晩年の作品とは違い、屈託のない明るさが感じられる曲です。それそれの楽器がみずみずしい音色に満ちており、それにはこのシフとハーゲンSQの若さあふれる演奏が非常にマッチしていますねえ。やはりシフのピアノがいい。活気に満ちた音色であり、多様な表情にあふれたところは非常に気持ちがいい。それに、ハーゲンSQの明るい弦が加わります。加えて、ボッシュのコントラバスが入ることで、音がより立体的になり、それによって音楽の深みが加わったところがいいです。
第一楽章、シフのピアノが非常にいい。澄んだ高音を中心としたタッチで珠玉のピアノが躍動感あふれるいい表情で展開されます。それに弦が加わり、水面にますが泳ぐような様子が描写されるようです。第二楽章、シューベルトらしい援徐楽章。前楽章とうってかわって、しっとりとした趣きでのピアノと弦が心地よい展開。ゆったりと音楽が進み、弦がみずみずしいですねえ。第三楽章スケルツォ。弦とピアノがうまく絡み、両者が親密な展開が、ここでもたいそう心地よい。。シューベルらしいスケルツォです。第四楽章、「ます」による変奏曲。弦による主題が提示されたのち、6つの変奏曲が続きます。それぞれ愉悦感あふれた展開に、こころが休まる。シフもハーゲンもゆったりとした気持ちで変奏曲を楽しむようであります。コントラバスがいいですねえ。第五楽章、この楽章、私はけっこう好きです。単純でもあり、明るい様子がいい。弦の緊密なアンサンブルも秀逸であります。それにシフのピアノが非常にいいアクセントになっています。
このますのテーマ、私事ですが、息子の携帯に電話をすると、その呼び出し音に流れるのです。息子はこの曲については、ほとんど知らないと思うのですが…。一度、これにした理由を聞いてみたいものです。
(DECCA 411 975-2 1984年 輸入盤)
「鱒」は、私の好きな曲の一つで、色々、持っていますが、このシフ盤は、未入手です。いずれ、見つけて、聴いてみたいと思います。シフのCDは、初期のバッハやモーツァルトなど、かなり手元にあります。このピアニストは、ベーゼンドルファを好み、派手な演奏よりは、内省的な室内楽などに、向いているように、思えます。「鱒」は正に、ピッタリだと思います。
この曲はなかなか、一筋縄にはいかない内容で、ピアニストが、問題になります。有名ピアニストを、組み合わせたCDが多いのですが、果たしてどうでしょうか?今でいう、ホームパーティーのようなところでの、演奏を想定して、シューベルトは作曲したと、聞いています。ピアノ・パートは、それほど技巧を必要としていません。これを、ピアノ五重奏曲だからといって、バリバリ、ピアノが出てくるのは、どうなのでしょうか?私の所有しているCDに、ブレンデルのものがあり、LP時代から名盤とされてきましたが、今聴くと、ピアノが立派過ぎて、鱒というより、鮭になっています。鱒は鱒らしい演奏が、私は好きで、パネンカ、スーク・トリオの古い演奏が、良く手にするCDです。ピアノが前面に出てきません。常に、川の流れを表すような、控えめの演奏で、他にはレーゼル盤等も好きです。恐らく、シフもこれらに近い演奏かな?と、推定できます。
室内楽というのは、演奏が、難しいですね。