プロ野球もあと少しでオールスター。マリーンズ、貯金も二桁となかなか好調なんですが、首位のホークスがなかなか負けません。加えて、ファイターズは目下絶好調で、連勝街道まっしぐらであります。 この2チームがなかなか負けないために、大変厳しい状況です。そんな中でのファイターズ三連戦。まさかの3タテを食らうとは。特に3戦目は悲惨でした。5点差を逆転されました。継投策の失敗が大きいですかねえ。とほほであります。最悪の週明けであります。
そんなわけで、今回も前回に続いてアルテュール・グリュミオーであります。思い起こしてみれば、グリュミオーの演奏を初めて聴いたのは、確かモーツアルト。ヴァイオリン協奏曲でありまいた。というより、モーツアルトのこの曲といえば、グリュミオーの演奏でありましたね。コリン・ディヴィス指揮ロンドン交響楽団と1962年から1964年にかけて録音したヴァイオリン協奏曲全曲の録音です。
モーツアルトのヴァイオリン協奏曲は、番号を着いているものは7曲ありますが、6番・7番は真作ではないとうことなので、全5曲。それも1775年にザルツブルクで作曲されたものです。モーツアルトは、ヴァイオリンについても、かなりの腕前を持っていたと言われています。この1775年はモーツアルト20才のころのものですが、それ以降は、まったくヴァイオリン協奏曲を書いていないのは残念ですよねえ。でも、この5曲はどれも名曲ですねえ。今回は、この5曲の中から、第5番イ長調K.2119『トルコ風』であります。1775年12月20日に完成しました。
しかし、この演奏は、実に気品と美しさにあふれた演奏であります。グリュミオーのヴァイオリンは申し分ないですねえ。モーツアルトのヴァイオリン協奏曲は、この時期のモーツアルトの作品と比べても出色のものですねえ。グリュミオーのヴァイオリンは、まず音色が極めて美しい。そして、しっとしとした風情でモーツアルトの曲を演奏してくれます。そこには力技などは皆無であり、また規模の大きな演奏でもなく、切々と真摯にモーツアルトと向かい合っているのです。そこには、ヴァイオリンを極限まで美しく表現し、モーツアルトの素晴らしい曲をモーツアルトのように演奏しているのでした。 加えて、テイヴィスとロンドン響もグリュミオーのヴァイオリンを実にうまく引き立てていますね。そして、その存在を意識できないほどの伴奏であり、ヴァイオリンと同化しているような見事な演奏であります。
第1楽章アレグロ・アベルト。冒頭から愉悦感や曲への期待がふくらむような印象。その中でグリュミオーのヴァイオリンがたいそう自然な流れで登場。実に屈託のない素直な美音で奏でられる。そしてその佇まいは優雅であり、曲が進むにつれて、格調の高さまでも感じてきます。第2楽章アダージョ。まさにモーツアルトの緩徐楽章。叙情的に旋律を歌い上げる独奏ヴァイオリンが実に優美ですね。その上品で美しいヴァイオリンは、グリュミオーならでの音色であります。そして第3楽章ロンド。たいそう有名な楽章ですが、これまた新鮮な響きで曲が流れていきます。ここでもグリュミオーは、ひたすら美音のヴァイオリンを奏でて、違和感を感じさせてない自然な流れであります。最後までオケとヴァイオリンのバランスもよく、充実感を持って最後まで聴き通していくのでありました。
しかし、土日の連敗(今回は金曜日からですが)は、月曜日にも暗い気持ちが続きます。加えて、今日の負け方がひどい。5-0からの逆転ですからねえ。7回頭からスタンリッジを代えるべだった。12回も藤岡続投して欲しかった。結果論ではなく、私はそう思います。でも、この悔しさを火曜日からのホークス戦にぶつけてほしいものです。
(DECCA UCCD9865/6 2012年 アルテュール・グリュミオーの芸術)
そんなわけで、今回も前回に続いてアルテュール・グリュミオーであります。思い起こしてみれば、グリュミオーの演奏を初めて聴いたのは、確かモーツアルト。ヴァイオリン協奏曲でありまいた。というより、モーツアルトのこの曲といえば、グリュミオーの演奏でありましたね。コリン・ディヴィス指揮ロンドン交響楽団と1962年から1964年にかけて録音したヴァイオリン協奏曲全曲の録音です。
モーツアルトのヴァイオリン協奏曲は、番号を着いているものは7曲ありますが、6番・7番は真作ではないとうことなので、全5曲。それも1775年にザルツブルクで作曲されたものです。モーツアルトは、ヴァイオリンについても、かなりの腕前を持っていたと言われています。この1775年はモーツアルト20才のころのものですが、それ以降は、まったくヴァイオリン協奏曲を書いていないのは残念ですよねえ。でも、この5曲はどれも名曲ですねえ。今回は、この5曲の中から、第5番イ長調K.2119『トルコ風』であります。1775年12月20日に完成しました。
しかし、この演奏は、実に気品と美しさにあふれた演奏であります。グリュミオーのヴァイオリンは申し分ないですねえ。モーツアルトのヴァイオリン協奏曲は、この時期のモーツアルトの作品と比べても出色のものですねえ。グリュミオーのヴァイオリンは、まず音色が極めて美しい。そして、しっとしとした風情でモーツアルトの曲を演奏してくれます。そこには力技などは皆無であり、また規模の大きな演奏でもなく、切々と真摯にモーツアルトと向かい合っているのです。そこには、ヴァイオリンを極限まで美しく表現し、モーツアルトの素晴らしい曲をモーツアルトのように演奏しているのでした。 加えて、テイヴィスとロンドン響もグリュミオーのヴァイオリンを実にうまく引き立てていますね。そして、その存在を意識できないほどの伴奏であり、ヴァイオリンと同化しているような見事な演奏であります。
第1楽章アレグロ・アベルト。冒頭から愉悦感や曲への期待がふくらむような印象。その中でグリュミオーのヴァイオリンがたいそう自然な流れで登場。実に屈託のない素直な美音で奏でられる。そしてその佇まいは優雅であり、曲が進むにつれて、格調の高さまでも感じてきます。第2楽章アダージョ。まさにモーツアルトの緩徐楽章。叙情的に旋律を歌い上げる独奏ヴァイオリンが実に優美ですね。その上品で美しいヴァイオリンは、グリュミオーならでの音色であります。そして第3楽章ロンド。たいそう有名な楽章ですが、これまた新鮮な響きで曲が流れていきます。ここでもグリュミオーは、ひたすら美音のヴァイオリンを奏でて、違和感を感じさせてない自然な流れであります。最後までオケとヴァイオリンのバランスもよく、充実感を持って最後まで聴き通していくのでありました。
しかし、土日の連敗(今回は金曜日からですが)は、月曜日にも暗い気持ちが続きます。加えて、今日の負け方がひどい。5-0からの逆転ですからねえ。7回頭からスタンリッジを代えるべだった。12回も藤岡続投して欲しかった。結果論ではなく、私はそう思います。でも、この悔しさを火曜日からのホークス戦にぶつけてほしいものです。
(DECCA UCCD9865/6 2012年 アルテュール・グリュミオーの芸術)
グリュミオーのモーツァルトは持っていないのですが、最近はクレンペラーのモーツァルトBOXをよく聴いています。
これが本当に素晴らしいのです。よくぞ残してくれた、そんな感謝の気持ちとともに聴いています。