寒くなりました。極めて寒いです。私の勤め先はそれなりに瀬戸内海に面しているところであり、それなりに温暖なところとは思いますが、寒いです。一度に10度近くも気温が下がると、これはきついです。若い頃ならいざ知らず、であります。今年は厳しい冬になるのでしょうか。厳しいといえば、そろそろボーナス。これも今年は、いや今年もきついですねえ。
そんな寒い状況の中、相も変わらずの物欲、健在であります。先日もH○Vで、バッハの6大宗教曲ボックス・鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン(10CD)を購入しました。BCJについては、これまでもカンタータを幾度か取り上げました。今回のBOXは、マタイ・ヨハネ・ロ短調ミサ・クリスマスオラトリオなどが納めされており、値段も6000円と少しということで、かなりお買い得でした。マタイは持ってましたが、それくらいのダブりはなんのその、ということで、買ってしまいました。BISは輸入盤でもけっこう値が張るのに、この大盤振る舞いは、まさに「ご注意!初回プレス限定!たった1回限りの生産」の言が頷けるものですねえ。そうやって、商法に乗ってしまうのでした。
ということで、BCJですが、今回は以前に買ったカンタータです。まだ、これらを消化しきれておりませんので…。カンタータ第18番「天より雨くだり雪おちて」BWV18。ペーター・コーイ(Bs)、桜田亮(T)、鈴木美登里(S)の面々であります。このカンタータは14分ほどのもの。バッハは1714年3月ワイマール宮廷楽団の楽師長に就任しますが、それ以前にワイマールで作曲されたカンタータが4曲存在しますが、この曲はその中の一つです。構成は5曲。レチタティーヴォ、アリア、コラールが揃うカンタータの定番とも言える形が成立したころのもの、と言われます。
BCJのカンタータ。最初は物足りなさを感じたこともありましが、聴き込む内にそのよさを強く感じるようになりました。第一曲は、イタリアの協奏曲風のシンフォニア。ヴィオラの活き活きとした演奏にまず心が引き付けられます。BCJの演奏は、極めて鮮やかな音色です。第2曲は、バスのレチタティーヴォ。コーイの素直な歌声がまっすぐに心に入ってきます。そして、第3曲。桜田さんのレチタティーヴォと女声のコーラスが交互に入って来ます。これも珍しい形。第4曲。ソプラノの鈴木さんのアリア。ここが一番気持ちよく入って来ました。鈴木さんは柔らかく暖かい歌声で、癖のない伸びやかなところはほんとにいいです。救われた魂の神への賛美を、軽やかに歌ってくれます。この声はバッハのカンタータにはなくてはならないもののように思えます。そして、終曲コラール。これも必須のものであります。
このカンタータ、他にアーノンクールとコープマンの演奏があるそうです。コープマンは未聴ですが、アーノンクール、第4曲が例によってボーイソプラノなんですね。ここんところが、どうも成功とそうでない場合があるようです。この曲については、やや不安定さを感じてしまいました。それに比べ、鈴木さんはいいです。
(BIS-CD-841、1997、輸入盤)
そんな寒い状況の中、相も変わらずの物欲、健在であります。先日もH○Vで、バッハの6大宗教曲ボックス・鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン(10CD)を購入しました。BCJについては、これまでもカンタータを幾度か取り上げました。今回のBOXは、マタイ・ヨハネ・ロ短調ミサ・クリスマスオラトリオなどが納めされており、値段も6000円と少しということで、かなりお買い得でした。マタイは持ってましたが、それくらいのダブりはなんのその、ということで、買ってしまいました。BISは輸入盤でもけっこう値が張るのに、この大盤振る舞いは、まさに「ご注意!初回プレス限定!たった1回限りの生産」の言が頷けるものですねえ。そうやって、商法に乗ってしまうのでした。
ということで、BCJですが、今回は以前に買ったカンタータです。まだ、これらを消化しきれておりませんので…。カンタータ第18番「天より雨くだり雪おちて」BWV18。ペーター・コーイ(Bs)、桜田亮(T)、鈴木美登里(S)の面々であります。このカンタータは14分ほどのもの。バッハは1714年3月ワイマール宮廷楽団の楽師長に就任しますが、それ以前にワイマールで作曲されたカンタータが4曲存在しますが、この曲はその中の一つです。構成は5曲。レチタティーヴォ、アリア、コラールが揃うカンタータの定番とも言える形が成立したころのもの、と言われます。
BCJのカンタータ。最初は物足りなさを感じたこともありましが、聴き込む内にそのよさを強く感じるようになりました。第一曲は、イタリアの協奏曲風のシンフォニア。ヴィオラの活き活きとした演奏にまず心が引き付けられます。BCJの演奏は、極めて鮮やかな音色です。第2曲は、バスのレチタティーヴォ。コーイの素直な歌声がまっすぐに心に入ってきます。そして、第3曲。桜田さんのレチタティーヴォと女声のコーラスが交互に入って来ます。これも珍しい形。第4曲。ソプラノの鈴木さんのアリア。ここが一番気持ちよく入って来ました。鈴木さんは柔らかく暖かい歌声で、癖のない伸びやかなところはほんとにいいです。救われた魂の神への賛美を、軽やかに歌ってくれます。この声はバッハのカンタータにはなくてはならないもののように思えます。そして、終曲コラール。これも必須のものであります。
このカンタータ、他にアーノンクールとコープマンの演奏があるそうです。コープマンは未聴ですが、アーノンクール、第4曲が例によってボーイソプラノなんですね。ここんところが、どうも成功とそうでない場合があるようです。この曲については、やや不安定さを感じてしまいました。それに比べ、鈴木さんはいいです。
(BIS-CD-841、1997、輸入盤)
鈴木&BCJのボックス、買いました。BISにしては思い切った廉価盤化ですねえ。「限定」の文字にあおられて、ついついHMVのサイトでクリックしてしまったのです。
向寒の季節、ゆっくりバッハでも聴きたいと思います。年末年始などにのんびり聴くのにとっておこうかなと思います。