こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

ベーム&グルダの「ジュノム」

2008年11月27日 22時27分33秒 | モーツァルト
土日出勤だったので、月火水が三連休となります。日曜日、職場で最大のイヴェントがありました。いやはや大変な一日でした。勤労感謝の日、一年間の労働と収穫に感謝しなければいけませんねえ。と書いて、しばらくゴタゴタして、記事の更新が遅れました。
ところで、過日勤務先の近くのGSでガソリンを入れました。1㍑あたり116円。満タンにしても5000円弱。ほんとに安くなりました。一時は180円近くまでの高値がったものが、下がるわ下がるわで、驚くことに毎週のようにお安くなっています。いったい、あの高値は何だったんでしょうか。需要と供給の関係によって決まる価格では、まったくないところに、驚きと怒りを感じますね。この高値が原因で会社が倒産という人もいたでしょうにねえ。いやはやであります。
まあ、ガソリンのことは置いときまして、今回はモーツァルトのライブです。ピアノ協奏曲第9番変ホ長調「ジュノム」K.271。演奏は、フリードリッヒ・グルダとカール・ベーム指揮バイエルン放送交響楽団。1969年9月30日ミュンヘンのヘラクレスザールでのライブ録音です。実は、このCDには同じ年のベームのブラームスの交響曲第1番のライブが収められてまして、そっちの方が聴きたくて購入しました。三宮の中古やさんで見つけました。少々高く1200円ほどしました。それで、お目当てのブラームスは、ベームのぶち切れるような激演で、それはそれでまた別の機会にということで、それよりもむしろ、いわば前座のようなモーツァルトがいたくいいので、今回はこっちを取り上げた次第です。
グルダのモーツァルトは、アバドやアーノンクールとの20番以降の6曲ほどが残ってますが、この9番は初めて聴きます。またベームのピアノ協奏曲もポリーニとの19・23番、バックハウスやゼルキンの27番くらいしか録音がないので、この9番は貴重なものと言っていいでしょう。しかし、この「ジュノム」協奏曲は、20番以降のような深い内容とは一線を画すものと言われ、モーツァルトのいわば若書きのものです。でもこの演奏はそんなことを感じさせない格調高さを感じます。まず、グルダですが、剛毅な中にも、表情溢れる演奏で、陰影に富んだ至極まじめなグルダの姿が見えます。そのピアノは極上の美しさに満ちた音となっていますね。それほど意識的な表現は見えず、素直にモーツァルトを再現しているんですが、それがモーツァルトらしさを引き出しているように思います。しかし、この素晴らしいグルダ以上なのが、ベームの指揮です。なんといったらいいのか難しいんですが、グルダを前面に出していますが、その背後で、これほどの演奏があろうかというようです。オーケストラの旨味を十二分に引き出しながら、実に味のある演奏です。無駄な部分を削り落とした引き締まった表現の中にも、しっかりと聴かせどころを捉えたものですねえ。特に、第2楽章がいいです。短調もモーツァルトの世界を、感情過多にはならず、程よいさじ加減で表現し、その美しさは比類なきもので、オケとピアノが同化したようです。第1楽章や第3楽章でも、いわゆる一種の軽さはあまり感じず、深い表現を感じることもでき、これもこの演奏の優れたとこなんでしょう。
ブラームスもいいですよ。
(ORFEO C 263 921 B 1992年 輸入盤)

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2 コメント

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Unknown (よんちゃん)
2008-11-28 09:14:33
こんにちは。

紹介されている演奏は未聴ですが、最近ベームのモーツァルトとよく聞いています。
モーツァルトの音楽の素晴らしさを教えてくれるベームのすごさを再認識しました。だからこの協奏曲の演奏も素晴らしいでしょうね。
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ありがとうございます (mikotomochi58)
2008-11-28 21:15:02
よんちゃん 様 コメントありがとうございます。
ベームのピアノ協奏曲、ポリーニとの23番はすごくいいですね。それに続く、9番のすばらしさであります。やはり、モーツァルトはベームだ!と確信しております(笑)。
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