いよいよ今年も終わりですねえ。今週になって二度ほど飲み会がありました。最初には、前の宿場の同僚と。毎年年末にお会いしております。今年も久々に会い、心地良い時間を過ごすことができました。そして、二度目は仕事上どうしても行かなければならなかったもの。これはしんどかったですね。この手の飲み会はなんとも、であります。こういうのに限って費用も高い。これがなければ、ずいぶんCDも買えたろうなあ、と思うことしきりでありました。そんな年末の飲み会も終わって、あとは年越しですねえ。
12月になって、H○Vなどに注文していたCDが、まとまってきました。1月になって配送されるつもりで頼んだものも来て、まわりにはたくさんのCD!、という心地良い?年末になっています。これで、新しいスピーカーがあれば、いうことないのですが…。そんなわけで、仕事も一段落で、幸せな年末であります。
そんなCDの中から、今回はベートーヴェンであります。コリン・ディヴィス指揮のシュターツカペレ・ドレスデンの演奏による交響曲全集。これは1991年2月~1993年11月に録音されて、PHILIPSから発売されていたもの。入手し難くなっていたのですが、今年の九月にNewton Classicsというレーベルから発売されました。2600円ほどで非常に廉価であります。ディヴィスさん、この頃あまり名前を聞きません。このCDが録音された頃が全盛期だったんでしょうか。現在84才になられますが…。また、シュターツカペレ・ドレスデンによるベートーヴェンの交響曲の演奏は、それほどあるわけではなく、ブロムシュテットとこのディヴィスによるものくらいでしょうか。そう考えると貴重ですね。
そして、この全集、どの曲も素晴らしい演奏なんですが、今回は交響曲第2番ニ長調作品36であります。1992年9月、ドレスデンのルカ教会での録音。まず、シュターツカペレ・ドレスデンの剛毅でストレートな音色に耳を奪われます。このオケ、派手さはないですが、明るすぎず、甘すぎず、暗すぎず、のほんとに渋いです。また、このオケをディヴィスの生真面目に指揮しています。まさにインテンポ、過剰なアゴーギクもなく、オケのよさをたいそううまく引き出していますね。以前にバイエルン放送交響楽団を指揮したブラームスの交響曲を取り上げました。明るい暖かみのあるブラームスでした。これに比べると、シュターツカペレ・ドレスデンの音色の特質が非常によく表れているベートーヴェンであります。そして、実に堂々として、力強く、妥協を許さず、ベートーヴェンのよさを十二分に満喫できる演奏であります。
第1楽章、堂々たるスケールの大きな序奏から主部にかけての演奏、ゆったりとしたテンポの中に、曲に対しての厳しさが聴かれる。そして第2楽章。ゆったりとして旋律が流れる。その中でシュターツカペレ・ドレスデンの合奏力が見事に発揮されています。木管は渋く、弦は安定感に満ちあふれていますね。第3楽章スケルツォ。音の強弱のメリハリが効いています。それをディヴィスは、強調したかったのでしょう。メヌエットとは一味違った音楽が心地良いです。そして、第4楽章。ベートーヴェンらしい終楽章です。終楽章に相応しい強弱のアクセントが曲を盛り上げています。とはいえ過剰な表情はないところが、曲全体に安定感をもたらしておりますねえ。随所に聴かれる力強さも心地良いです。
今年もあと一日になりました。去年同様、たくさんのCDを買ってしまいました。そろそろ真剣に置き場所に困る状況になりつつあります。来年は、去年も言いましたが、少々枚数を抑えようと思っています。でも、できるでしょうかねえ…。ともあれ、よいお年をお迎えください。
(Newton Classics 8802077 2011年 輸入盤)
12月になって、H○Vなどに注文していたCDが、まとまってきました。1月になって配送されるつもりで頼んだものも来て、まわりにはたくさんのCD!、という心地良い?年末になっています。これで、新しいスピーカーがあれば、いうことないのですが…。そんなわけで、仕事も一段落で、幸せな年末であります。
そんなCDの中から、今回はベートーヴェンであります。コリン・ディヴィス指揮のシュターツカペレ・ドレスデンの演奏による交響曲全集。これは1991年2月~1993年11月に録音されて、PHILIPSから発売されていたもの。入手し難くなっていたのですが、今年の九月にNewton Classicsというレーベルから発売されました。2600円ほどで非常に廉価であります。ディヴィスさん、この頃あまり名前を聞きません。このCDが録音された頃が全盛期だったんでしょうか。現在84才になられますが…。また、シュターツカペレ・ドレスデンによるベートーヴェンの交響曲の演奏は、それほどあるわけではなく、ブロムシュテットとこのディヴィスによるものくらいでしょうか。そう考えると貴重ですね。
そして、この全集、どの曲も素晴らしい演奏なんですが、今回は交響曲第2番ニ長調作品36であります。1992年9月、ドレスデンのルカ教会での録音。まず、シュターツカペレ・ドレスデンの剛毅でストレートな音色に耳を奪われます。このオケ、派手さはないですが、明るすぎず、甘すぎず、暗すぎず、のほんとに渋いです。また、このオケをディヴィスの生真面目に指揮しています。まさにインテンポ、過剰なアゴーギクもなく、オケのよさをたいそううまく引き出していますね。以前にバイエルン放送交響楽団を指揮したブラームスの交響曲を取り上げました。明るい暖かみのあるブラームスでした。これに比べると、シュターツカペレ・ドレスデンの音色の特質が非常によく表れているベートーヴェンであります。そして、実に堂々として、力強く、妥協を許さず、ベートーヴェンのよさを十二分に満喫できる演奏であります。
第1楽章、堂々たるスケールの大きな序奏から主部にかけての演奏、ゆったりとしたテンポの中に、曲に対しての厳しさが聴かれる。そして第2楽章。ゆったりとして旋律が流れる。その中でシュターツカペレ・ドレスデンの合奏力が見事に発揮されています。木管は渋く、弦は安定感に満ちあふれていますね。第3楽章スケルツォ。音の強弱のメリハリが効いています。それをディヴィスは、強調したかったのでしょう。メヌエットとは一味違った音楽が心地良いです。そして、第4楽章。ベートーヴェンらしい終楽章です。終楽章に相応しい強弱のアクセントが曲を盛り上げています。とはいえ過剰な表情はないところが、曲全体に安定感をもたらしておりますねえ。随所に聴かれる力強さも心地良いです。
今年もあと一日になりました。去年同様、たくさんのCDを買ってしまいました。そろそろ真剣に置き場所に困る状況になりつつあります。来年は、去年も言いましたが、少々枚数を抑えようと思っています。でも、できるでしょうかねえ…。ともあれ、よいお年をお迎えください。
(Newton Classics 8802077 2011年 輸入盤)
今年もあと一日のみとなりました。本ブログで楽しませていただきました。ありがとうございます。来年も宜しくお願いします。
デイヴィスさんのこの全集、大変興味があります。オーケストラもドレスデンSKですからね。ブロムシュテットさんのも佳さそうだし、でもデイヴィスさんのはもっと佳さそうだし。う~む。買っちゃおうかな~。
佳いお年を。
このコリン・デイヴィスとのベートーヴェンは素晴らしいですね。ブロムシュテットは現代的なベートーヴェンというか、胸のすくような演奏ですが、こちらは古きよき時代のSKDのサウンドをうまく引き出していると思います。
コリン・デイヴィスはどのオケを振っても、オケの一番いい部分を引き出す絶妙のサウンドを聴かせてくれますね。