ほぼ半月ぶりになります。ご無沙汰しておりました。先週は岡山でお盆を過ごしてました。テレビも見れない環境で、音楽と読書、と居眠りの3日半でありました。今年は冷蔵庫が壊れ、少々困りました。しかし、実に暑い。連日の35度以上の猛暑はなんとかなりませんかね。とは言え、高校野球も終わり、リオ五輪も…。あと少しなんでしょうねえ。しかし、今年の夏は忙しかったです。なんでやろ、とついつい思ってしまうのでした。いやはやなんともでありました。
というわけで、今回はモーツァルト。最近モーツァルトが多いです。取り立ててよく聴くわけでもないんですが…。ふと思ったのですが、かのピアノ協奏曲、多くの演奏を聴くことができますが、案外BPOやVPOによる演奏は少ないんですね。特にBPOは、カラヤンがほとんど取り上げてないこともあったんでしょうが、バレンボイムの全集とピレシュとアバドのものくらいでしょうか。VPOについても、ベームがバックハウスやギレリスと録音した27番、ポリーニとの19.23番。グルダとアバドの20.21.25.27番。そんなもんでしょうか。意外に少ないなあ、ということですかね。となると、このふたつのオケによるモーツァルトのピアノ協奏曲は、貴重な演奏ということでしょうか…。BPOの方は、バレンボイムの演奏は、妙にオケが立派すぎるよなと思ったことがありました。VPOもベームとポリーニの演奏は実に素晴らしかったですねえ。でも、なぜカラヤンは取り上げなかったんでしょう。他のピアノ協奏曲はそれなりに録音しているしねえ。なんででしょうねえ。
そういうことで、VPOによるモーツァルトのピアノ協奏曲ということで、アンドレ・プレヴィンがピアノとVPOを指揮した演奏。1984年4月にウィーンのゾフィエンザールでの録音です。17番と24番があるのですが、今回は第17番ト長調K.453であります。プレヴィンは、VPOとは相性がいいみたいで、Rシュトラウスなどもたくさん録音していますねえ。ジャズをしてたり、結婚歴も多い人で、ミア・ファローやムターとも結婚したそうです。いやはや。
さて、この演奏ですが、やはりVPOがいいですねえ。非常に引き締まった音色で、確実に演奏をしていくあたりはさすがであります。随所随所で、ハッとするような美音が聴けますし、特に立派すぎるかなと思うこともあったりであります。またプレヴィンのピアノですが、これも堅実で、妙に感情が移入されたりすることもなく、たいそう造型がしっかりしているのでありました。そんなところでは、この両者の息もぴったりという印象は持ちます。モーツァルトにしては、少々スケールも大きすぎるのかなと思ったりもしますが、これはこれで素晴らしい演奏であります。
この17番、私的には10番台では13・15番とならんで大好きな曲です。第1楽章アレグロ。ピアノが登場するまでのオケは、さすがのVPO引き締まった美音が轟いております。柔らかな木管など魅力一杯。それにプレヴィンのピアノが客観的な美しさでオケと競演していきます。水も漏れないというような確実な演奏であり、爽快であります。第2楽章アンダンテ。この楽章は実にきれいな曲ですねえ。冒頭のフルート・オーボエ・ファゴットの競演もさすがのVPOであります。そしてピアノが受け継ぎますが、以降の木管との絡みが見事。後半からも瑞々しいピアノの響きが実に美しいですねえ。独奏部分にも、即興的なピアノで、プレヴィンのきらめきでありますねえ。そして、第3楽章アレグレット。第2楽章から一転しての愉悦感に満ち、悲しみと喜びが交錯していくあたりに、モーツァルトのよさをしみじみと感じさせられます。ピアノのきらびやかな響きに、VPOのそれぞれが加わり、極上の競演が展開されます。モーツァルトのピアノ協奏曲の素晴らしさを満喫できるのでありました。
さきほど、夏の甲子園、作新学院の優勝で終わりました。北海の大西くんも頑張りましたが、残念でしたね。夏もあと少しですね。でも今日も37度前後の残暑でありました。
((TOWER RECORDS VINTAGE COLLECTION Vol.6 PROA-206/7 2008年)
というわけで、今回はモーツァルト。最近モーツァルトが多いです。取り立ててよく聴くわけでもないんですが…。ふと思ったのですが、かのピアノ協奏曲、多くの演奏を聴くことができますが、案外BPOやVPOによる演奏は少ないんですね。特にBPOは、カラヤンがほとんど取り上げてないこともあったんでしょうが、バレンボイムの全集とピレシュとアバドのものくらいでしょうか。VPOについても、ベームがバックハウスやギレリスと録音した27番、ポリーニとの19.23番。グルダとアバドの20.21.25.27番。そんなもんでしょうか。意外に少ないなあ、ということですかね。となると、このふたつのオケによるモーツァルトのピアノ協奏曲は、貴重な演奏ということでしょうか…。BPOの方は、バレンボイムの演奏は、妙にオケが立派すぎるよなと思ったことがありました。VPOもベームとポリーニの演奏は実に素晴らしかったですねえ。でも、なぜカラヤンは取り上げなかったんでしょう。他のピアノ協奏曲はそれなりに録音しているしねえ。なんででしょうねえ。
そういうことで、VPOによるモーツァルトのピアノ協奏曲ということで、アンドレ・プレヴィンがピアノとVPOを指揮した演奏。1984年4月にウィーンのゾフィエンザールでの録音です。17番と24番があるのですが、今回は第17番ト長調K.453であります。プレヴィンは、VPOとは相性がいいみたいで、Rシュトラウスなどもたくさん録音していますねえ。ジャズをしてたり、結婚歴も多い人で、ミア・ファローやムターとも結婚したそうです。いやはや。
さて、この演奏ですが、やはりVPOがいいですねえ。非常に引き締まった音色で、確実に演奏をしていくあたりはさすがであります。随所随所で、ハッとするような美音が聴けますし、特に立派すぎるかなと思うこともあったりであります。またプレヴィンのピアノですが、これも堅実で、妙に感情が移入されたりすることもなく、たいそう造型がしっかりしているのでありました。そんなところでは、この両者の息もぴったりという印象は持ちます。モーツァルトにしては、少々スケールも大きすぎるのかなと思ったりもしますが、これはこれで素晴らしい演奏であります。
この17番、私的には10番台では13・15番とならんで大好きな曲です。第1楽章アレグロ。ピアノが登場するまでのオケは、さすがのVPO引き締まった美音が轟いております。柔らかな木管など魅力一杯。それにプレヴィンのピアノが客観的な美しさでオケと競演していきます。水も漏れないというような確実な演奏であり、爽快であります。第2楽章アンダンテ。この楽章は実にきれいな曲ですねえ。冒頭のフルート・オーボエ・ファゴットの競演もさすがのVPOであります。そしてピアノが受け継ぎますが、以降の木管との絡みが見事。後半からも瑞々しいピアノの響きが実に美しいですねえ。独奏部分にも、即興的なピアノで、プレヴィンのきらめきでありますねえ。そして、第3楽章アレグレット。第2楽章から一転しての愉悦感に満ち、悲しみと喜びが交錯していくあたりに、モーツァルトのよさをしみじみと感じさせられます。ピアノのきらびやかな響きに、VPOのそれぞれが加わり、極上の競演が展開されます。モーツァルトのピアノ協奏曲の素晴らしさを満喫できるのでありました。
さきほど、夏の甲子園、作新学院の優勝で終わりました。北海の大西くんも頑張りましたが、残念でしたね。夏もあと少しですね。でも今日も37度前後の残暑でありました。
((TOWER RECORDS VINTAGE COLLECTION Vol.6 PROA-206/7 2008年)
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