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今回は、ドヴォルザークの交響曲第8番ト長調「イギリス」です。演奏は、ジョージ・セル指揮クリーブランド交響楽団。
このCDは、先日三宮の中古やさんで、450円ほどで買いました。買った動機は、まあこの曲を久しぶりに聞いてみてもいいなあ、というのと、値段が安かったことでした。ドヴォルザークのCDは、その昔、室内楽に凝ったときに、2枚ほど買いました。そして、新世界からを2枚ほど持っているだけで、私的には全くと言っていいほど聴かない作曲家なんですね。ほんと聴いてないですよ。交響曲も7・8・9番しか、聴いたことがない。そして、7番については、ほとんど憶えていません。その昔、友人がドヴォルザークの交響曲全集を買ったことを聴いたときには、ようそんなCDを買うなあ、と感想を述べたような次第でした。そんなこと言っててはいけませんねえ。
そんな私でも、このCDは知ってました。セルの代表的演奏であるし、この曲の超名演奏としてかなり有名なものであります。そして、今から約35年前、中学生のときの友人がこのレコードを持ってまして、その友人の家で何回か聴いたことがありました。その友人はセルが大好きだったんですね。ませた中学生であります。このCDの録音は、1970年4月。いうところのセルの最後の録音です(以前にエントリーしたシューベルトの9番も4月27.29日と言われています。このCDはそれよりも後ということは…?、…?、)。
この曲は、4楽章、すべて極めて聴きやすいです。超有名な第3楽章だけではなく、他の3楽章もですねえ。その反面飽きやすいかもしれません。ただ、4つの楽章がいろいろな顔をもっている曲ですが、セルはそれに合わせての個性あふれる演奏を聴かせてくれます。クリーブランドの力量もすごいです。第1楽章、弦による序奏。この弦はきれいですねえ。そして、明るい第一主題がフルートで登場しますが、これまたフルートがいいです。きれいですねえ。糸を引くようにのびていくあたりも極め美しい。そして次第に盛り上がっていくあたり、セルの演奏はドヴォルザークの音楽に強い共感を持っていますね。そして、第2楽章、ここが最もいいです。木管などを中心に郷愁たっぷりの旋律が散りばめられていますが、演奏の透明感というか、澄んだ音色には感心させられるし、それに対しての弦も一糸乱れぬ、細やかで美しい。そして、誰もが知っている第3楽章。混じりけのない純な弦で哀愁たっぷりの美しいワルツが登場。うっとりと聞き入ってしまいます。弦の背後で木管も頑張っていますよ。若いころは、こんな甘い音楽は嫌いでしたが、年を取ってくるといいもんですねえ。中間部の歌劇「がんこ者たち」からの主題も楽しい。第4楽章。一転して曲調が変わり強烈な展開に。ここでもクリーブランド管はしっかり統率され、頑張りを見せてくれます。曲がかなりの変化を見せてくれますが、この対応もさすがであります。
この曲にも、ブラームスの影響を感じさせるそうですが、そう言ってみると、ボヘミア版ブラームスなんでしょうか。意識するとブラームスの3番・4番なんかが思い出されます。
(EMI TOCE-3038 1995 Grandmaster series)
このCDは、先日三宮の中古やさんで、450円ほどで買いました。買った動機は、まあこの曲を久しぶりに聞いてみてもいいなあ、というのと、値段が安かったことでした。ドヴォルザークのCDは、その昔、室内楽に凝ったときに、2枚ほど買いました。そして、新世界からを2枚ほど持っているだけで、私的には全くと言っていいほど聴かない作曲家なんですね。ほんと聴いてないですよ。交響曲も7・8・9番しか、聴いたことがない。そして、7番については、ほとんど憶えていません。その昔、友人がドヴォルザークの交響曲全集を買ったことを聴いたときには、ようそんなCDを買うなあ、と感想を述べたような次第でした。そんなこと言っててはいけませんねえ。
そんな私でも、このCDは知ってました。セルの代表的演奏であるし、この曲の超名演奏としてかなり有名なものであります。そして、今から約35年前、中学生のときの友人がこのレコードを持ってまして、その友人の家で何回か聴いたことがありました。その友人はセルが大好きだったんですね。ませた中学生であります。このCDの録音は、1970年4月。いうところのセルの最後の録音です(以前にエントリーしたシューベルトの9番も4月27.29日と言われています。このCDはそれよりも後ということは…?、…?、)。
この曲は、4楽章、すべて極めて聴きやすいです。超有名な第3楽章だけではなく、他の3楽章もですねえ。その反面飽きやすいかもしれません。ただ、4つの楽章がいろいろな顔をもっている曲ですが、セルはそれに合わせての個性あふれる演奏を聴かせてくれます。クリーブランドの力量もすごいです。第1楽章、弦による序奏。この弦はきれいですねえ。そして、明るい第一主題がフルートで登場しますが、これまたフルートがいいです。きれいですねえ。糸を引くようにのびていくあたりも極め美しい。そして次第に盛り上がっていくあたり、セルの演奏はドヴォルザークの音楽に強い共感を持っていますね。そして、第2楽章、ここが最もいいです。木管などを中心に郷愁たっぷりの旋律が散りばめられていますが、演奏の透明感というか、澄んだ音色には感心させられるし、それに対しての弦も一糸乱れぬ、細やかで美しい。そして、誰もが知っている第3楽章。混じりけのない純な弦で哀愁たっぷりの美しいワルツが登場。うっとりと聞き入ってしまいます。弦の背後で木管も頑張っていますよ。若いころは、こんな甘い音楽は嫌いでしたが、年を取ってくるといいもんですねえ。中間部の歌劇「がんこ者たち」からの主題も楽しい。第4楽章。一転して曲調が変わり強烈な展開に。ここでもクリーブランド管はしっかり統率され、頑張りを見せてくれます。曲がかなりの変化を見せてくれますが、この対応もさすがであります。
この曲にも、ブラームスの影響を感じさせるそうですが、そう言ってみると、ボヘミア版ブラームスなんでしょうか。意識するとブラームスの3番・4番なんかが思い出されます。
(EMI TOCE-3038 1995 Grandmaster series)
セルの演奏はCBS盤で持っています。弦の一糸乱れぬアンサンブルは見事です。
メチャクチャに巧いオーケストラ、スケール豊かで巨匠風の指揮、そして郷愁を誘う美しい旋律が浮き立ってくる・・・・ああ、最高のドヴォルザークと思います。