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トスカニーニのベートーヴェン7番

2019年07月21日 21時57分20秒 | ベートーヴェン
今日は、参議院選挙であります。いつも思うのですが、投票率は実に低いですねえ。私は基本的に必ず投票に行く人なんですが、みなさんしっかり投票して欲しいですね。今回の選挙の争点は、いろいろありますが、やはり自民党が改憲に必要な議席を確保できるかどうか、であります。どうも、それは難しいという予想がでていますが、どうなんでしょうかねえ。仮に確保しても、改憲のための長い道程を考えるなら、なんだかほんとに大変です。どうなるんでしょうかねえ。

そんなわけで、今回はベートーヴェン。交響曲第7番イ長調作品92です。この曲の演奏、もう数え切れないほどありますが、これまでは、やはりフルトヴェングラーのいくつかの演奏がやはりファーストチョイスでしょうか。朝比奈さんやクライバーの演奏もいいですねえ、そんな中で、今回の演奏は、アルトゥーロ・トスカニーニ指揮のニューヨークPO。1936年4月9日、10日 ニューヨーク、カーネギー・ホールでの録音。トスカニーニは、1929~1936年までニューヨークPOの常任指揮者でした。この演奏は、トスカニーニがニューヨークPOを辞任するにあたって、その記念に録音されたものですね。トスカニーニは、彼ために創設されたNBC響と交響曲全集を1939年に録音しますが、その3年前の録音になります。

そして、この演奏のCDですが、RCAはもちろんNAXOSからも出ています。今回のCDは、オーパス蔵からのもの。私、オーパス蔵はけっこう気に入っています。それのみならずGRANDSLAMやオタケンも好きです。以前にも申しましたが、これらがネットやお店で安売りして、いいのがあれば必ず買うのでありました。このCDは、ネットで貯まったポイントでもらいました。ハイフェッツのヴァイオリン協奏曲が併せて収められています。

オーパス蔵は、SPからの復刻が多いのですが、このCDも日本盤のSPを用いたそうです。若干ノイズが気になるのですが、迫真の生々しい音と圧倒されるトスカニーニの演奏で、ほとんど気にならなくなります(そうは言っても気になる人がいることは否定できない?)。ノイズを除去すると、それと同時に取り除かれる音もたくさんありますので、それはそれでよくないな、と思います。原音に忠実な復刻がいいのでしょうかね。

トスカニーニの演奏、それほどたくさん聴いたわけではありません。しかし、いつもその燃焼度の高い演奏には圧倒されます。加えて、この7番はそれを超越するかのような、熱意と気力が充満しているのであります。いやー、こんなにぶち切れるような演奏は、なかなか聴けませんよね。トスカニーニは、インテンポの演奏とよく言われますが、この演奏では、テンポの効果的な揺れ動かしをいろんなところで聴くことができます。そして、ニューヨークPOも渾身の演奏。トスカニーニに必死でついていってますねえ。

第1楽章、冒頭からガツンと来て、力みなぎるのであります。強弱のバランスも非常にうまく、細部にわたっても、ゆきとどいているところにこの演奏の素晴らしいところがある。そしてここぞというときに、しっかり決めてくれるのでした。第2楽章、フルトヴェングラーばりの「神は我々を見放した」とは少々異なりますが、絶唱であり、心に訴えかける演奏であります、次第に強弱のバランスもうまく、大胆に旋律をうたうのでありました。第3楽章、ここでも細部にわたり安定感があり、非常に腰のすわった演奏になっています。リズム感にもあふれ、重量感がありながら、心地よさもあります。そして、第4楽章、重厚でありながらも、軽快さも兼ねそなえ、豪快でありまた細部にまで気持ちが行き届いているのでした。豪快に熱く、そして高揚感にあふれながら、心地よい満足感に浸れるのでありました。

兵庫では、定員3のところ維新1と自民1は決まったようですが、残る1議席。公明か立憲民主か、どうなるんでしょうねえ。
(オーパス蔵 OPK2050 2004年)
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2 コメント

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Unknown (クレモナ)
2019-07-23 21:21:16
参議院選挙が、終わりました。この1日のために使われた税金は、500億円以上と、いわれています。それなのに、50%以下の投票率、いくら自由意思といわれても、香港などの、紛争を見ていると、国民全員に投票権が与えられている日本、悲しくなります。
今回、縁があって、投票のアルバイトをしました。仕事は、投票券を発券する係です。一人一人に、投票の説明をして、男女別に発券するのです。男女を間違いなく、ボタンを押すことと、投票券を間違いなく、一人1枚渡すこと、これが、意外と緊張するのです。私は、選挙区を担当しましたが、1時間毎、役所の人間が、ハガキ受付、比例区と3か所が、同数かどうかを、チェックします。幸い、終了まで、ノーミスでしたが、長い、長い、13時間でした。一番最初に、投票する人が、空の投票箱をチェックするというのも、初めて経験しました。貴重な経験をしましたが、やはり、若い人の投票は、極めて少ない状況でした。
さて、トスカニーニの7番ですね。古い録音が、このところ多いので、チョット、私の範疇ではないのですが、音が良ければ、是非、聴いてみたいものです。
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コメントありがとうございます。 (mikotomochi58)
2019-07-24 08:40:33
クレモナ 様、コメント感謝です。参議院選挙のお仕事、お疲れ様でした。神経を遣う役目ですよね。暑いですしね。若い人の投票が少ないのは、やはりいろんなことで忙しいのですかね。もう投票所に行って云々の状況を変えなければならない時期なのかもしれませんね。郵送するとか、ネット投票するとか…。ネットでの投票になると、投票率はあがるでしょうが、その反対意見は多いでしょうね。でももうそんな時代だと思います。今の方法だと投票率をあげることはなかなか困難ですよね。
最近、古い録音が多くて、申し訳ないです。私の関心が、古い録音のSACD化や板起こし盤にいっているもので…。またご教示ください。
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