5月、GWであります。やっと一息というところですが、少々のんびりしたいと思っていました。なかなか、しかし、そうもいっておれない状況で、これもまあ仕方ないかな、と観念いたしております。連休の初日、岡山に行ったのですが、鰆(さわら)の刺し身を久々に買って帰りました。私は、これは大好物。といってもさわらを刺し身で食べるのは、岡山県だけらしいですね。関西では、まったく売っていません。岡山だけでしか食べれないのですが、実にこれは旨いのであります。ほんとに美味しいです。
ということで、今回はハイドンです。ハイドンのピアノ三重奏曲です。ハイドンといえば、まず交響曲、そして弦楽四重奏曲などが思い浮かびます。これらと並んで、たくさんの曲を作っている分野に、このピアノ三重奏曲があります。ハイドンは、全部で47曲を残していますが、そのうち2曲は偽作。となれば45曲となります。これは膨大な数ですねえ。そして、1750年代から1790年代までの40年間にわたって作曲されています。その多くは三楽章形式で、急緩急のパターンが多いですが、中間楽章にメヌエットを置いたものもあります。また二楽章形式のものもありますね。さっと聴くと、それほど特徴のない、似かよった曲と思いますが、よく聴いてみると、なかなかおもしろく、奥の深い曲であり、いい曲であります。
このピアノ三重奏の演奏、まずボザール・トリオのものが有名です。私はそれは持っておりません。今回の演奏は、ファン・スヴィーテン・トリオのもの。ファン・スヴィーテンとはかの『アマデウス』にも登場し、モーツアルトの葬儀を取り仕切ったり、ハイドンやベートーヴェンにも影響を与えた人物です。それはさておき、バルト・ファン・オールト(fP))フランク・ポルマン(Vn)、ヤープ・テル・リンデン(VC)などにより、構成されています。リンデンは現在指揮者としても活躍している人です。モーツァルトの交響曲全集がありましたね。
そして、このBOXは、10枚組。3000円くらいで難波のタワーさんで買った記憶があります。その中から、8枚目。ピアノ三重奏曲第35番ハ長調Hob.XV/21、第36番変ホ長調Hob.XV/22、第37番ニ短調Hob.XV/23、第41番変ホ短調Hob.XV/31の四曲が収められています。これらの曲は、だいたい1794年から95年あたりに作られたものとされています。この曲を取り上げた理由が何かあるかというと、取り立ててありませんね、まあ、このあたりの曲がいいかなぁ、って思っただけです。
それで、この演奏、ピアノがフォルテ・ピアノであることが特徴。モダン・ピアノと比べると、その響きが大人しい。その分、三つの楽器のバランスがいいな、と思う。そしてふたつの弦楽器の存在感がありますね。そして、ピリオド楽器ということで、簡素な演奏。もう少し気持ちの入った、彫りの深さを求めるところもあります。しかし、実に生き生きとした表情と活発な躍動感に満ちた演奏であり、これがハイドンの曲の特徴を非常によく表していると思います。例えば、第36番は、第1楽章allegro moderato、第2楽章Poco adagio、第3楽章allegro、という構成。序奏なしのallegro。ヴァイオリンによるテーマが登場し、瑞々しい生気に溢れた曲が展開され、それぞれの楽器の個性があふれる。第2楽章、andanteやadagioの曲が多いが、ピアノ中心に典雅な曲だ展開される。ここではピアノが中心になっているので、モダンピアノの表情がいいな、と思うところもあるが、曲に美しさはよく表されている。そして第3楽章、ふたたびallegro。愉悦感に満ちた曲。これに三つの楽器が、うまく合奏しています。たくさんの曲ですが、落ち着いて耳を傾けると、美しい曲が満載であります。短調の曲もたくさんあり、これもいいです。
しかし、曲の数が多いので、なかなか全曲制覇するのは、なかなかたいへんです。でも、本当にいい曲が多いので、聴き応えがありますね。
(Brilliant Classics BRL92794 2005年 輸入盤)
ということで、今回はハイドンです。ハイドンのピアノ三重奏曲です。ハイドンといえば、まず交響曲、そして弦楽四重奏曲などが思い浮かびます。これらと並んで、たくさんの曲を作っている分野に、このピアノ三重奏曲があります。ハイドンは、全部で47曲を残していますが、そのうち2曲は偽作。となれば45曲となります。これは膨大な数ですねえ。そして、1750年代から1790年代までの40年間にわたって作曲されています。その多くは三楽章形式で、急緩急のパターンが多いですが、中間楽章にメヌエットを置いたものもあります。また二楽章形式のものもありますね。さっと聴くと、それほど特徴のない、似かよった曲と思いますが、よく聴いてみると、なかなかおもしろく、奥の深い曲であり、いい曲であります。
このピアノ三重奏の演奏、まずボザール・トリオのものが有名です。私はそれは持っておりません。今回の演奏は、ファン・スヴィーテン・トリオのもの。ファン・スヴィーテンとはかの『アマデウス』にも登場し、モーツアルトの葬儀を取り仕切ったり、ハイドンやベートーヴェンにも影響を与えた人物です。それはさておき、バルト・ファン・オールト(fP))フランク・ポルマン(Vn)、ヤープ・テル・リンデン(VC)などにより、構成されています。リンデンは現在指揮者としても活躍している人です。モーツァルトの交響曲全集がありましたね。
そして、このBOXは、10枚組。3000円くらいで難波のタワーさんで買った記憶があります。その中から、8枚目。ピアノ三重奏曲第35番ハ長調Hob.XV/21、第36番変ホ長調Hob.XV/22、第37番ニ短調Hob.XV/23、第41番変ホ短調Hob.XV/31の四曲が収められています。これらの曲は、だいたい1794年から95年あたりに作られたものとされています。この曲を取り上げた理由が何かあるかというと、取り立ててありませんね、まあ、このあたりの曲がいいかなぁ、って思っただけです。
それで、この演奏、ピアノがフォルテ・ピアノであることが特徴。モダン・ピアノと比べると、その響きが大人しい。その分、三つの楽器のバランスがいいな、と思う。そしてふたつの弦楽器の存在感がありますね。そして、ピリオド楽器ということで、簡素な演奏。もう少し気持ちの入った、彫りの深さを求めるところもあります。しかし、実に生き生きとした表情と活発な躍動感に満ちた演奏であり、これがハイドンの曲の特徴を非常によく表していると思います。例えば、第36番は、第1楽章allegro moderato、第2楽章Poco adagio、第3楽章allegro、という構成。序奏なしのallegro。ヴァイオリンによるテーマが登場し、瑞々しい生気に溢れた曲が展開され、それぞれの楽器の個性があふれる。第2楽章、andanteやadagioの曲が多いが、ピアノ中心に典雅な曲だ展開される。ここではピアノが中心になっているので、モダンピアノの表情がいいな、と思うところもあるが、曲に美しさはよく表されている。そして第3楽章、ふたたびallegro。愉悦感に満ちた曲。これに三つの楽器が、うまく合奏しています。たくさんの曲ですが、落ち着いて耳を傾けると、美しい曲が満載であります。短調の曲もたくさんあり、これもいいです。
しかし、曲の数が多いので、なかなか全曲制覇するのは、なかなかたいへんです。でも、本当にいい曲が多いので、聴き応えがありますね。
(Brilliant Classics BRL92794 2005年 輸入盤)
でもCDは所有していないので、いずれ近いうちに購入したいと思います。佳いCDの紹介、ありがとうございます。
それにしても、大変な数ですね。こんなに色々な曲がかけるのは、作曲家はある意味「アイディアマン」といってよいのでしょうね。