あっという間に12月も中旬。待望のボーナスも出ました。なかなか上がりませんねえ。辛いところです。ほんとに師走の声を聞くと、時のたつのは速いですね。世間が慌ただしいからかもしれませんが…。そして、このブログを始めて丸三年になります。早いものです。その間、ブログのテンプレートは一度変えました。今回久しぶりの変更をしてみました。これも気分転換にもなるかな、ということです。まあ、季節に応じての変更もおもしろいかな、と思っています。
ということで、今回はベートーヴェン。交響曲第8番ヘ長調作品93。演奏はサー・ゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ交響楽団。1988年10月、シカゴでの録音。1986~89年に録音された全集からの一枚です。ショルティのベートーヴェンは、1970年代前半にシカゴ響との全集があります。また、1950年代のロンドン・フィルやVPOとの録音もありますが、これは全集にはなってません。私は実はショルティはけっこう好きなんですね。ショルティといえば、1977年のシカゴ響との来日公演が思い出されます。この公演では圧倒的なシカゴ響の威力に捻り伏せられたという感じでありました。その後もそれなりに聴いてきました。なんと言っても、シカゴ響の威力満点の管弦楽を駆使しての演奏には、批判もよく聴きますが、これにも屈服させられてしまう、ということなんですね。そして、ベートーヴェンの8番。9曲の交響曲の中でも比較的地味な曲でありますが、私はけっこう好きです。
そして、この演奏ですが、シカゴ響の明朗快活な響きを駆使してのたいそう厚めで見通しのよく、極めて安定したものであります。楽器のひとつひとつの音が明確で、一点の曇りもありません。そして、低音の充実振りもいいです。これによって演奏の安定感が高まっていきますし、重厚な演奏になっています。弦楽器の実直な音色も乱れなく、艶はないですが、好感が持てます。第1楽章、冒頭の第一主題から、シカゴの威力が全開。そして、重厚な響きにもかかわらず、軽快でリズミカルなフットワークで曲が進みます。ユニゾンの力強さは、力まなくてもこれくらい軽いもの、って感じですね。第2楽章はちょっとしたスケルツォですが、弦楽器のきめ細やかさが実にいいです。また弦の低音の充実感もさすがです。第3楽章は、メヌエット。ベートーヴェンの交響曲では珍しいメヌエットですが、これまでのメヌエットに比べると重いですね。重量感あるメヌエットをショルティも、軽さを意識することなく展開してします。そして、第4楽章。この楽章がショルティの聴かせどころか。透明感のある演奏が展開。快活で力強く曲を楽しくまとめていますね。その充実振りから、曲を十二分に楽しむことが出来ました。
このショルティの全集は、現代オーケストラによる演奏としては、出色のものであり、果たしてこれからこんな演奏は聴くことができるのかな、とおもわせるようなもの、と思います。
(DECCA UCCD-5005 2003年 DECCA NEW BEST100)
ということで、今回はベートーヴェン。交響曲第8番ヘ長調作品93。演奏はサー・ゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ交響楽団。1988年10月、シカゴでの録音。1986~89年に録音された全集からの一枚です。ショルティのベートーヴェンは、1970年代前半にシカゴ響との全集があります。また、1950年代のロンドン・フィルやVPOとの録音もありますが、これは全集にはなってません。私は実はショルティはけっこう好きなんですね。ショルティといえば、1977年のシカゴ響との来日公演が思い出されます。この公演では圧倒的なシカゴ響の威力に捻り伏せられたという感じでありました。その後もそれなりに聴いてきました。なんと言っても、シカゴ響の威力満点の管弦楽を駆使しての演奏には、批判もよく聴きますが、これにも屈服させられてしまう、ということなんですね。そして、ベートーヴェンの8番。9曲の交響曲の中でも比較的地味な曲でありますが、私はけっこう好きです。
そして、この演奏ですが、シカゴ響の明朗快活な響きを駆使してのたいそう厚めで見通しのよく、極めて安定したものであります。楽器のひとつひとつの音が明確で、一点の曇りもありません。そして、低音の充実振りもいいです。これによって演奏の安定感が高まっていきますし、重厚な演奏になっています。弦楽器の実直な音色も乱れなく、艶はないですが、好感が持てます。第1楽章、冒頭の第一主題から、シカゴの威力が全開。そして、重厚な響きにもかかわらず、軽快でリズミカルなフットワークで曲が進みます。ユニゾンの力強さは、力まなくてもこれくらい軽いもの、って感じですね。第2楽章はちょっとしたスケルツォですが、弦楽器のきめ細やかさが実にいいです。また弦の低音の充実感もさすがです。第3楽章は、メヌエット。ベートーヴェンの交響曲では珍しいメヌエットですが、これまでのメヌエットに比べると重いですね。重量感あるメヌエットをショルティも、軽さを意識することなく展開してします。そして、第4楽章。この楽章がショルティの聴かせどころか。透明感のある演奏が展開。快活で力強く曲を楽しくまとめていますね。その充実振りから、曲を十二分に楽しむことが出来ました。
このショルティの全集は、現代オーケストラによる演奏としては、出色のものであり、果たしてこれからこんな演奏は聴くことができるのかな、とおもわせるようなもの、と思います。
(DECCA UCCD-5005 2003年 DECCA NEW BEST100)
ブログ開設3年、おめでとうございます。
毎回楽しみにしています。これからもずっと続けてください。一読者としてのささやかな願いです。
ところでショルティはほとんど聞かないのです(涙)特に理由はないのですが・・・
いつも楽しみに読ませて頂いてます。僕がクラシックを趣味にし始めたのが80年代後半からですので、それ以前のお話を読ませて頂けるのを楽しみにしています。
ショルティはマーラーをよく聴きます。いやはや凄いオケとしか言いようがありません。シカゴ響の全盛の音をお聞きになっているのが羨ましいです。ベートーヴェンは2回目の5番と8番しか持っていません。全集で揃えたいです。