近年、日本は春と秋がなくなりつつある、とついつい思ってしまいます。あっという間に初夏の様相を呈してきました。転勤したところが、けっこうな山間部ということもあって、今年は花粉症が深刻というか、かなわんのですね。職場の周りのはなんと杉の木の多いことが。そんなことで、のどはおかしく、これは一番深刻。他にも、頭が重くなってしんどくなるのです。これが花粉によるものなんか。それは鼻炎のくすりを飲めば緩和されるので、花粉症に違いないということです。杉が終わればイネ科とか、年中花粉に悩まされることになるのであります。
ということで、けっこう更新に間隔が空いてしまいました。なかなかであります。それで、今回は、けっこう、というより全く知らなかった作曲家、サー・バーバート・ハミルトン・ハーティ(1879-1941)であります。正統派アイルランド民族楽派の作曲家で、ハレ管弦楽団の指揮者としても有名です。どんな曲があるかなんて、うーん、寡聞にして…、であります。今回は、ハーティのアイルランド交響曲。1904年に作曲されました。4つの楽章すべてにアイルランド民謡の旋律を主題として用いているところが特徴でしょうか。作品の内容としては、第1楽章「ネイ湖畔にて」、 第2楽章「定期市の日」、 第3楽章「アントリムの丘陵にて」、第4楽章「十二夜」という構成であります。私はアイルランドといわれても、まったく風景がうかんでくるとかそんな類は一切ありません。うーん、よくわからないですねえ。でも、この曲から、アイルランドの情景が浮かんでくると思いながら、聴いているのであります。
この曲の演奏は、ブライデン・トムソン指揮のアルスター管弦楽団。録音は、1980年4月です。このひとも全く存じ上げておりません。そんなCDをなんで聴くことになったのかといえば、このCDは、シャンドスの創立30周年記念ボックス(30CD限定盤)にふくまれているもの。ふと、こんな曲とCDもあるんだ、ということで聴いたものでした。この激安BOX、2年ほど前に発売されてましたね。久しぶりにですが、聴いているのです。
それで、この曲ですが、印象深く聴きやすいメロディが満載です。四つの楽章、総べてにアイルランド民謡が引用されて、主題として扱われています。と、いってもその原曲は私は知りませんでしたので、それぞれの原曲をYou tubeで聴いてみました。すると、この曲の理解が一層深まったのでした。加えて、ハーティがこの曲で、アイルランド民謡をたいそううまく使っていることがよくわかりましたねえ。第1楽章では“Avening and Bright”と“The Croppy Boy”が登場。第1楽章に相応しい堂々とした、存在感のある展開の中、このふたつの旋律はたいへん上手く用いられています。第2楽章は、スケルツォ的な楽章。短い曲ですが、“The Blackberry Blossom”と“The Girl I left behind me”を使って、市場の喧噪が表現されていますね。第3楽章は、アダージョ的です。“Jiminy MoMhile Stor”がアイルランドの大地を慈しむように歌われます。You tubeではいろんな演奏で聴くことができましたが、ハーティの曲作りの巧さを実感させてくれました。そして、第4楽章、これも一般的な交響曲の終楽章の特徴を示しています。“The Boyne Water”が用いられていますが、ここでもこの曲がいろんな表情にアレンジされている様は、いいです。中間部では第3楽章の旋律が登場します。そしていろんな展開を見せながら、終曲となっていきます。原曲を知れば、一層楽しさが増しますねえ。なかなか楽しめる曲であります。
アイルランド民謡には、いい曲がたくさんありますね。“Jiminy MoMhile Stor”をFrances Blackの歌で聴きましたが、なかなかいいですね。そんなわけで、アイルランド交響曲でありました。(Chandos ANNI0030 30-disc set 2009年 輸入盤)
ということで、けっこう更新に間隔が空いてしまいました。なかなかであります。それで、今回は、けっこう、というより全く知らなかった作曲家、サー・バーバート・ハミルトン・ハーティ(1879-1941)であります。正統派アイルランド民族楽派の作曲家で、ハレ管弦楽団の指揮者としても有名です。どんな曲があるかなんて、うーん、寡聞にして…、であります。今回は、ハーティのアイルランド交響曲。1904年に作曲されました。4つの楽章すべてにアイルランド民謡の旋律を主題として用いているところが特徴でしょうか。作品の内容としては、第1楽章「ネイ湖畔にて」、 第2楽章「定期市の日」、 第3楽章「アントリムの丘陵にて」、第4楽章「十二夜」という構成であります。私はアイルランドといわれても、まったく風景がうかんでくるとかそんな類は一切ありません。うーん、よくわからないですねえ。でも、この曲から、アイルランドの情景が浮かんでくると思いながら、聴いているのであります。
この曲の演奏は、ブライデン・トムソン指揮のアルスター管弦楽団。録音は、1980年4月です。このひとも全く存じ上げておりません。そんなCDをなんで聴くことになったのかといえば、このCDは、シャンドスの創立30周年記念ボックス(30CD限定盤)にふくまれているもの。ふと、こんな曲とCDもあるんだ、ということで聴いたものでした。この激安BOX、2年ほど前に発売されてましたね。久しぶりにですが、聴いているのです。
それで、この曲ですが、印象深く聴きやすいメロディが満載です。四つの楽章、総べてにアイルランド民謡が引用されて、主題として扱われています。と、いってもその原曲は私は知りませんでしたので、それぞれの原曲をYou tubeで聴いてみました。すると、この曲の理解が一層深まったのでした。加えて、ハーティがこの曲で、アイルランド民謡をたいそううまく使っていることがよくわかりましたねえ。第1楽章では“Avening and Bright”と“The Croppy Boy”が登場。第1楽章に相応しい堂々とした、存在感のある展開の中、このふたつの旋律はたいへん上手く用いられています。第2楽章は、スケルツォ的な楽章。短い曲ですが、“The Blackberry Blossom”と“The Girl I left behind me”を使って、市場の喧噪が表現されていますね。第3楽章は、アダージョ的です。“Jiminy MoMhile Stor”がアイルランドの大地を慈しむように歌われます。You tubeではいろんな演奏で聴くことができましたが、ハーティの曲作りの巧さを実感させてくれました。そして、第4楽章、これも一般的な交響曲の終楽章の特徴を示しています。“The Boyne Water”が用いられていますが、ここでもこの曲がいろんな表情にアレンジされている様は、いいです。中間部では第3楽章の旋律が登場します。そしていろんな展開を見せながら、終曲となっていきます。原曲を知れば、一層楽しさが増しますねえ。なかなか楽しめる曲であります。
アイルランド民謡には、いい曲がたくさんありますね。“Jiminy MoMhile Stor”をFrances Blackの歌で聴きましたが、なかなかいいですね。そんなわけで、アイルランド交響曲でありました。(Chandos ANNI0030 30-disc set 2009年 輸入盤)
奇遇にも、私もこのCDを持っていました。何で持っていたのかなというと、私の場合は、以前に、オーディオと音楽の好きな方のホームページを訪れた時に、このCDを絶賛していたのに興味を持ち購入したのです。
親しみやすく、比較的気軽に聴けるCDだと思います。
Hartyと言えば、ご存知かと思いますが指揮者としての方が有名でハレの主席指揮者でした。私は指揮者としてのCDも幾つか持っていますが、その中ではBerliozの演奏が素晴らしいと思います。pearlから発売されています。Mendelssohnの第4交響曲やDvorakの新世界もいいと思います。初演を行ったWaltonの第1交響曲はduttonから出ています。
指揮者としてのHartyも中々素晴らしいと思います。すでにご存じであれば失礼をお許しください。